心理学用語集・臨床 040 自己効力感(セルフエフィカシー)
■ 心理学用語集・臨床 040 自己効力感(セルフエフィカシー) ■
自己効力感とは、自分が行為の主体であると確信していること、自分の行為について自分がちゃんと統制していること、自分が外界からの要請にきちんと対応しているという確信。
「行動をうまく成し遂げることが出来るか」という見通しと。例えば、周りが「あの子が好きだって言っていたよ」と騒ぎ立てても、本人が「そんなことない」と思っていたら、告白するという行動はなかなか起きない。
バンデューラは、行動と、その行動がもたらす結果を「効力期待」と「結果期待」の2つに区分した。
---→行動----→結果
↓ ↓
効力期待 結果期待
「結果期待」とは、行動の結果の予測。つまり、こういう行動をとれば、どんな結果になるのか、と予測すること。例えば、「私があの子に告白したら、いい返事がもらえそう」という感じ。これに対し「効力期待」とは、自分がその行動をうまくできるかどうかという予測。例えば、「あの子と付き合うことになったら、うまく関係を続けることが出来るのか」という感じ。これは、自分に対する「自信」のような存在であり、自己効力感と呼ばれる。
バンデューラは自己効力感が、行動の選択に関わるだけでなく、努力にも影響を及ぼすものとした。自己効力感が高い人ほど、動機づけが高まる。
■キーワード
▼提唱者
バンデューラ
▼定義
自己効力感とは、ある具体的な状況において適切な行動を成し遂げられるという予期、および確信。結果予期と効力予期の2つに区分される。 結果予期とは、ある行動がどのような結果を生み出すのかという予期。一方、効力予期とは、ある結果を生み出すために必要な行動をどの程度うまく行うことが出来るのかという予期。
バンデューラは、行動変容における自己効力感の作用をスモール・ステップ、モデリング、リラクセーションを用いて実証的研究を行った。自己効力感を高める要因としては、成功体験、他人のモデリング、自己強化、生理的反応変化の体験などがあげられる。また、自己効力感を高く見積もることが出来る人は、抑うつ感が低く、積極的な行動を行うことが出来る。
自己効力感を発達的視点から捉えることも重要であり、子どもの自己認知の発達水準や、そのときの親や教師などとの関わりに応じて、自己効力感の様相はことなってくる。
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