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心理学用語集・社会 005 自己知覚理論

■ 心理学用語集・社会 005 自己知覚理論 ■

ベムによって提唱された、自己知覚が他者知覚と同様にプロセスを持っているとする理論。行動やその状況といった外部的な手がかりから自己の内的状態を推論する。例えば、恋人をいつも迎えに行く自分について、改めて「やさしいなあ」と思うことがこれに当たる。

自己知覚理論は、当初スキナー流の行動主義的な立場にたって認知的不協和理論の観点から説明されてきた用語を「不協和」という特別な動機状態を仮定することなく解釈しようとする試みから出発した。
 

▼ 認知的不協和
フェスティンガーの提唱した認知的動機づけに関する理論。バランス理論と類似しているがより包括的。人間には認知的一貫性を求める動機があり、2つの関連した認知要素が矛盾する関係にある場合、認知的不協和が生じる。生じる認知的不協和は、不協和な認知的要素が重要であればあるほど大きくなる。たとえば、いつまでも多数の異性と関係を持ちたいという個人が、特定の異性と結婚しなければならないという状況になったときなどは、認知的不協和が生じる典型的な場合である。

不協和の低減法には、
1.行動を変化させる。
2.認知を変化させる。
3.新たな認知を付加する。
4.新たな情報への選択的接触を行う。
などが挙げられる。

先の認知的不協和の状況にある人物の例で言うと
1.不倫をしない。
2.不倫するのは悪いことではない、と考え直す。
3.不倫は結婚生活を円満にする、不倫しないと飽きて離婚する、と考え直す。
4.不倫の悪影響に関する情報を避ける。
などである。

※バランス理論が2者以上の関係での認知の斉合性を扱っているのに対し、認知的不協和理論は個人内での認知の斉合性を扱っている。

▼ バランス理論
バランス理論とは、ハイダーが対人関係の原理の一つとして提唱した理論。自己(P)と他者(O)と事物(X)のハーモニーを扱い、P-O-X理論ともよばれる。この基本仮説は「あばたもえくぼ」という諺に似ている。

これらの関係には、ユニット関係(単位関係)とセンチメント関係(心情関係)とがある。ユニット関係とは、PとOの類似、OとXの所有など2者が人まとまりに認知される関係である(関係があれば+、なければ-)。一方、センチメント関係とは、好き嫌い、賛成反対など評価の関係である(肯定的なら+、否定的なら-)。以上に基づき、ハイダーはセンチメント関係であれバランス関係であれ、3つの関係が全て+、または2つが-で1つが+の場合をバランスと定義した。これは3つの関係の符号の積(×)が+になれば均衡状態、-のときは不均衡となる。人は認知的な一貫性を求める動機があり、不均衡状態にあるときには認知を変化させ、均衡化を図ろうとする。「あばたもえくぼ」現象はその典型。

▼ A-B-Xモデル(コミュニケーション理論)
対人相互作用過程を説明するためにニューカムが提唱したモデル。バランス理論をコミュニケーション事態へと応用したもの。このモデルでは、対象Xに対する2者A及びBから構成されるシステムを仮定する。

例えば、恋人がディズニーランドに行きたいと言い、私がそれを反対しているという場合、恋人がA、私がB、ディズニーランドがXに対応する。ここで恋人と私との間にコミュニケーションが起こるが、
・恋人が考え直すか、
・ディズニーランドを指示するか、
・私がディズニーランドに行くか、
いずれかに態度変化が生じれば、2人の態度は一致する。しかしこのような態度の一致が得られない場合は、恋人の私への行為が減少することで緊張が低減される場合もある。
 

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