心理学史 004 新行動主義
■ 心理学史 004 新行動主義 ■
ワトソンの行動主義心理学 →新行動主義へと発展
刺激(S)と反応(R)の間に行動的な変数として媒介変数(O)を仮定し、ハル、トールマン、スキナーなどが代表格。
※新行動主義を厳格なワトソニズムに反対する広義の行動主義ととらえ、1930年代以降の行動主義をすべて新行動主義と理解する立場もある。
ワトソンとの共通点
・直接観察可能な行動を対象とする
・刺激と反応関係によって記述する(S-R説)
新行動主義の特徴
・行動をバラバラな分子行動ではなく全体として1つのまとまりをもった総体的行動とする
・刺激と反応の間に仲介変数を仮定する(S-O-R)
新行動主義を積極的に推し進めたのはトールマンである。トールマンは、個体は盲目的に行動するのではなく、特定の目標に向かって進み、内在する目標や状況の認知をその媒介過程(S-O-Rの「O」)の内容として考える必要があるとした。ちなみに、今日では、行動主義、新行動主義という言い方よりも行動理論という用語が包括的に用いられている。
※仲介変数とは
心理学的な現象を予測・説明するために、推測される「よくわかっていないカラクリ」。
▼ 1.ハル,C.L
行動の予測と説明のために仮設構成体を認める立場。強化説、S-O-R心理学が有名。
▼ 2.トールマン
ドイツ留学時にゲシュタルト心理学に触れ、影響を受ける。
トールマンによれば、人間は環境を認知し、行動している。それゆえ人間の行動を理解するためには、環境をどのようにとらえているか(認知しているか)、を知らなければならない。この認知の過程を仲介変数とみなし、それを重視するのがトールマンの特徴である。
・目的的行動主義
・認知理論的行動主義
▼ 3.スキナー
アメリカの心理学者。大学院生の頃、ネズミがバーをおせば餌がでる「スキナー箱」を考案し、動物の自発的な行動(=オペラント行動)は、随伴性強化(=その行動を行えば餌を与えられること)によってその生起確率が増すというオペラント条件付けの基本原理を確立した人。新行動主義を批判し、徹底的行動主義の立場をとった。
・レスポンデント条件付け
・オペラント条件付け
・実験的行動分析
・三項強化随伴性
・シェイピングの原理
・徹底的行動主義
【私的に…】
行動理論は流行り。
ワトソンと行動主義はワトソニズム(古典的行動主義)と呼ばれ、現在の新行動主義と区別されている。ワトソニズムは、その素朴な機械論的立場のために激しい非難をあびてきたが、行動の客観的研究の道を切り開いてきたことは、現代行動科学の一つの源泉として位置付けられる。
※ワトソンの行動主義 → 新行動主義
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●行動はバラバラではなく、1つのまとまりを持った総体的行動
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