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第1章 心理学史 001 生得説と経験説

■ 1 生得説
ルネッサンス後期のデカルトの思想

16世紀デカルトは、人間が生まれながらにもつ経験に超越する知識(神の概念)の存在(=生得概念)を認め、「人間がうまれながらに備えているものによって、こころの働きを説明する立場」を生得説の立場を取った。

経験によらず獲得するとされる概念。

内省よって意識を見極め、心の性質を明らにしようと試みた。ヴント心理学以来、現在に至るまで影響を及ぼしている。

※デカルトは、近代哲学の父と呼ばれる人物で、「我思う、ゆえに我あり」が有名。

■ 2 経験説(×■1)
17世紀以降イギリスの哲学者に共通した基本的な考え方は、あらゆる知識は経験に基づくとする経験説の立場である。生得的知識(■1)を否定する立場から、学習・記憶・性格形成において環境を重視した。後に、連合主義心理学につながっていく。

すべて経験により獲得・変容されるとする概念。

■ 2-1 感覚主義(←■2より派生)
「感覚」が「意識」のすべての根源であるとする立場(感覚に全てのものは還元できるという意味)で、ホッブスが有名。
意識を研究可能な感覚経験の総体と見なす。

■ 2-2 連合主義(←■2より派生)
「意識」は感覚、身体運動、概念などの要素の「連合」により成立すると見なす立場。ヴントに影響を与えたが、哲学的思考のみで実験的方法を用いなかったため、アームチェアサイコロジーと揶揄された。

頭でっかち。

■ 3 用語説明
※内省とは
自分自身の「意識」過程を心理学の直接的な「データ」と見なし、それを観察すること。この考え方は、次のヴントの時代まで引き継がれるが、「私的な経験に過ぎない」、「哲学者だけの法則である」、「普遍的ではない」との批判を受けた。

※連合とは
感覚印象や概念などの心の活動が、個人の経験により互いに結びつくこと、および結びついたものの一方が生じると他方が引き出されることを意味する。

※連合主義とは
イギリス経験論主義者(ホッブズから、ロック、バークリー、ヒューム)が、複雑な概念や高級な心的過程は、最も単純な心的要素(感覚、単純観念、印象など)が連合することによって成立すると考えたこと。連合主義が、要素論的ないし原子論的といわれるのはこのためである。

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