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基礎心理学特論 005 ドイツ心理学

■ 基礎心理学特論 005 ドイツ心理学 ■

作用心理学で有名なのは、ブレンターノ、シュトゥンプ、ミュラーの3人。

▼ 1.作用心理学
作用心理学とは、心理学の対象は精神作用であるとし、内容心理学に対する心理学である。

内容心理学では、心理学を連合主義のように心を感覚により与えられた内容によって構成されたものとみなし、その構造を研究する。

これに対し作用心理学では、心を「見る」とか「思い出す」とか「・・・する」という働きだと考え、その働きを研究するのが作用心理学である。従って、表象(感覚や想像)、判断、愛憎(感情や意思)という意識の働き、つまり作用を研究すべきとした。

ブレンターノにより提唱され、弟子たちに伝えられた。

□ 1.ブレンターノ
ドイツの哲学者。哲学と神学を学び司祭になるが、ビュルツブルク大学教授を経て、ウィーン大学教授を務める。作用心理学の祖。

同時代のヴントの内容心理学と対照に位置付けられる心理学で、感覚の内容や構造ではなく、感覚する働き、作用を主題とした。例えば、見る働きには見られる対象があり、音楽を聴く働きには聞かれる対象がある。ブレンターノは実験的研究方法をとらず、「意識の内容を研究するのは現象学、意識の作用を研究するのが心理学」であるとした。

意識に関する考え方は現象学の創始者フッサールに、哲学(アリストテレス研究)はハイデッガーに大きな影響を与えた。

□ 2.ミュラー
ドイツの実験心理学者でゲッチンゲン大学教授。ゲッチン大学をライプチヒ大学に対抗する実験心理学の中心地にした。

▼ 2.ヴュルツブルグ学派
ヴントは、心理学の実験対象は意識(純粋感覚)、イメージ(簡単感覚)から構成されるとし、思考を含めた高次の心的過程についての実験は不可能であると考えた。しかし、キュルペは、思考の要素を見つけ出そうとしてヴュルツブルグ大学において「新」実験学派を創始した。

□ 1.キュルペ
キュルペは歴史学を学びライプチヒ大学に入学するが、ヴントを知り感銘を受け師事する。ヴントのもとで助手、講師を務めた後、ヴントが実験的研究では不可能とした高次の精神機能、特に思考・判断についての要素を見出そうとする。

キュルペは、思考が心像(心的イメージ)を伴わないことを無心像思考により立証した。ヴントとは異なり、思考の働きを必要とするような内観法を用い、感覚内容やイメージを伴わない思考が存在することを示した。

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