臨床心理学特論 014 自我心理学 H.ハルトマン
■ 臨床心理学特論 014 自我心理学 H.ハルトマン ■
▼ 1: H.ハルトマン
フロイトの生物学的心理学を継承し、発達適応論に発展させ、体系化させた人物。
自我はエスから発達するものとは考えず、自我もエスも未分化ながら生得的に存在するとし、自我をエスに従うような弱い存在ではなく自律性をもっている存在とした。
自我の自律的な働きは以下の2つ。
・「一次的自律性」
・「二次的自律性」
一次的自律性とは、生まれたときから備わっている潜在力や能力を示す自我の諸機能である。二次的自律性とは、発達過程において外的環境とのかかわりによって生じる葛藤に対処し、適応するための自我の働きである。
自我は、一次的自律性の発達と関係付けられることで、さまざまな葛藤、内的衝動を安定させ、適応状態に持っていく「中和の過程」をたどる。
つまり、外的および内的な環境に適応するための自我の諸機能の発達は、生物学的基礎を持ち、その生物学的な成熟を基礎にして心理的発達もはじめて可能になると考えた。
▼ 2:まとめ
一次的自律性:潜在的な自我の力
二次的自律性:環境に適応するための自我の働き
自我+一次的自律性の発達=適応状態(中和の過程)
次の順番をたどる
1.生物学的基礎
2.外的および内的な環境に適応
3.生物学的な成熟
4.心理的発達が可能に
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