心理学用語集・臨床 045 エクスポージャー
■ 心理学用語集・臨床 045 エクスポージャー ■
エクスポージャーとは、慣れ、又は消去による恐怖反応の減少を目的として、恐怖反応が生じなくなるまで不安惹起刺激にクライエントを長時間身にさらす治療法。フラッディングに似ている。例えば、「ネコが怖い」と感じるクライエントに対し、ネコに触らせて直そうとする。
エクスポージャーは、不安階層表を用いて段階的に恐怖場面に直面させる方法であるのに対し、フラッディングは最初から最強の恐怖場面に直面させる。
例えば、先ほどの「ネコが怖い」というクライエントに対し、一気にネコに接触させるのがフラッディング。これに対し、エクスポージャーでは、ネコがダメならまずはネズミなど小動物からはじめる。それからウサギに触れさせる、という風に徐々に最大の不安である「ネコに接触する」ことへと近づけていく。
■キーワード
▼定義
エクスポージャーとは、不安や恐怖を引き起こしている状況や脅威刺激に、クライエントを長時間さらすことによって、不適応な反応を消去する治療技法。フラッディングとほぼ同義であるが、ハイアラーキー(不安階層表)を用いて段階的に恐怖場面に直面させる点が異なる。不安障害の治療法として系統的脱感作法やフラッディングに代わり、認知行動療法の主流となっている。系統的脱感作法やフラッディングなどの治療法の構成要素として用いられ、暴露法ともいわれる。脅威刺激にクライエントをさらす方法としては、イメージを使う場合と、現実場面に直接さらす方法の2種類がある。現実場面で行った方が、治療効果が高いとされる。
エクスポージャー実施時の留意点は次の通り。事前に心理教育セッション(インフォームドコンセント)を行い、脅威刺激の原理の説明、および、どのような状態になっても大丈夫であることを理解させる。次に、実施時に決して逃げ出さないように指導する。逃げ出すという回避行動は、逆に脅威刺激に対する強化を与えてしまうので注意する。その後、十分に安全が確認された場所で実施する。通常、実施には2時間から3時間を要するため、時間を十分に確保する。実施時に不安の強さがどれくらいなのかを随時チェックさせる。
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