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心理学用語集・臨床 148 カタルシス

■ 心理学用語集・臨床 148 カタルシス ■

もともとはギリシャ語で、体内にたまった汚物を体外に排出し、体内を浄化するという意味。

過去の苦痛で屈辱的な体験、恐怖や罪悪感を伴う体験を、意識に保つことが不快である。そのため、知らずのうちにこれらの感情を無意識に抑圧してしまう。これらの気持ちを思い出して言語化するとき、その体験にまとわり突いている感情や葛藤がその言語表現と共に表れ、それにより「たまっていたものが排出され」、心の緊張がほぐれるようになる。これをカタルシスという。

たとえば、落ち込んでいたときに人に話したら気分が楽になった、フラれたときに話を聞いてもらったら少し回復した、などもこのカタルシスの1種といえる。

このカタルシスの発端は、ブロイアーのヒステリー患者が、無意識の鬱積した感情表現を促すことにより、症状が改善され、これを患者自身が「煙突掃除」と呼んだときである。催眠や暗示と結びついたこのカタルシスは精神分析学が催眠からはなれ、精神分析(解釈に重点がおかれる)を行なうようになってからは重視されなくなった。

しかし、今日でもカタルシスの概念は自律訓練法、遊戯療法、芸術療法において生かされ、緊張発散による治療効果が認められている。また日常生活の場でも、話すことによって「楽になる」経験は誰しも精神衛生として経験しているはずである。
 
 
■キーワード
▼提唱者
ブロイアー

▼定義
意識に保持するに堪えない不快・不安・恐怖・罪悪感を伴う体験は、無意識に抑圧される。このような心的外傷体験、欲求、感情、葛藤などを想起し言語化することで心的緊張を開放させる方法をカタルシスという。

カタルシスを最初に用いたのは、ブトイアーのヒステリー治療である。特にフロイトと共同研究したアンナ・Oの症例は、その治療効果を示している。精神分析の発展に伴い、催眠や暗示と結びついたカタルシスよりも解釈に重点が置かれるようになったが、現在、カタルシスの考え方は、自律訓練法、遊戯療法、芸術療法によって利用されている。

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