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臨床心理学特論 013 自我心理学 アンナ・フロイト

■ 臨床心理学特論 013 自我心理学 アンナ・フロイト ■

▼ 1: アンナ・フロイト
フロイトの末娘。

最初は教育者だったが、フロイトの影響を受け、精神分析に児童分析という新分野を開拓する一方、フロイトとともに精神分析理論の発展に大きく貢献した。アンナ・フロイトは、子供に対する精神分析を実践するなかから、防衛機制を整理し、自我発達に伴い防衛機制も発達することを明らかにした。

児童分析においては、児童には病気に対する洞察や治療を受けようとする

 ・「自発的な決心」
 ・「治療への意思」

が欠けているとし導入期の必要性を述べ、そこでの準備を通してクライエントの間に

 ・「感情的な信頼-依存関係」

を樹立するとした。

転移についてアンナ・フロイトは、陽性転移は児童分析のあらゆる操作に不可欠な前提条件であり、その一方で陰性転移は治療者にとって妨害的に働くため緩和・除去されるものと考えた。

分析期間中、治療者はクライエントの「自我理想」の位置に自分を立たせるべきであり、そして禁止排除、直接的満足の程度、昇華の道を学習せねばならない。

▼ 2: アンナ・フロイトの功績
アンナ・フロイトの精神分析における功績は、次の2点にもとめることができる。

第1は、それまで精神分析治療が成人に限られていたのに対し、子供に適応する道を切り開いたことである。アンナ・フロイトは、子供は自由な遊びで「語るもの」であり、それを解釈することにより成人と同じような精神分析が可能であると立場をうちだした。

第2は、精神分析的自我心理学の確立に大きく貢献したことである。防衛機制を自我機能の発達的観点から理論的に整理・体系化することで、精神分析をより精巧なものにする一方でハルトマンと伴に自我心理学の発展の基礎を形作った。
 

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