感覚・知覚 014 色覚理論
■ 感覚・知覚 014 色覚理論 ■
色覚の生理学的機構を説明しようとする理論であり、現在では一般的に段階説が受け入れられている
▼ 1. ヤング・ヘルムホルツの三原色説(Young-Helmholtz trichromatic theory, three color theory)
ヤングによって提唱された三原色説を、後にヘルムホルツが修正を加えた理論
全ての色は、赤、緑、青の三色からなっていると考え、3種の光受容器を想定している。赤領域の長波長スペクトルに対して最も敏感な赤受容器:R、緑領域の中間波長スペクトルに対して最も敏感な緑受容器:G、青領域の短波長スペクトルに対して最も敏感な青受容器:Bの3種である。赤、緑、青以外の色は、これら3種の組み合わせによって知覚される。
この説が発表されたときは、根拠がなくただの仮説にすぎなかったが、現在では、色を知覚する錐体にこの3種の視細胞があることがわかり、この説に対する生理学的裏付けがなされている
▼ 2. ヘリングの反対色説(Hering’s opponent-color theory)
網膜上に黄—青(Y-B)物質、赤—緑(R-G)物質、白—黒(W-Bl)物質の3種類の視物質を仮定した。各々の視物質は、長波長の光なら分化反応、短波長の光なら同化反応が生じ、短・長の両波長が目に入ってきた場合は、分化と同化の反応の差によって各色の感覚を引き起こす。
この説も提唱された当時は、証拠がなく単なる仮説にすぎなかったが、現在は生理学的証拠が見つかっている
▼ 3. 段階説(stage theory of color vision)
視覚系の最も初期の錐体視細胞レベルでは、3種類の錐体細胞による三原色説的な情報処理が行われ、次の段階である水平細胞や外側膝状体のレベルでは、その三原色的な信号が反対色説的な信号へ変換され、脳に伝達され色を知覚できるという説。
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