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心理学用語集・臨床 072 パニック障害

■ 心理学用語集・臨床 072 パニック障害 ■

パニック障害とは、DSM‐Ⅳで不安障害に含まれる精神疾患の1つ。自分が予想しないパニック発作が繰り返し起こり、少なくとも1ヶ月の間、次の発作が起こるのではないかという不安にかられる。

パニック発作とは、不安や恐怖などにさらされて起こる急激な身体状態をいう。その特徴としては、動悸、発汗、震え、息苦しさ、めまいなどの症状が挙げられる。パニック障害は、これらのパニック発作の特徴を4つ以上伴い、なおかつ強い恐怖感や不安感を伴う症状である。さらにパニック障害には、広場恐怖を伴うものと、伴わないものとに分けることができる。

また何度か発作を経験すると、また同じようなことが起こるのではないかという予期不安を絶えず抱くようになる。さらには、発作が起こった時に逃げられないか、助けが得られない場所に行くことを回避する空間恐怖を伴うようになる場合も多い。

パニック障害の症状は、パニック発作、予期不安と回避行動の形成・維持である。治療方法としては、薬物療法によりパニック発作、予期不安を抑え、その上で行動療法や認知行動療法を用いて、回避行動を低減する方法がとられる。
 

■キーワード
▼定義
パニック障害とは、突然発症する種々の身体症状に対し、強烈な不安・恐怖を伴う発作を繰り返し起こす不安障害の一症状である。パニック障害の中心たる症状は、パニック発作に始まり、それによって生じる予期不安と回避行動の形成・維持である。

パニック発作を起すと、クライエントは心臓発作や脳卒中が起こったのではないか、死んでしまうのではないかという不安に襲われる。何度かパニック発作を経験すると、また同じようなことが起こるのではないかという「予期不安」を絶えず抱くようになる。さらに、発作が起こった時に逃れられないか、助けが得られないような場所に行くことを回避する空間恐怖を伴うようになる場合も多い。

パニック障害の場合、まずは薬物療法によってパニック発作と予期不安を押さえることが一般的である。その後、行動療法や認知行動療法によって回避行動を低減する。

▼関連用語
※パニック発作
パニック発作とは、強い恐怖または不快を感じるはっきりと区別できる期間で、突発的に心身症状が発現し、10分以内にピークに達する症状である。

※予期不安
予期不安とは、危険の接近を知らせる自我の機能によって生じる不安のことである。不安が未来に対する情動反応であるため、予期不安こそ不安の本態であるといえる。パニック障害においては、何度かパニック発作を経験すると、また同じようなことが起こるのではないかという予期不安を絶えず抱くようになり、症状を深刻化させることになる。

※広場恐怖
広場恐怖とは、逃げることが困難、あるいはパニック発作が起こっても助けてくれる人が傍にいないような場所や状況に身をさらすことで生じる恐怖である。広場恐怖の重要な問題は、「その場から出られないこと」と「閉じ込められていること」である。場所的な問題よりも空間そのものの問題の方が重視される。
 

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