心理学用語集・基礎 004 要素主義
■ 心理学用語集・基礎 004 要素主義 ■
ヴントは、1879年にライピチヒ大学に「心理学実験室」を開設し、この年は心理学の独立の年とよばれる。哲学としての心理学から、科学としての心理学の誕生である。ヴントは、「心」を「ある瞬間に、意識にのぼった経験のまとまり(直接経験)」と捉えた。例えば昔の本を見たとき、本の形だけではなく、本を読んだときの気持ち、そして懐かしいという感情も含まれる。ヴントは、これら全てを含んだものを心とした。
ヴントが研究したのは、人がその瞬間に何を意識したのかということである。被験者に対し、刺激を与え、そのとき意識したものを報告してもらう方法で心を解明しようと試みた。この方法を内観法といい、これにより心がどのような要素の分解できるのかを分析した。ヴントは、意識の中には様々な要素が存在し、その集合体により心が構成されていると考えた。この内観法により、意識を要素に分解する考え方を要素主義とよぶ。つまり要素主義とは、心の世界を構成要素に分解し、その結合法則を明らかにすることで心を明らかにしようとする立場である。
※【心】→【ヴント】→【内観法】→【意識を要素に分解】→【要素主義】
※部分(要素)があつまると、全体(心)が出来上がる
■キーワード
▼提唱者
ヴント
1879年ドイツ・ライプチヒ大学に心理学実験室を開設
▼著書
「心理学概論」1896年
▼定義
意識(=直接経験)を心理学の対象とし、内観法により要素に分解。その結合法則を探究する学問。
▼要素主義に関する用語
心的要素とは、意識過程の細分化された要素(H.2.O)。
心的複合体とは、心的要素の結合体(H2O=水)。
創造的総合の原理とは、心的要素の結合が心的複合体でなく、何らかの新たな性質が現れることを証明する原理。
▼意義
哲学的な心理学から、科学としての哲学への展開を図る
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