発達心理学・発達臨床 25 虐待
■ 4: 虐待 ■
▼ 1: 定義
虐待は、身体的虐待、性的虐待、情緒的虐待、 ネグレクトに大別される。一般的には、幼児・児童虐待や夫婦間での虐待、老人虐待が問題とされる。近年、虐待への関心が高まり、対処法が検討されている。
□ 1: 身体的虐待
身体的虐待は、身体的暴行、身体的暴行による虐待に分けられる。身体的暴行とは、外傷のある暴行あるいは生命の危機にある暴行。一方、身体的暴行による虐待とは、身体的虐待の養育者により加えられた身体的暴行の結果、児童に損傷が生じた状態で非偶発的であり、反復的・持続的なものである。
□ 2: 性的虐待
性的虐待は、性的暴行、性的暴行による虐待、児童性的虐待に分けられる。性的暴行とは、養育者による親近相姦、または養育者による性的暴行等。性的暴行による虐待とは、性的虐待を養育者等により、児童が性的暴行又は性的いたずらを受けたもの。児童期性的虐待とは、ある年齢までの間に当事者が成人ないし年上の他人(親や同胞も含む)にされた性的な行為で、当事者がその行為を強制されたもの、望まないもの、嫌悪感や怖いと感じた場合をいう。
□ 3: 情緒的虐待
情緒的虐待は、心理的虐待、心理的外傷が与える虐待に分けられる。心理的虐待とは、養育者の振る舞いや言葉によって、児童に不安、おびえ、うつ状態、無表情、攻撃性、嗜好(悪習慣)などの結果が生じているもの。心理的外傷が与える虐待 とは、養育者により加えられた行為により、極端な心的外傷を受け、児童に不安・おびえ、うつ状態、凍り付くような無感動や無反応、強い攻撃性、習慣異常等の日常生活に支障をきたす精神状態が生じた状態。
□ 4: ネグレクト
ネグレクトは、保護の怠慢ないし拒否、養育者の放棄・拒否による虐待に分けられる。保護の怠慢ないし拒否は、「遺棄」、衣食住や清潔さについての健康状態を損なう「放置」をいう。養育の放棄・拒否による虐待とは、養育者による児童の健康と発育・発達に必要な保護、最低限の衣食住の世話、情緒的・医療的ケア等が不足又は欠落したために、児童に栄養不良、体重増加不良、低身長、発達障害等が生じた状態で、養育の放棄・拒否か、養育の無知(育児知識又は能力がない)が認められる。
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