発達心理学・発達臨床 27 子どもへの影響
▼ 3:虐待が子どもに与える影響
身体的な発育障害は、物理的な栄養の問題により、身体的な発育不良が起こる。また、養育者との愛着関係の不足により、よく食べているのにも関わらず大きくならない。頭部への外傷の結果としての神経学的障害は、身体的な暴力が頭部に加えられることにより生じる。障害としては、知的発達遅滞、言語発達遅滞、運動機能発達の遅れ、学習障害など。
知的・認知的発達への影響としては、学習機会の制限、不適切な刺激・支持、子どもへの過剰な期待と失敗体験の3つ。1つ目の学習機会の制限とは、子どもの好奇心による探索を、親がいたずらと見なして禁止しようとすること。2つ目の不適切な刺激と支持とは、子どもの自己表現を奨励することが少なく、フィードバックは身体的な攻撃行動で行われることが多いこと。これにより、言語能力の発達が阻害される。3つ目の子どもへの過剰な期待と失敗体験とは、親の子どもへの非現実的で歪んだ期待により、子どもが失敗を重ねると親は罰をもって応じる。「失敗を経験しながら挑戦を重ねて課題を達成する」という学習の基礎を放棄するようになる。
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