知覚・認知心理学 09 視覚認知研究
▼ 1: 視覚認知研究の動向
視覚認知研究における理論的立場
□ 1: ヘルムホルツ的見解(無意識的推論)
3次元の視覚対象と、2次元の網膜像は1体1対応ではない。このように不確定で不十分な感覚情報を、生体内に蓄積した既存の知識や記憶、期待や推論などの「内的媒介過程」が積極的に働くことにより、安定した一つの解釈に自動的に至る過程を無意識的推論という。これにより我々の知覚が成立しているとする考えは、ヘルムホルツ的見解と呼ばれる。
知っているから出来るという考え方。
□ 2: ギブソン的見解(生体光学)
対象や環境の属性の知覚に必要な全ての情報はすでに刺激の中に豊富に与えられ(アフォーダンス)ており、生体はそれらをピックアップすればよく、解釈や推論などの「内的処理は必要ない」。自然環境内で活動する生体にとって運動や奥行き知覚に必要な情報は、流動パターン(オプティカルフロー)やきめの勾配などの形で、光学的不変項として環境に存在する。
「考えなくても、○○って感じがするでしょ」という考え方。
※アフォーダンスとは
環境がわれわれ(知覚者)に与えるもの。環境世界は物質的な存在ではなく、意味や価値を提供するものであるという考え。
※(光学的)流動パターン
環境内を歩くとき、網膜上に動く特有の変化。光学的流動パターンとよぶ。光学的流動パターンには、空間や対象に関する情報など、高次の情報があると考えられる。
【キーワード】
●ヘルムホルツ的見解
●無意識的推論
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●内的処理は必要ない
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●オプティカルフロー
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