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臨床心理学各論 027 人格障害・DSMによる分類

■ 人格障害・DSM-Ⅳによる分類 ■

DSM-Ⅳでは、人格障害に3種の大カテゴリーとその下に10の人格障害を認めている。

■ 1: A群人格障害(3種類) ■
奇妙で風変わりな群、対人関係からの引きこもり・奇妙な話と態度が特徴。

▼ 1.妄想性人格障害
他人の動機を悪意あるものと解釈するといった広範な不信と疑い深さが、成人期に始まり、様々の状況で明らかになる。

 ・他人に対する不信感
 ・他人に対する疑い深さ
 ・自己評価に過敏

▼ 2.分裂病質人格障害
社会的関係の遊離、対人関係状況での感情表現の範囲の限定など広範囲に現れる。

 ・人と関わることを好まない
 ・自分の評価を気にしない
 ・対人場面で喜怒哀楽が乏しく冷たい

▼ 3.分裂病型人格障害
親密な関係で急に気楽でなくなることと、そうした関係を持つ能力の減少。認知的または知覚的歪曲と行動の奇妙さの目立った社会的および対人関係的な欠如の広範な様式。

具体的には変な信念、異質な知覚体験、奇妙な話し方と考え方、疑い深さ、親しい友人がいない、などの特徴が指摘されている。以前は精神病質、異常人格などと呼ばれていた障害。

 ・奇妙な空想や迷信深さ
 ・親しい関係を続けることが困難
 ・対人場面で過剰な不安

【キーワード】
●妄想性人格障害
●分裂病質人格障害
●分裂病型人格障害
 
 
■ 2: B群人格障害(4種類) ■
劇的で感情的、移り気を特長とする。

▼ 1.反社会性人格障害
集団や社会の秩序を無視し侵害する。犯罪者に多い。非社会的行動に比べ、積極的・攻撃的な行動として出現し、行動が人物などの対象に向かう。

 ・違法行為を繰り返す
 ・人をだます
 ・衝動性があり計画性がない
 ・怒りっぽく喧嘩っ早い

▼ 2.境界性人格障害
従来の境界例を受け継ぐ形で定められた人格障害の概念。激しい怒りや抑うつ(慢性的な空虚感)、焦燥などの著しい気分の変動が前景にあるのが特徴。対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性を備える。周囲の人間の感情を強く巻き込む。

 ・理想化とこき下ろしの両極端な対人関係
 ・不安定な自己像と空虚感
 ・不安定な感情・気分
 ・過剰な身捨てられ不安

▼ 3.演技性人格障害
過度な情緒と人の注意を引こうとする。

 ・常に注目の的になっていようとする
 ・芝居がかった態度
 ・感情は浅薄で移ろいやすい

▼ 4.自己愛性人格障害
誇大性、賞賛されたいという欲求、共感の欠如。

 ・自分が特別
 ・対人関係で相手を不当に利用
 ・尊大で傲慢な態度

【キーワード】
●反社会性人格障害
●境界性人格障害
●演技性人格障害
●自己愛性人格障害
 
 
■ 3: C群人格障害(3種類) ■

不安で心配の強さを特長とする。

▼ 1.回避性人格障害
人から悪く評価されること、批判されることに対するおびえや傷つきやすさなど、対人関係上全般的な不安をもつ。そのため人間関係や社会的、職業的活動を避けるなどの回避行動がみられる。

しかし、内面では人と関わりたいという気持ちがある点が、分裂病型人格障害と異なる。社会的生死、不適切感、および否定的評価に対する過敏性を備える。

 ・社会的制止、不適切感、否定的評価に対して過敏
 ・引っ込み思案

▼ 2.依存性人格障害
世話をされたいという広範で過剰な欲求があり、そのため従属的でしがみつく行動をとり、分離に対する不安を感じる。女性より男性に多いとされる。

 ・分離不安が強い
 ・拒まれることを恐れ不快なことを進んでする

▼ 3.強迫性人格障害
秩序、完全主義、精神面および対人関係で統制にとらわれ、柔軟性、開放性、効率性が犠牲にされる。

 ・秩序、完全主義にとらわれ効率を犠牲にする
 ・娯楽や対人関係を犠牲にして仕事する
 ・道徳、倫理に過度に誠実で融通が利かない
 ・頑固

【キーワード】
●回避性人格障害
●依存性人格障害
●強迫性人格障害

Ver1.2

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