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臨床心理学特論 010 精神分析療法

■ 臨床心理学特論 010 精神分析療法 ■

▼ 4: 治療技法
主なものは、直面化、明確化、解釈、徹底操作の4つ。

1つ目の直面化とは、本人が否認し、目を背けている心的現実や本当の意味づけを指摘し、現実検討を促す介入。直面化することにより、無意識を意識化させる作業(解釈)をより円滑に行なうことが可能となる。

2つ目の明確化とは、クライエントが面接の流れの中で語っていながら、自分では気づいていない潜在的な情緒や葛藤を治療者が言葉によって伝え返す介入。

3つ目の解釈とは、クライエントが以前は意識していなかった心の内容やあり方について納得し、それを意識させるために行なう言語的な理解の提示あるいは説明。精神分析療法の中核にある。解釈内容は、顕在内容から潜在内容への翻訳や、防衛、転移などが主なものである。

4つ目の徹底操作とは、クライエントに解釈を根付かせ、解釈が引き起こした抵抗を克服できるようにする介入である。本質的には自我への操作であり、自我にその抵抗や葛藤に直面化させ、クライエントがそのことに気づき、いつもそれらを発見できるようにさせる。それにより繰り返し起こる抵抗を克服し、最終的に反復強迫の支配からの脱却を目指す。しかし、クライエントの中に長年続いている精神構造だけに、ただちに変化させることは難しい。

▼ 5: 治療の終結
フロイトは治療終結の条件として、次の2つを述べている。1つ目は、クライエントが症状に苦しまなくなり、不安も障害も克服したというとき。2つ目は、クライエントにとって問題となっている病的現象が今後繰り返し起こる可能性がほとんどないこと。抑圧されていたものが意識化され、理解し得なかったものが解明され、内的抵抗が取り除かれたと治療者が判断したときである。

終結における注意点
終結の日付は、治療者とクライエントの同意の上で確実な一日が明確に選ばれるべきである。そしていったん終結が決まったら、これまで話し合った問題以外の問題にはふれない。クライエントは終結の前後に、現実に治療者を失う対象喪失を幻想と現実のレベルで体験する。終結の際には行動化の問題がある。治療をやめる不安のために対人関係が悪くなったり、別の治療者を探し始めたりする。このことについても良く話し合う必要がある。
 

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