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臨床心理学各論 017 精神分裂病・客観症状

■ 客観症状と主観症状 ■

▼ 1.客観症状
第三者が客観的にみることのできる症状。

□ 1.動作や表情の異常
感情的接触がない。人間的な接触をしようとしても、何となくうまく通じ合えないもどかしさが残る。姿勢・表情は硬く、行動は全体的に不自然である。視線が動かない、表情が乏しい、滑らかさにかける、パターン化された情動形式など。

すべての患者にあるわけではなく、妄想型にはみられない。

□ 2.自閉性
自分の内面の主観世界に閉じこもり、現実への関心を失う。

□ 3.両価性
同一対象に対して同時に全く相反する感情をもつ。

□ 4.感情の障害
無関心や感情純麻、感情不安定。

□ 5.思考障害(thought disorder)
考えがまとまらない、余計な考えが浮かぶ、観念同士のつながりが乱れるなどの連想弛緩や、意味のない言葉を羅列する支離滅裂がみられる。

また、「スイスは自由を愛する。私は自由を愛する。だから私はスイスが好き!」など、「おかしな三段論法」や、本人だけしかわからない言葉・文字を作り、使用する言語新作を行う。

□ 6.緊張病性症候群(稀)
緊張病性症候群はとても強い症状だが、最近は少ない。理由もなく無目的に衝動的な動作が生じる緊張病性興奮や、随意的行動がほとんど消失する緊張病性昏迷がみられる。

昏迷状態にある患者は、寝たままでも食事も排泄も自分で行わなくなる。ほとんどの場合、外界認知はちゃんと行われているが、ひどい場合になると行動がピタッと止まってしまい動かなくなる。

□ 7.社会的活動力の低下
何らかの知的障害や脳に見るべき異常がないのにも関わらず、社会性を失い、引きこもる。決して職場に恵まれていないわけではない。容易に回復しない。

【キーワード】
●客観症状
●動作や表情の異常
●緊張病性症候群
●緊張病性興奮
●緊張病性混迷

ver1.1

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