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心理学用語集・臨床 041 行動療法

■ 心理学用語集・臨床 041行動療法 ■

20世紀になると、アメリカを中心に客観的に測定不可能な意識や無意識を心理学の対象とすることに対して、批判が生まれてきた。これがワトソンに始まる行動主義心理学である。この流れに呼応する形で、臨床の分野においても精神分析中心の心理療法に対して、科学的な臨床心理学の確立が目指されるようになり、1950年代以降に行動療法が台頭した。

行動療法は、問題行動、不適応行動、病的行動の発生とその持続を学習心理学の立場から捉え、それらを学習心理学的原理に立つ技法により適応的に改変治療しようとする心理療法の方法。

行動療法は行動主義に立脚するので、人間行動の大部分をしめる学習性行動に着目し、問題行動の多くもまた学習性行動であると考える。行動療法の治療対象は、客観的・操作的に捉えうる目標行動を定める。次に、その消失又は形成・獲得という行動変容を意図する。その結果、もとの問題行動やもとの情動(不安など)が形を変えるので、不安軽減や現実への最適応が始まる。

治療技法としては、基本的に古典的条件付けとオペラント条件付け、そして社会的学習法などの手続きから考案されたものである。

※行動療法では、問題は学習(条件付け)によって形成されたと考え、学習(条件付け)により問題を抑えようとする。行動療法はエビデンス(証拠)が存在し、精神分析のようなファンタジーとは異なる。世界的な流れは、行動療法に向いている。

※ちなみに私見であるが、精神分析(の教授)と行動療法(の教授)は基本的に仲が悪い。
 

■キーワード
▼定義
行動療法とは、不適応行動を変容するために、実験的に確認された学理論の諸原理や、行動理論を適用し、不適応行動を減弱・除去すると共に、触発・強化する治療体系方法。行動療法は、人間の行動は学習によって成立するとみなし、他の心理療法に比べて客観性を強く志向している。

行動療法の特徴は以下の通り。まず、理論的な基盤を学習・行動理論におき、治療目標が明確である。また、問題症状を不適応行動の学習、もしくは適応行動の未学習と考え、治療の焦点を「過去」ではなく、「現在」にあてる。実施方法や効果に科学的な裏づけ(エビデンス、実証的根拠)が存在し、実在しない構成概念(無意識など)は想定しない。多様な技法であるため、クライエントに合わせて選択できる。指導方法が学びやすく、効果の判定を容易に行うことができ、短期間に問題の改善がみられる。

行動療法では、最初に行動分析を行い、その結果に基づいて種々の治療技法の中から単一もしくは、複数の技法が選択される。
 

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