心理療法 005 クライエント中心療法
■ 3: クライエント中心療法 client-centered therapy ■
▼ 1: 定義
ロジャーズにより創始された心理療法で、初期には非指示的療法とよばる。それまで主流だった精神分析に対し「指示を与えない」という点が大きな特徴である。1951年に自らの立場をクライエント中心療法と名付ける。
クライエント中心療法は、人間の成長と変容に対する、絶えず継続的に発展しつつあるアプローチである。問題の解決法を一番よく知っているのはクライエント自身であるとし、それ故クライエントに何かを教える必要はない。
クライエントが、援助する人間(セラピスト)の「真実さ」、「配慮」、「感受性豊かで評価しない理解」を体験すれば、クライエントは本来の力を十分に発揮し、問題を解決するとした。
▼ 2: 理論体系
□ 2-1: 実現傾向
生体を維持し、強化する方向に全能力を発展させようとする傾向。どんな虫・動物・植物でも生に向かい努力することと同じ。
□ 2-2: 自己実現の傾向
人間のもっとも深いところで、発達・分化・協力など建設的に向かう傾向。依存から独立へ、単純で固定的な自己規制から、複雑で流動的な自己へと展開する。
▼ 3: 治療的パーソナリティ変化の必要十分条件
1.二人の人が心理的に接触をもっている
2.クライエントは不一致、不安な状態にある
3.セラピストは一致し、統合された状態にある
4.セラピストはクライエントに対して無条件の肯定的な配慮を経験している
5.セラピストはクライエントを理解し、それをクライエントに伝達しようと努めている
6.クライエントは、自分に対するセラピストの無条件の肯定的な配慮と感情移入的な理解を、少なくとも最小限度は知覚している
【キーワード】
●ロジャーズ
●非指示的療法
●クライエント中心療法
●人間の成長と変容
●実現傾向
●自己実現の傾向
●パーソナリティ変化の必要十分条件
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