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心理学用語集・基礎 085 代理強化

■ 心理学用語集・基礎 086 代理強化 ■

モデリングにおける学習過程において、モデルに対して与えられた強化を代理強化という。モデルへの強化によって学習者が間接的に強化を受けるところからこうよばれている。

学び手に対して、モデルを褒めたり、叱ったりすることで間接的に強化を与えること。モデルに対しての報酬や罰が学び手に対しても同様に報酬や罰としての機能を持つ。
 

■キーワード
▼定義
モデリングによる学習過程において、モデルへの強化によって学習者が間接的に強化を受けることを代理強化という。

モデリングでは学習の獲得と遂行が区別されるが、代理効果は遂行水準に影響を及ぼすと考えられている。

▼関連知識
※モデリング
モデリングとは、バンデューラの提唱した用語で、他者の行動やその結果を手本(モデル)として観察することにより、学習者の行動に変化が生じる現象のこと。まねること、見て学ぶこと。学習者への直接強化よりもモデルに与えられる強化(代理強化)の機能が重要である。

モデリングの学習者に与える効果としては以下の5つが考えられる。

1.観察学習効果
新たな行動レパートリーを学習するという効果。

2.抑制・脱抑制効果
モデリングによりすでに獲得していた行動の抑制や脱抑制が生じる効果。

3.反応促進効果
モデルの観察により、すでに習得していた行動が触発される効果。

4.環境刺激高揚効果
モデルが不在でも環境に適切な反応をするようになる効果。

5.覚醒効果
モデルの情動反応を観察することにより学習者の情動反応を喚起する効果。

また、モデリングを制御する下位過程として以下の4つがある。

1.注意過程
モデルに対して学習者が注意を向ける過程。

2.保持過程
モデルの行動が符号化され、言語的又は映像的表象として保持される過程。

3.運動再生過程
保持されていたモデルの行動が再生される過程。

4.動機づけと強化の仮定
モデルへの代理強化の観察や学習者自身の自己強化が動機づけとなり、学習者は行動の遂行や抑制を制御する過程。
 

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