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第1章 心理学史 002 感覚

まだ心理学以前。

ヨーロッパ大陸における感覚研究。

■ 1 反応時間
例えば、好きな人とデートをしているとき、時間はあっという間に過ぎる。一方で、嫌いな人との義務的な会話は、時間が早く過ぎて欲しいと望みながら、なかなか時計の針は進まない。

それゆえ反応時間の個人差は誰にでも見られる、正常な現象といえる(BY ベッセル)。

■ 2 ミューラーの特殊神経エネルギー説
「感覚」はそれに対応する「神経が反応」することによって生じるものであり、「物理的刺激そのもの」によって生じるわけではない。例えば、光がなくても、まぶたの上から眼を押せば、視神経が興奮して視覚が生じる。

外界の刺激は必ずしも必要としない。
なくても、あるというもの。

■ 3 ヘルムホルツ(イギリス経験論の立場)の無意識的推論
1・日光の下での灰色の紙
2・日陰の下での白紙の紙
光の刺激は1の方が多いが、2の方が明るく見える。これは「無意識的推論」が生じることによると説明。過去の経験によって影響されると想定する。

知っているから、できるという考え。

■ 4 ロッツェの局所微験説(■3と対)
知覚が身体の微細な反応と、運動感覚の「連合」によって成立するという考え。刺激部位に応じた位置の特徴があるというもの。

これで奥行き知覚が成立するという。
身体局所の些細な反応によるというもの。

■ 5 色覚研究
ヤングは色の3色現説を発表し、これをもとにヘルムホルツは色覚の3色説を提唱した。

※ヤング・ヘルムホルツの三原色説
全ての色は、赤、緑、青の三色からなっていると考え、3種の光受容器を想定。

赤領域の長波長スペクトルに対して最も敏感な赤受容器:R
緑領域の中間波長スペクトルに対して最も敏感な緑受容器:G
青領域の短波長スペクトルに対して最も敏感な青受容器:B

これら3種の組み合わせによって知覚される。

この説が発表されたときは、根拠がなくただの仮説にすぎなかったが、現在では、色を知覚する錐体にこの3種の視細胞があることがわかり、この説に対する生理学的裏付けがなされている

■ 6 ウェーバーの感覚測定
生理学者として研究を行い、コンパスの2点で皮膚を刺激した際、1点ではなく2点で感じる最小の距離を量的に測定した。比較刺激と弁別閾の比が一定であるというのがウェーバーの法則である。これはフェヒナーに受け継がれ、精神物理学として発展した。

■ 7 フェヒナーの精神物理学(■6と対)
「弁別閾」を単位として、心理量と物理量の関係を明らかにすることを目的とした精神物理学を提唱した。感覚の大きさ(感覚量)は、刺激の大きさ(物理量)の「対数」に比例する、というフェヒナーの法則が有名である。

※■6と■7はともに、直接測定できない個人の主観的な感覚量を、刺激強度を変化させるごとにデータを取ることで間接的に表したもの。

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