臨床心理学各論 015 精神分裂病・ブロイラーの4A
■ 精神分裂病の理論 ■
▼ 1.ブロイラーによる分類(ブロイラーの4A)
□ 1.自閉性(Autisim)
自分の殻に閉じこもり、内的な妄想的世界や病的体験の世界に没頭し、現実との接触が障害されている。
「現実との生ける接触の喪失」は、分裂病の基本障害を捉えたミンコフスキーの言葉である。
二重の見当識(double orientation/Bleuler.E)をもち、妄想的な部分と現実的な部分とを使い分けて生活する。病識がないのに入院を受け入れるのが、その典型である。
□ 2.両価性(Ambivalence)
矛盾した感情を同時に抱く現象。同一人物を愛して憎んだり、苦しいといいながら笑顔を示したりする。
通常、一方の面(望ましくない面)が無意識下に抑圧され、その人の行動に影響を与えるとされる。
□ 3.感情の障害(disturbance of Affect)
無関心が進行し感情純麻(表情が全くなくなる)や、一つの感情が長続きせず急激に変化する感情不安定の状態になる。
□ 4.連想弛緩(loosening of Association)
考えがまとまらず、余計な考えが浮かぶ。観念同士のつながりが乱れる。末期になると、意味のない言葉を羅列する支離滅裂の状態になる。
□ 5.副症状
多く存在するが代表は幻聴・幻視などの幻覚、妄想、観念念慮。
妄想とは、現実にはありえない誤った確信の世界を持ち、訂正不可能な信念。観念念慮とは、他者の言動が自分に関係していると体験する症状。
被害的な内容のものが多い。
【キーワード】
●ブロイラーの4A
●自閉性
●両価性
●感情の障害
●連想弛緩
●副症状
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