カテゴリー「第09回 学習・社会心理学」の28件の記事

学習理論・社会心理学 28 集団極化現象・リーダーシップ

▼ .1: 集団極化現象
集団意志決定に置いて現れる集団反応が、個々人による反応よりも、一定方向に極端になって現れる傾向。一般的には、個々人の判断や行動傾向、感情などが様々なやり取りを通して、集団全体として強められる。よりリスクを好んだ決定を行うリスキー・シフトと、より慎重な決定を行うコーシャス・シフトがある。

集団極化現象では、個人の微妙な差が拡大されて現れる。個人の意志決定←→集団の意志決定(極端になりやすい)。例えば戦争か同盟かの時、個人なら中立案を出すところだが、集団だと「徹底交戦(=リスキー・シフト)」か「永久同盟(=コーシャス・シフト)」となる。

▼ 2: リーダーシップ
リーダーシップとは、集団の目標達成、および集団の維持・強化のために成員によってとられる影響力行使の仮定である。社会心理学では集団を統率する個人のパーソナリティが検討されてきた。有名な研究にリビット、ホワイト、レヴィンによる民主型・独裁型・放任型のリーダーシップ特性と集団作業効率の関係、三隅(みすみ)によるPM理論とそれに基づく実験的・フィールド的研究がある。

民主型は、多数決で決める。これが一番いいが、第2次世界大戦時の実験であるため、あやしい。独裁型は、リーダーが全て決める。放任型は、リーダーシップをとらず成員にまかせる。

P能力とM能力。Pはパフォーマンス(仕事が出来るか)、Mはメンテナンス(人間関係に気を配れるか)。

【キーワード】
●集団極化現象
●集団意思決定
●リスキー・シフト
●コーシャス・シフト
●リーダーシップ
●民主型・独裁型・放任型
●三隅
●PM理論
●P能力
●M能力
 

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学習理論・社会心理学 27 集団行動

■ 6: 集団行動 ■

個人が集まったときに表れる社会的現象。流行、流言、集団意志決定、リーダーシップなど、集団としての認知や行動について、プロセスや特徴が検討されている(集団があたかも一人の人間のようにふるまう)。

【キーワード】
●集団行動
●集団意思決定
●リーダーシップ
 

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学習理論・社会心理学 26 社会的影響・社会的促進・同調

■ 5: 社会的影響 ■

集団や他者が意図的・非意図的に個人の認知・態度・行動を変容させること。

▼ 1: 社会的促進(オルポート)
傍らに他者が存在することによる個人の活動の促進する現象。また、傍らに他者が存在することによる逆の現象として社会的抑制がある。ザイアンスにより、動因水準の上昇により説明されている。

傍らに他者がいることによるポジティブな態度←→社会的抑制
社会的促進の例として、ただ糸をグルグル巻く「リール巻き実験」がある。一人だと効率悪いが、一緒に作業させると競争したりがんばったりする。社会的抑制の例としては、ピアノの発表会があげられる。いつもはうまく弾けるのに、弾けなくなる。そばに誰かが居ることにより動因水準(=活性度・覚醒度・興奮度)が上昇した結果。動因水準が高い場合、課題が簡単だと成功するが、難しいと失敗。

▼ 2: 同調
集団を設定する規範に添って行動すること。アッシュのサクラを用いた実験が有名。同調行動は集団の凝集性(=まとまりのよさ)により影響を受ける。凝集性が低いとき、同調率は減少する。

アッシュの実験は、まず一本の線を見せ、その後数本の中からどの線が同じ長さか当てる。一人だとほぼ確実に成功するが、複数の人の中にサクラが居ると正答率が激減する。

【キーワード】
●社会的影響
●社会的促進
●オルポート
●社会的抑制
●ザイアンス
●ポジティブな態度
●動因水準
●同調
●アッシュ
 

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学習理論・社会心理学 25 分散分析モデル・スキーマに基づく原因帰属

▼ 1: 分散分析モデル(ケリー)
共変原理を基本とする。原因の候補のうち、結果とともに変化するもの、つまり結果が起こったときには存在し、結果が起こらなかったときには存在しない要因に、原因が帰属されるという原則。また人・対象・状況という3変数が存在する場合の規準としては、合意性(ある人のある対象に対する反応は他の人々と一致しているか)、弁別性(ある人のその反応は当該対象に限るか)、一貫性(ある人のある対象に対する反応はどのような状況でも変わらないか)が存在する。

▼ 2: スキーマに基づく原因帰属
原因帰属を、スキーマを利用した推論過程として捉える理論。長期記憶中には、特定の対象に関して典型的に起きえる原因と結果のパターンが貯蔵されており、帰属過程において得られた情報をその当てはめることで原因が推論される。スキーマに基づく推論は自動的であり、認知的負荷が低減される。例えば、あの人は「ダラシない」というスキーマを当てはめると、遅刻したとき、たとえそれが仕事でも寝坊だと考える。

【キーワード】
●分散分析モデル
●ケリー
●共変原理
●合意性
●弁別性
●一貫性
●スキーマに基づく原因帰属
●スキーマ
●推論過程
 

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学習理論・社会心理学 24 原因帰属

■ 4: 原因帰属 ■

社会生活における出来事について、その原因を推論すること。例として、事故の原因を人災か、天災か議論したり、テストの点が悪かった原因を自分の努力不足や教師の教え方に帰したりする。

【キーワード】
●原因帰属
●原因の推論
 

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学習理論・社会心理学 23 均衡理論・認知的不協和理論

▼ 1: 均衡理論(ハイダー)=バランス理論
対人関係の原理の一つとして提唱した理論。他者や対象を評価する際、それと関係した第3の項を含めた均衡状態が重要であるとする。人間はバランス状態を好む傾向があり、もし不均衡が生じたならば、不快な緊張状態に陥り、不均衡の解消と均衡を追及する働きが生じると仮定。

三項とは自己(P)・対象(O)・関連する項(X)であり、態度はそれらを結ぶ+か-のリンクで表現される。心理的に均衡状態(総和が正)は快であり、不均衡状態(総和が負)は不快である。三者間の関係が均衡していない場合は、いずれかの評価を改めることで均衡状態に収集する。

▼ 2: 認知的不協和理論(フェスティンガー)
認知的動機付けに関する理論。均衡理論と類似しているが、より包括的。矛盾した2つの事柄に直面した人は、心理的な不快感を経験し、この不快感を低減するように動機づけられるとする理論(人間は矛盾を嫌うというもの、矛盾すると認知を変更し歪める)。例えば、喫煙と肺ガンは矛盾した状態である場合、「肺がんは40本吸った時だろ、関係ない」と認知を歪め認めようとする。

【キーワード】
●均衡理論
●バランス理論
●ハイダー
●バランス状態
●不均衡
●認知的不協和理論
●フェスティンガー
●認知的動機付け
 

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学習理論・社会心理学 22 態度・態度の変容

■ 3: 態度・態度の変容(態度構成・変容理論) ■

社会心理学の主要なトピックである。他者や社会的対象・事物に対する態度構成のメカニズムや他者による意図的な態度変容の技法(説得的コミュニケーション)、態度変容への抵抗などが検討されてきた(態度=行動の準備状態)。

予想・マーケティング・押し売りなどは態度の研究から。説得コミュニケーションとしては、Foot in the door(=初めに認めさせる、小さなものから大きなものへ変化させる)、Door in the face(初めに大きいもの、当然無理なのでその後で売りたいものを出す)など。

【キーワード】
●態度
●態度の変容
●説得コミュニケーション
●マーケティング
●説得コミュニケーション
●Foot in the door
●Door in the face
 

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学習理論・社会心理学 21 ハロー効果・ステレオタイプ

▼ 1: ハロー効果(=光背効果)
後光効果ともいう。他者の性格特性を判断するとき、「良い-悪い」という一般的な印象で判断する傾向のこと。ある面でよいと思われた人は、それとは無関係な事柄に関しても、全ての面にわたって「良い」判断される。

▼ 2: ステレオタイプ(=紋切り型)
集団に関する認知の枠組みスキーマ。ある集団の定型化された特徴やイメージのことをさす。主に集団を対象とするが、個人に関する場合も。他者を知覚する際には、「○○大学の学生はバカ」、「個人投資家はギャンブル野郎」というような個人差を無視した一定の判断が行われやすく、例外は無視されがち。

※偏見と差別
ステレオタイプが、他者に対する過度に一般化・画一化された否定的または肯定的な認知的枠組みを示すのに対し、偏見は他者に対する画一的な態度傾向を示す。例えば、「あの人は○○会社の人だからキライ」などが偏見の例として考えられる。偏見が行動に移されたとき、その行動は差別と呼ばれる(態度=偏見、行動=差別)。

【キーワード】
●ハロー効果
●光背効果
●後光効果
●ステレオタイプ
●紋切り型
●認知の枠組み
●集団
●偏見
●差別

ver1.1

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学習理論・社会心理学 20 対人関係

■ 2: 対人関係(対人認知のバイアス) ■

対人認知の過去の研究は、他者のパーソナリティ認知(印象形成)におけるバイアス(偏見、偏り)の発見である。人間の認知的な処理資源は限られており、バイアスは他者の全体的な認知を効率的に行うための手段。

※印象形成とは
対人認知の主要な側面。他者に関して限られた情報により、その人物のパーソナリティを推論すること。ある人物について同一の情報が与えられたとしても、認知の仕方でまったく異なる印象が形成されることも。

【キーワード】
●対人認知
●パーソナリティ認知
●印象形成
●バイアス
 

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学習理論・社会心理学 19 自己に対する認知・態度・行動

▼ 1: 自己に対する認知(=自己スキーマ)
人間は一般に自分自身に関することには注意が向きやすい。これは、人が自己についての抽象的な知識構造(=スキーマ)を持つことを意味する。自己スキーマは、記憶における自己関連づけ効果などの自己に関わる情報の効率的・自動的処理を促す。

▼ 2: 自己に対する態度・行動(=自尊心・自己評価維持)
人間は一般的に自己の評価を維持・向上させる欲求を持つ。自分より劣る他者と自己を比較して自尊心を向上させ、自分よりも優れている他者と自分を関係づけて栄光に属す。自分と類似した他者に好意的な感情を抱き、自分の所属する集団を他の手段よりも優れていると考える。

▼ 3: 社会に規定される自己
社会学の伝統的な理論に役割理論がある。役割理論において、個人は社会がアプリオリ(=何故か知っていること)に定める規範的な役割を果たし、自己は役割の束である。ゴフマンは役割理論の枠組みを踏襲しつつも、個人が主体的に自己を演出する側面を重視した理論を提唱。ゴフマンの典型は自己呈示の概念に表される。自己呈示は他者に与える自己の印象を管理・操作する戦略的な対人行動である。

【キーワード】
●自己認知
●自己スキーマ
●知識構造
●自己関連付け効果
●自己に対する態度
●役割理論
●アプリオリ
●ゴフマン
●自己呈示
 

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学習理論・社会心理学 18 自己

■ 1: 自己(=自分自身について) ■

自己とは個人の本質を表す概念。自己にとって、他者は手本や比較の対象になり、他者がなければ自己は存在しない。同時に自我を持った個人が集まることで社会が構成される。社会心理学では自己と社会を相互構成的な関係として捉える。

※自己
自己の概念は、心理学領域や流派によって異なる概念である。臨床心理学では、一般的に意識の主体を自我とよび、意識の対象としての自我を自己とよぶ。

【キーワード】
●自己
●個人の本質
●自我をもった個人
●社会
●相互構成的な概念
 

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学習理論・社会心理学 17 社会心理学

■ 2: 社会心理学 ■

社会心理学とは、個人とその社会的状況との間の相互的な影響を研究する学問。社会心理学は、社会における個人の心理を明らかにすること(心理学系)と、個人の行動による社会の構成を明らかにすること(社会学系「個人→対人→集団」)を目的とする。

社会心理学の研究領域は、社会における個人の心理(=認知→態度→行動)、 認知(=社会的な対象への情報処理)、 態度(=認知された対象への価値判断を含む評価・社会心理学固有の概念で良悪の評価を加える)、行動(=態度に基づいた対象への物理的行動)。個人の行動による社会の構成 (=個人・対人・集団)、個人(=自己)、対人(=他者)、集団(=組織)。

【キーワード】
●社会心理学
●個人
●社会的状況
●個人の心理
●認知
●態度
●行動
●個人
●集団
 

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学習理論・社会心理学 16 リラクゼーション訓練

▼ 3: リラクゼーション訓練

□ 1: 筋弛緩訓練
ジェイコブソンが創作したものをウォルピが簡便化。筋肉の緊張状態と弛緩状態を体験することで、制御された弛緩状態を作り出し、筋緊張を解いていく。筋緊張は不安と結びつく生得的反応であり、筋緊張を弛緩させることは学習された不安の拮抗反応となる。緊張(不安)すると筋肉が固まるため、これを解くことにより不安も消失させる。

□ 2: 自律訓練法
シュルツによって考案された心身の弛緩状態を作り出す技法。自律訓練法の特徴としては、心理的側面だけではなく、身体の生理的側面が重視されたこと。標準訓練は、重感練習・温感練習・心臓調整・呼吸調整・腹部温感練習・額部冷感練習の順。

□ 3: 認知行動療法
クライエントの行動や情緒の問題だけではなく、認知(ものの見方、考え方)過程に焦点を当て、その問題を再検討し変容させることに主眼に置いた行動療法。クライエント自らが自己の認知過程を反芻(はんすう=見つめ直す)することが重要。ベックの認知療法、マイケンバウムのストレス免疫訓練、エリスの合理情動行動療法(REBT)など、それぞれ別個に提唱され発展してきた新しい行動療法の総称。

【キーワード】
●リラクゼーション訓練
●筋弛緩訓練
●ジェイコブソン
●ウォルピ
●弛緩状態
●自律訓練法
●シュルツ
●生理的側面
●認知行動療法
●認知
●反芻
●ベックの認知療法
●マイケンバウムのストレス免疫訓練
 

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学習理論・社会心理学 15 エクスポージャー

▼ 2: エクスポージャー
系統的脱感作では、イメージによって不安場面と学習された不安との連合を弱めていく。エクスポージャーでは、実際の不安など不適応反応を引き起こす刺激に直面させて、学習された不安との連合を弱めていく。不安階層表に従い、不安の小さな刺激場面から大きな刺激場面へと順次暴露を繰り返していく段階的エクスポージャーと、刺激どの大きな場面から開始するフラッディング法がある。不安障害の治療法としては系統的脱感作法やフラッディングに代わりよく用いられる。不安刺激の呈示は、系統的脱感作のように想像で行うよりも、現実場面での方が治療効果は高い。暴露法ともいう。

【キーワード】
●エクスポージャー
●系統的脱感作
●不適応反応
●不安階層表
●暴露
●段階的エクスポージャー
●フラッディング
●暴露法
 

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学習理論・社会心理学 14 系統的脱感作

▼ 1: 系統的脱感作法
特に不安・恐怖の治療法として、ウォルピが考案した恐怖症改善プログラム。行動療法の主要な治療技法の一つ。不安の拮抗反応を形成することで、学習された不安の連合を弱める。クライエントの不安事態を面接や恐怖調査票などで細かく分析し、不安階層表を作成する。

不安階層表とは、自覚的障害単位(SUD)に基づき、どのような事態がどの程度不安かを、面接等を通じて観察し、階層化したリストである。不安・恐怖を患者に引き起こすもっとも強いものから軽度なものまで、順序付けされている。

次に、不安階層の下の事態をクライエントに想定(イメージ)させた状態で、リラクゼーション訓練を行い、次第に不安階層表の上の事態へとすすみ、最終的に不適応な不安反応を抑制する。

【キーワード】
●系統的脱感作
●ウォルピ
●不安の拮抗反応
●不安の連合
●不安階層表
●自覚的障害単位
●リラクゼーション訓練
●抑制
 

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学習理論・社会心理学 13 行動療法

■ 6: 行動療法(behavior therapy) ■

1950年代末から60年代初期にかけて台頭してきた心理治療論であり、それに基づく一連の治療技法。行動療法は、学習理論を臨床に応用した治療技法で、人間の行動の大部分は条件付けにより形成される学習行動とする。行動療法で不適応行動は、学習理論に基づいて除去していく。正常行動も、問題行動もあくまで学習性の行動。問題は「適応か、不適応か?」。

【キーワード】
●行動療法
●学習理論
●学習行動
●不適応行動
●適応か、不適応か
 

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学習理論・社会心理学 12 技能学習・記憶学習・社会的学習

▼ 6: 転移
学習をしたことによって、その後に行う別の学習が影響を受けること。量学習の刺激間に汎化が見られるかが影響する。前の学習が、あとの学習を促進することを正の転移、妨害することを負の転移、片手や片足で練習したことが反対側に影響することを両側性転移という。また、前学習が後の学習にまったく影響しないこともありうる。

▼ 7: エビングハウスの保持曲線(忘却曲線)
時間経過に伴う記名内容の忘却過程を保持量の変化で表したもの。横軸が時間、縦軸が保持率。エビングハウス自身の無意味綴り記憶実験によるのが始まり。保持曲線は最初の約20分で急激に下降するが、その後は水平な水準を保つなだらかな下降曲線を示す。
 

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学習理論・社会心理学 11 技能学習・記憶学習・社会的学習

■ 5: 技能学習・記憶学習・社会的学習 ■

▼ 1: ハルの反応性抑制
ある反応を反復すると、その反応を抑制する効果が少しずつ蓄積される。身体的疲労や操作資源の節約や整理に関わるコストなどがその原因。

▼ 2: 練習の集中と分散
反復練習をするにあたって、試行間の時間間隔を詰めて続けざまに行うことを集中練習といい、適当に休みを取りながら行うのを分散練習という。練習時間と反復回数が同じ場合、分散練習の方が成績はよい。集中練習の成績は、反応性抑制が蓄積されるため悪いと仮定される。
 

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学習理論・社会心理学 10 オペラント条件付けの種類

▼ 5: オペラント条件付けの種類
報酬訓練とは、正の強化子(報酬)により、任意の反応を強化していく訓練。スキナー箱での訓練、行動形成(シェイピング、順次接近法)など。

逃避訓練と回避訓練について。負の強化子から逃れる行動を逃避(escape)、負の強化子を事前に避ける行動を回避(avoidance)という。逃避も回避も出来ない経験をすると、その後の回避学習の成績が悪くなることを学習性無気力感とよぶ(learned helplessness)。

罰訓練は、あるオペラント行動の出現に続いて負の強化子を提示する。

【キーワード】
●報酬訓練
●正の強化子
●スキナー箱
●行動形成
●シェイピング
●順次接近法
●逃避訓練
●回避訓練
●学習性無気力感
●罰訓練
 

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学習理論・社会心理学 09 強化スケジュール

▼ 4: 強化スケジュール

強化スケジュールは、連続強化と部分強化に大別される。連続強化は、試行ごとに、毎回強化を与える。部分強化は、強化と無強化を混合する。

比較スケジュールは、FR(定率)とVR(変率)に大別される。比較スケジュールFR(定率)は、一定の反応数に対応して強化子を与える。一方、比較スケジュールVR(変率)は、強化子を与える反応数を変化させる。平均値・中央値は同じ。

時間スケジュールは、FI(定時隔)、VI(変時隔)、FT(定時)、VT(変時)の4つに分けられる。時間スケジュールFI(定時隔)は、一定の時間間隔に対応して強化子を与える。時間スケジュールVI(変時隔)は、強化子を与える時間間隔を変化させる。平均値・中央値は同じ。時間スケジュールFT(定時)は、一定の時間(時刻)に対応して強化子を与える。時間スケジュールVT(変時)は、強化子を与える時間(時刻)を変化させる。平均値・中央値は同じ。

【キーワード】
●強化スケジュール
●連続強化
●部分強化
●比較スケジュール
●時間スケジュール
 

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学習理論・社会心理学 08 強化と罰

▼ 3: 強化と罰
強化(reinforcement)とは、あるオペラント行動の自発頻度を増大させること。

正の強化(positive reinforcement)は、正の強化子を提示することで、オペラント行動の自発頻度を増大させる。負の強化(negative reinforcement)は、負の強化子を除去することで、オペラント行動の自発頻度を減少させる。

罰(punishment)とは、あるオペラント行動の発生頻度を減少させること。

負の罰(negative punishment)は、正の強化子を除去することで、オペラント行動の自発頻度を減少させる。正の罰(positive punishment)は、負の強化子を提示することで、オペラント行動の自発頻度を減少させる。

弁別刺激とは、オペラント行動に先行して提示され、オペラントが自発する契機となっている刺激。

【キーワード】
●強化
●正の強化
●負の強化
●罰
●負の罰
●正の罰
●弁別刺激
 

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学習理論・社会心理学 07 オペラント行動と刺激事項

▼ 2: オペラント行動と刺激事象
強化子(reinforcer)は、オペラント行動の自発頻度を変化させる刺激事象のこと。

正の強化子(positive reinforcer)は、提示されることで、オペラント行動の自発頻度を増大させる強化子。負の強化子(negative reinforcer)は、除去されることで、オペラント行動の自発頻度を増大させる強化子。

【キーワード】
●強化子
●正の強化子
●負の強化子
 

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学習理論・社会心理学 06 オペラント条件付け

■ 4: オペラント条件付け(operant conditioning) ■

▼ 1: オペラント条件付け(operant conditioning)
オペラント行動=自発的な行動。オペラント条件付けとは、習得的行動を行動論的に捉えること。有機体の自発したオペラント行動に強化刺激を随伴させ、その反応頻度を変容させる条件付けの操作と過程。

ある行動を行う(オペラント反応)→刺激事象を経験する(強化子)→その行動の自発頻度が変化する。

オペラント条件付けとは、強化子によって、あるオペラントが形成され、そのオペラント行動の出現が増大すること(行動の減少も含む)。

【キーワード】
●オペラント条件付け
●オペラント行動
●拾得的行動
●強化刺激
 

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学習理論・社会心理学 05 古典的条件付けの消去

▼ 3: 古典的条件付けの消去(extinction)
無条件刺激を提示せずに、条件刺激を繰り返し提示すること。その際、消去までに要するコストを消去抵抗という。

自然回復(spontaneous recovery)とは、消去手続きを休止すると条件反応が回復すること。汎化(generalization)とは、条件刺激に類似した刺激によって条件反応が誘発されること。

分化(differentiation)・弁別(discrimination)とは、複雑な連続体の刺激に対して、異なる反応が対応して結びつくこと。分化は、全体として等質的であったものが、多数の部分に分かれる過程。弁別は、識別すること、見極め区別すること。

【キーワード】
●消去
●無条件刺激
●消去抵抗
●自然回復
●汎化
●分化
●弁別
 

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学習理論・社会心理学 04 古典的条件付けのタイプ

▼ 2: 古典的条件付けのタイプ
同時条件付け、遅延条件付け、痕跡条件付け、逆行条件付け、時間条件付け、高次条件付けなどに大別される。

同時条件付けとは、条件刺激の開始から5秒以内に無条件刺激が開始され、両刺激が同時に終了。遅延条件付けとは、条件刺激の開始から5秒以上後に無条件刺激が開始。痕跡条件付けとは、条件刺激を一定時間提示し、それが終了してから無条件刺激を提示。逆行条件付けとは、無条件刺激を一定時間提示し、それが終了してから条件刺激を提示。時間条件付けとは、条件刺激(ns)は使用せず、無条件刺激(UR)を一定間隔で提示。

高次条件付けとは、過去の条件付けにより強化力をもつ条件性強化子を用いた条件付けのこと。生得的行動は、無条件刺激(口の中にエサを入れる)→無条件反応(唾液分泌)。1次条件付けとは、条件刺激1(音)→条件反応(唾液分泌)。2次条件付けとは、条件刺激2(紫のハンカチ)→条件反応(唾液分泌)。3次条件付けは、不可能。屈曲反応などの防衛反応では、3次条件付けまでが可能とされる。

【キーワード】
●同時条件付け
●遅延条件付け
●痕跡条件付け
●逆行条件付け
●時間条件付け
●高次条件付け
 

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学習理論・社会心理学 03 古典的条件付け

■ 3: 古典的条件付け(classical conditioning) ■

古典的条件付け(classical conditioning)とは、レスポンデント条件付け(respondent conditioning)と同義で、条件刺激の呈示後に、無条件刺激を対提示すると条件反応を形成すること。

生得的行動を行動論的に捉えると、食べ物を口の中に入れる(US)→唾液分泌(UR)、瞳に光を当てる(US)→瞳孔が収縮する(UR)となる。

無条件刺激(US =unconditioned stimulus)とは、生得的で一定の反応を引き起こす刺激。無条件反応(UR =unconditioned response)とは、生得的で一定の反応。中性刺激(neutral stimulus)とは、URに関係のない刺激。
 

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学習理論・社会心理学 02 行動主義

■ 2: 行動主義 ■

現代心理学における基本的方法論の一つ。刺激(独立変数)→反応(従属変数)という文脈を重視し、法則を解明しようとする立場。

▼ 1: ワトソン
行動主義の提唱者。心理学の対象は行動であり、行動のみが心理学の唯一の対象とする。心理学は、人間の適応に関する自然科学であり、行動の単位は刺激と反応の結びつきである。客観的データとしての行動を強調した考え方は、アメリカ心理学に決定的な影響を与えた。内観心理学に反対。
 

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学習理論・社会心理学 01 発達と学習

■ 1: 学習理論 ■

■ 1: 学習 ■

▼ 1: 発達と学習の違い
発達は、生体の構造や機能に生ずる斬新的(きわだって新しい)・連続的な変化であり、生得性で内的要因によるもの。一方、学習は、経験の結果生ずる比較的永続的な行動の変容であり、後天性で外的要因によるもの。

【キーワード】
●発達
●生得的
●行動
●外的要因
 

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