カテゴリー「第10回 心理学用語・基礎・1」の50件の記事

心理学用語集・基礎 050 投影法

■ 心理学用語集・基礎 050 投影法 ■

性格検査の1カテゴリー。被験者に自由で、正誤や優劣の判断ができない課題(あいまいな刺激)を実施し、その結果からパーソナリティを測定する検査法。あいまいな刺激に対する被験者の連想や、自由な空想、その過程を分析する。


投影法は、ロールシャッハが開発したロールシャッハ・テストが有名。これはインクのしみのついた図版を見せ、それが何に見えるのかを被験者に答えさせることにより、その意味を解釈するテスト。このテストの他に、絵から物語を作ってもらう「TAT(主題統覚検査)」、実のある木を1本描いてもらう「バウムテスト」などがある。

※投影法の基本原理は、みんなが「A」という反応をするのにも関わらず、「B」と反応した部分に注目する。
 

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心理学用語集・基礎 049 作業検査法

■ 心理学用語集・基礎 049 作業検査法 ■

作業検査法とは、一定の作業を行い、その取り組み態度や作業検査から、被験者のパーソナリティを把握する検査法。「内田=クレペリン精神作業検査」が有名である。

内田=クレペリン精神作業検査は、被験者に一列に並んだ数字を加算する作業を繰り返させ、それによって得られた作業速度の変化を表す曲線(作業曲線)により判断する。

※109257124057120375のように連続した数字を左から、1+0、0+9、9+2、2+7・・・のように加算していく。これを途中に休憩をはさみ何度も行う。

作業量により、性格を判断するところが作業検査法の特徴である。作業検査法は、質問紙法のように意図的に答えを操作しにくいが、その一方で、大まかな性格傾向しかつかめず、細かいところが把握できない。

※ひたすら疲れるテスト。
 

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心理学用語集・基礎 048 質問紙法

■ 心理学用語集・基礎 048 質問紙法 ■

心理テストは、質問紙法、作業検査法、投影法の3つに区分される。質問紙法とは、調査対象者や被験者に対し、特に質問紙(アンケート)によって回答を求める方法。あらかじめ設定された選択肢に中から回答する形式と、自由に文章を記入する形式とある。被験者の属性、心理状態、行動傾向などが明らかになる

質問紙法は、集団で一斉に、かつ容易に実施することができる。またテスト結果の集計や解釈も、比較的わかりやすいため学校の生活指導や、企業の採用活動などに用いられる。しかし、被験者が意図的に解答を変えることが可能であること、無意識的な部分については測定することはできない。質問紙法として有名なのは、Y‐G性格検査、MMPI、CMIなどなど。
 

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心理学用語集・基礎 047 特性論

■ 心理学用語集・基礎 047 特性論 ■

類型論は、20世紀前半ドイツを中心に研究が行われたが、特性論は、アメリカ中心に研究が行われた。特性論とは、一貫して現れる行動傾向やそのまとまりを特性と仮定し、その特性をパーソナリティの単位とし、それにより各特性の組み合わせにより個人のパーソナリティ特徴が出てくるとする考え方。

この性格の特性を何にするのかは、研究者によりまちまち。アメリカの心理学者のオルポートは、「外向的-内向的」、「支配的-服従的」など14の特性に分類し、これによって人間の性格の特長を記述できるとした。その後、キャッテル、アイゼンクなどが、因子分析などの統計的技法を用い、より科学的に性格特性を選択。

類型論が人間観察に基づき大まかなタイプに分類したのに対し、特性論は統計学的な手法を用い科学的に特性を抽出したと言える。

※特性論には、統計が強く関わっている!
 

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心理学用語集・基礎 046 類型論

■ 心理学用語集・基礎 046 類型論 ■

人格研究は類型論と、特性論の2つに区分される。類型論とは、人間を典型的な性格タイプに分類し、理解する方法である。20世紀前半ドイツにおいて著しく発展した性格論。

類型論は精神医学が出発点となっており、有名なのはクレッチマーの体型説である。クレッチマーは、分裂病、躁うつ病の患者の体型には、一定の法則があるのを見出し、3つの体型に区分した。分裂質は、細長型の体型で、非社交的、静か、内気、変わり者。躁うつ質は、肥満型の体質で、社交的、善良、親切、温かみがある。てんかん質は、闘士型(筋肉質)の体型で、熱中しやすい、几帳面、凝り性、秩序を好む。

※血液型占い、動物占いなども類型論の1つ。裏づけはないが、分かりやすいのが特徴。
 

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心理学用語集・基礎 045 欲求不満

■ 心理学用語集・基礎 045 欲求不満(フラストレーション) ■

欲求が阻止されることによって、もたらされる不快な緊張状態。目の前に障害が立ちはだかり、欲求を満たすことが出来ない。欲求不満の対処行動としては、適応的反応、代償的反応、自我防衛的反応の3つ。

1つ目の適応的反応とは、障害を迂回し、合理的に達成する方法。2つ目の代償的反応とは、別の環境で自分の欲求を満たそうとすること。3つ目の自我防衛的反応とは、欲求を満たそうとするのではなく、フラストレーションを緩和させようとする反応。合理化が行われたりする。

例えば、好きな子にアプローチ(欲求)しようと思ったが、恋人の存在(障害)が判明することにより、欲求が達成できなくなる状態(欲求不満)。対処行動として、その恋人から奪い取ることを適応的反応。他の子でごまかすことを代償的反応。「どーせ、ふられるから」と思うのが自我防衛的反応。

※やりたいのに、やれない状態!
 

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心理学用語集・基礎 044 自己効力感

■ 心理学用語集・基礎 044 自己効力感 ■

自分が何か行動するとき、「行動をうまく成し遂げるかどうか」という見通しが重要となる。バンデューラは、行動と、その行動がもたらす結果を「効力期待」と「結果期待」の2つに区分した。

--→行動--→結果
  ↓      ↓
効力期待  結果期待

「結果期待」とは、行動の結果の予測。この行動をとると、どのような結果になるのか、という予測である。一方、「効力期待」とは、自分がその行動をうまく出来るかどうかという予測。自分に対する自身のようなものであり、自己効力感とよばれる。

※「なんとなくできそうな感じ」が自己効力感(セルフ・エフィカシー)。
 

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心理学用語集・基礎 043 欲求階層説

■ 心理学用語集・基礎 043 欲求階層説 ■

マズローは、人間には自己実現に向かって絶えず成長する生きものであるとし、人間の欲求を低次から高次の順序で5段階分類した。

第5層:自己実現(自己実現欲求)
第4層:承認と自尊心
第3層:所属と愛情
第2層:安全と安定
第1層:生理的満足

まず第1層に生理的欲求があり、これが満たされると第2層「安全と安定」を求める欲求が生じ、これも満たされると第3層へと進んでいく。

例えば、まず自分が食事をすることが必要(生理的満足)。食べることが出来るようになると、住むところが欲しくなる(安全と安定)。住処が決まると、恋人が欲しくなり、働きたくなる(所属と愛情)。そして働いているうちに、他人の評価を求めるようになる(承認と自尊心)。それが充足されると、自分の本来すべきことに着手しはじめる(自己実現)。

※人間の欲求はとどまるところを知らない・・・
 

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心理学用語集・基礎 042 親和動機

■ 心理学用語集・基礎 042 親和動機 ■

親和動機とは、他人と友好的な関係を成立させ、維持したいと思う社会的動機のこと。親和動機の強い人の行動特徴としては、電話をかける、承認を求める、友好的状況を好む、など。不安や恐怖が高まると、親和動機が高まるという研究結果がある。

必ずしもそうではないが親和動機の反対に位置する社会的動機として、達成動機がある。達成動機とは、他者に比べ高度な水準でものごとを成し遂げようとする動機。

※友人を常に求める人は、不安がその根底にあるということ。
 

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心理学用語集・基礎 041 達成動機

■ 心理学用語集・基礎 041 達成動機 ■

人間は社会の中で生活をおくる。その中で、他者との関係にかかる欲求が形成される。このような欲求に基づく動機を社会的動機とよぶ。この社会的欲求の中に、達成動機がある。達成動機とは、優れた目標を立て、それを高い水準で完全に達成しようとする動機づけである。障害や困難を克服し、高い目標への到達や成功を目指す。

達成動機の高い人の行動の特長としては、与えられた課題をよりよく遂行しようとする、自らの活動の成果を知りたがる、自己の行った決定に責任を負うことを好む、仕事の同僚として親しい人より有能な人を選ぶ、などがあげられる。
 

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心理学用語集・基礎 040 機能的自律性

■ 心理学用語集・基礎 040 機能的自律性 ■


もともとは目標の手段であったものが、いつの間にかに目標そのものに転化すること。「行動の自己目的化」とか「行動の手段が、目的に変わる」などと表現される。

例えば、生活するために株式投資をはじめたとする。数年後、生活するだけに十分な資金を稼ぎ、働く必要がなくなったが、「投資」そのものに楽しみを覚え株式投資を続けたいと思う現象。

※手段→目的・目標

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心理学用語集・基礎 039 内発的動機づけ

■ 心理学用語集・基礎 039 内発的動機づけ ■

動因低減説への反論として導入。動因低減説では、自ら進んで行動したり学習したりしない怠け者として捉える。しかし、内発的動機づけでは、有能さを追求していく存在であるとする。
 

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心理学用語集・基礎 038 情動の二要因理論

■ 心理学用語集・基礎 038 情動の二要因理論 ■

情動経験は、以下の2要因から成立するという理論。

1.自律神経系の活性化
2.環境内の手がかりによる解釈

例えば、同じ映画を見ても、ある人は泣き、ある人は笑うかもしれない。この違いは、その刺激や周囲の状況をどう判断するのか、どうとらえるのかという判断の違いであるといえる。シャクターは、情動は生理的変化により影響を受けるだけではなく、状況をどう認知するかによっても影響を受けると提唱した。

■キーワード
▼提唱者
シャクター

▼定義
情動の二要因理論とは、情動は自律神経系の活性化による身体の生理的反応と、環境の認知的評価の2つの要因から成立するという理論。情動の生起プロセスは、刺激により生理的反応が生じる。ただし、生理的反応だけでなく、刺激状況の認知によってはじめて情動が生起する。

※情動とは
1.行動への動機づけ機能
2.個体や種の維持機能
を備え、
1.心理的体験である情動体験
2.情動の身体的反応である情動表出
に分けることができる。有名な理論は下記の5つ。

1.末梢起源説
「泣くから悲しい」のジェームズ=ランゲ説。
情動は(1)外部刺戟→(2)身体反応→(3)身体反応の意識化の順に生じる。環境に対する身体反応が情動を引き起こすというもの。

2.中枢起源説
キャノン・バート説
情動は(1)知覚→(2)視床の興奮→(3)情動反応(末梢)と情動体験(皮質)の順に起こる。視床から大脳皮質に向かう刺激が情動を引き起こすというもの。

3.(情動)認知説
アーノルドは、あらゆる刺激や感覚から情動反応がもたらされるわけではなく、そこには何らかの認知的メカニズムが介在していること提示。情動反応を決定するのは「知覚-評価-情動-表出-行動」の一連の連鎖だとし、情動は行動の動機づけとしても機能しているとした。

4.(情動)二要因説
吊り橋の効果で有名な理論。生理的覚醒と状況の認知的評価が情動を引き起こす。シャクターは、情動には生理的反応も関わっている一方で、認知過程も重要な役割を果たしている事を証明した。

5.認知先行説(感情の認知説)
感情の出現に先行する事態を重視した説。ラザルスによって提唱されたもので、感情は感覚刺激によって直接に喚起するものではなく、事態の評価という認知過程を経て後に出現するという考え方。

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心理学用語集・基礎 037 キャノン=バード説

■ 心理学用語集・基礎 037 キャノン=バード説 ■

ジェームズ=ランゲ説に対する批判として提唱されたのが、キャノン=バード説。ジェームズ=ランゲ説とは、やや逆のプロセス。情動体験のメカニズムに関する古典的理論の1つ。

恐れや怒りなどの情動を引き起こす刺激は、視床から大脳皮質に達し、情動を体験する。同時に、内臓にも信号を出し生理的反応を引き起こす。内臓変化の伝達スピードの方が遅いので、結果として感情が先で、生理的反応が後となる。

1.刺激→視床→末梢器官(3へ)・大脳(2へ)
2.大脳→「悲しい」、「怖い」などの感情
3.末梢器官→「泣く」、「震える」など身体的・生理的変化
 

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心理学用語集・基礎 036 ジェームズ=ランゲ説

■ 心理学用語集・基礎 036 ジェームズ=ランゲ説 ■

情動体験のメカニズムに対する古典的理論の1つ。ジェームズ=ランゲ説とは、「身体的・生理的変化が、感情を引き起こす」というもの。つまり「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」。

まず末梢器官の変化があり、その後、知覚され感情が発生する。「泣く→悲しい」、「震える→恐ろしい」。

※感情が先か、生理的変化が先かの問題。ジェームズ=ランゲ説は、生理的変化が先。
 

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心理学用語集・基礎 035 レミニセンス

■ 心理学用語集・基礎 035 レミニセンス ■

一般に、記憶実験では学習直後から時間の経過に比例して、成績は下降する(エビングハウスの忘却曲線)。しかし、条件によっては、一定時間後の方が成績の良い場合がある。これをレミニセンスという。

このレミニセンスには、バラード=ウィリアムズ現象とワード=ホヴランド現象の2種類ある。1つ目のバラード=ウィリアムズ現象とは、詩や散文などの有意味語を記憶した場合で2~3日後の方が、保持成績が優れている。一方、2つ目のワード=ボヴランド現象とは、無意味綴りの記憶において、記憶直後よりも数分後の方が、記憶成績が良い。

このレミニセンスは、集中して学習する集中学習よりも、休みを入れながら学習する分散学習の方が効果的であるとする根拠となっている。

※時間がたった後の方が、思い出せるという現象。

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心理学用語集・基礎 034 無意味綴り

■ 心理学用語集・基礎 034 無意味綴り ■

意味を連想できないような綴り。エビングハウスは、無意味綴りを2つの子音の間に母音を1つ挟んだ3字で作成。
 

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心理学用語集・基礎 033 作動記憶

■ 心理学用語集・基礎 033 作動記憶 ■

情報保持を重視していた短期記憶に対して、現れたのが作動記憶。認知的な情報処理に重点をおき、どのように情報が操作され、変換されるかに着目した。作動記憶モデルでは、言語情報を処理する音韻ループと、視覚・空間情報を処理する視空間スケッチパットに分類し、この2つを制御する中央制御部から構成される。

※情報保持ではなく、認知!
 

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心理学用語集・基礎 032 処理水準モデル

■ 心理学用語集・基礎 032 処理水準モデル ■

クレイクとロックハートによって提唱された記憶に関するモデル。入力される情報を記憶として定着させるには、簡単な記憶から永続的な記憶まで、その深さが異なるとする。処理水準が深ければ深いほど、記憶として定着。

形などの形態的なものは「浅い水準」、文章などの記憶は「深い水準」。一般に、形態的処理(形など)→音韻的処理(音など)→意味的処理(文章など)の順番に記憶の定着率が高くなり、忘れにくくなる。

※よーく考えた方が、覚えるということ。
 

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心理学用語集・基礎 031 系列位置効果

■ 心理学用語集・基礎 031 系列位置効果 ■

リスト化された材料を暗記・学習するとき、リスト内での位置の影響を受けること。

例えば、英単語001から順に100まで暗記しようとしたとき、その順番により記憶は影響を受ける。これを系列位置効果とよぶ。系列位置効果には、初頭効果と新近効果に区分される。初頭効果とは、順番の早いものが記憶成績の良い現象。英単語であれば、001に近ければ近いほど記憶しやすい。一方、新近効果とは、順番の遅いものの方が記憶成績の良い現象。英単語であれば、100に近い方が記憶しやすい。

何かを覚えようとすると、順番の早いものが記憶成績が良く、中間部分で下がり、最後に再び上昇する曲線を描く。

※最初と最後が覚えやすい!
 

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心理学用語集・基礎 030 順向抑制・逆向抑制

■ 心理学用語集・基礎 030 順向抑制・逆向抑制 ■

ちゃんと暗記したつもりが、忘れてしまうことがある。原因は、前々からあった記憶が新しい記憶を妨害するためか、新しい記憶がそれまでの記憶を妨害するため(干渉説)。

※記憶同士、互いに妨害し合う現象。
 

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心理学用語集・基礎 029 忘却曲線

■ 心理学用語集・基礎 029 忘却曲線 ■

保持曲線ともいう。ある記憶に対し、時間の経過と共に忘れられる程度を示した曲線。エビングハウスがはじめて「記憶」の実験が行い、その結果、時間と共に記憶内容が減退して行くことを明らかにした。24時間後には約3分の2の記憶が失われる。

※どれ程勉強しても覚えられないという現象は、人間のきわめて健全な機能の結果。忘れることを前提に、忘れる以上に覚えることがコツ。
 

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心理学用語集・基礎 028 リハーサル

■ 心理学用語集・基礎 028 リハーサル ■

好きな人の電話番号を聞いて、それをメモするまで何度か繰り返すことがある。これがリハーサル。短期記憶に貯蔵される情報は、すぐに忘れてしまう。従って、リハーサルを繰り返すことで長期記憶に移行する必要がある。

※英単語を書いて覚える作業もリハーサル。人間の記憶メカニズムは、一回で覚えるように構築されていない。何度も繰り返すことでしか、安定した記憶にすることはできない。
 

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心理学用語集・基礎 027 チャンク

■ 心理学用語集・基礎 027 チャンク ■


090080080090を覚える時、独立して0、9、0・・・と覚えるのは難しい。そこで、090、080、080、090と分けると容易に覚えることが出来る。ミラーは、一つのまとまった意味単位をチャンクと名づけた。上記の例では、全ての数字を独立したものとして覚える人は12チャンク、まとまりを作った人は4チャンク。

また、人間が直接的に記憶できる範囲を7±2とした。この7±2は「マジカルナンバー7±2」ともよばれる。

※意味のあるまとまりのこと。
 

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心理学用語集・基礎 026 短期記憶・長期記憶

■ 心理学用語集・基礎 026 短期記憶・長期記憶 ■

記憶のメカニズムは、記憶している時間から3つに分けることが出来る。1つ目は、感覚記憶。知覚した刺激を一瞬の間のみ保持する記憶。この感覚記憶の中で、注意を向けられた情報のみ短期記憶に移行する。

短期記憶は、15~30秒程度保持する記憶で、容量は7プラス・マイナス2。このうち、リハーサル(繰り返し)した情報が長期記憶に移行する。長期記憶は半永久的な記憶。

感覚記憶→短期記憶→長期記憶という3つの段階で構成され、必要な情報のみ蓄積される記憶メカニズム。

※長期記憶を作るためには、情報を繰り返さえなければならない。逆にいうと、繰り返されない情報は、忘れやすい・・・。復習しない情報は、忘れてしまう・・・。
 

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心理学用語集・基礎 025 ヤング=ヘルムホルツの三色説

■ 心理学用語集・基礎 025 ヤング=ヘルムホルツの三色説 ■

ヤング=ヘルムホルツの三色節では、網膜上にそれぞれ異なる波長に反応する物質を仮定し、それらの混合の比率で色の感覚が生じるというもの。赤、緑、青の3つの波長に反応すると仮定し、それらの混ぜ合わせによって色を感じるとした。

※目に赤、緑、青の3種類の光を受け取る細胞があるとする。その反応の程度で、色を感知!
 

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心理学用語集・基礎 024 群化

■ 心理学用語集・基礎 024 群化 ■

人間の知覚には、「なるべく簡単にまとめてみよう」とする働きがあり、これを群化という。視野の中では、図と地に分かれるだけではなく、お互いにまとまりをつくる。

※眼がかってにまとめて見てしまう現象のこと。

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心理学用語集・基礎 023 仮現運動

■ 心理学用語集・基礎 023 仮現運動 ■

パチンコの看板は、近くで見るとランプが次々に点滅しているに過ぎないが、遠くで見ると光の文字が動いているように見える。

このように、実際は動いていないのにも関わらず、あたかも動いているように見える運動を仮現運動とよぶ。映画、アニメーションなどもなどもこの仮現運動の一種。

※仮現運動は、β(ベータ)運動ともよばれる。β運動の中でも、実際の運動と区別のつかない場合、φ(ファイ)現象という。
 
 
■キーワード
▼提唱者
ヴェルトハイマー
ゲシュタルト心理学の創始者

▼定義
静止刺激を、適当な時間間隔で継時的に短時間呈示すると静止した刺激間にあたかも運動が起こっているかのように知覚する現象。仮現運動は、β(ベータ)運動ともいう。仮現運動の中で、実際の運動と区別のつかない明瞭な運動現象が観察される時、これをφ(ファイ)現象とよぶ。

時間間隔の分類は同時時相、最適時相、継時時相の3つに区分される。同時時相とは、刺激の呈示間隔時間が約30ミリ秒以下のとき、2光点の同時点滅が知覚される現象。最適時相とは、刺激の呈示間隔時間が約60ミリ秒くらいでは、φ(ファイ)現象とよばれる滑らかな運動が知覚される現象。継時時相とは、刺激の呈示間隔時間が約200ミリ秒以上では、2光点の継時的な点滅が知覚され、運動は知覚されない現象。

仮現運動は、踏み切り、アニメーション、映画、文字情報電光掲示板などに使用される。

▼意義
仮現運動の研究は、ヴントの要素主義を批判するゲシュタルト心理学を誕生させる研究となる。

▼関連知識
※コルテの法則
φ現象成立に関する要因を法則したもの。

ver1.1

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心理学用語集・基礎 022 大きさの恒常性

■ 心理学用語集・基礎 022 大きさの恒常性 ■

家に帰ったとき、ネコの姿が5m、4m、3m・・・とどんどん近づいてくる。しかし、近づいてくるにも関わらず、ネコの大きさは変わらない。実際の距離が変化するにも関わらず、大きさが変化したように感じることがない。

これは対象物が変化せずに、安定して知覚される現象で、恒常性とよぶ。恒常性は、大きさ、明るさ、形に対しても見られる傾向。

※通常10m先のネコと1m先のネコは、同じ大きさに見える。本来ならば、網膜上の大きさが変わるため、同じ大きさと感じるはずがない。しかし、そのネコの見えの大きさがほぼ一定に保たれる現象。

※恒常とは、「一定の状態を保ち、特に変化が見られない」という意味。「○○の恒常性」といった場合、「○○がほぼ一定に保たれる」と考えると理解しやすい。
 

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心理学用語集・基礎 021 明順応・暗順応

■ 心理学用語集・基礎 021 明順応・暗順応 ■

他人の家にはじめて行ったとき、家の匂いを感じる。しかし、長い間家にいると匂いが全く気にならなくなる。この感覚上の「慣れ」を順応とよぶ。

光の刺激に関しても、明るい場所から暗い場所へ入るとはじめは全然見ることが出来ない。しかし、時間がたつにつれて眼が慣れ、暗闇の中が見えるようになる。これを「暗順応」とよぶ。一方、暗い場所から、明るい場所へ行くと、はじめはまぶしいが直ぐに慣れる。これを「明順応」とよぶ。

※いわゆる「慣れ」。明るい場所になれるか、暗い場所に慣れるか、の違い。
 

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心理学用語集・基礎 020 シェイピング

■ 心理学用語集・基礎 020 シェイピング ■

難しい行動を形成するために、目標行動をスモール・ステップにわけ、達成が容易なものかが順に形成して行く方法。オペラント技法の一つで、スキナーによって提唱。

例えば、ネコに「一回転して、お手」という行動をさせようとする。一気に、この行動をさせるのは難しい。そこで、行動を小さなものに分けて形成していく。
①90度右回りをする。
②さらに90度右回りして後ろを向くようにする。
③さらに180度右回りして、一回転するようにする。
④手を出すようにする。
 

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心理学用語集・基礎 019 学習性無気力感

■ 心理学用語集・基礎 019 学習性無力感 ■

強制的で、避けられない不快な経験を繰り返した結果、何をしても意味がないと誤ったネガティブ感情が生じ、解決する気持ちが放棄され「あきらめ」が支配する結果となること。その状態から脱し、コントロール可能になっても、「あきらめ」が支配し、何もしなくなる。人間の抑うつの形成に関しても、学習性無力感と同様のメカニズムが働くことが指摘されている。

※何をしても「否定」されると、何もしなくなる現象。勉強しても全て0点だと、勉強しなくなること。
 

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心理学用語集・基礎 018 観察学習

■ 心理学用語集・基礎 018 観察学習 ■

他人の行動を「見ている」だけで新しい行動が成立する学習を、観察学習とよぶ。
 

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心理学用語集・基礎 017 社会的学習理論

■ 心理学用語集・基礎 017 社会的学習理論 ■

模倣や観察学習など、社会生活の中で身につける学習方法を社会的学習理論とよぶ。バンデューラがさまざまな諸説をまとめあげた。

※模倣とはマネること。行動パターンは、発話・言語行動も含まれ幅広い。モデルの行動に似ていると模倣とみなされる。

※観察学習とは、直接経験したり、強化を受けなくても観察するだけで、そのモデルの行動を習得する学習。モデルは実際の人物だけではなく、テレビ・ネットなどのメディアを通しても呈示される。観察学習は、バンデューラの社会的学習論の中心にある学習で、モデルを観察することによってある反応を習得することからモデリングともよばれる。

※模倣は観察者が直接反応を実施し、強化を受けることが前提。観察学習(モデリング)は、直接経験したり、強化を受けなくても学習できる点で異なる。
 

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心理学用語集・基礎 016 集中学習・分散学習

■ 心理学用語集・基礎 016 集中学習・分散学習 ■

学習の方法には、休みを入れないで連続的に学習する集中学習と、途中に休みを入れながら学習する分散学習に2分される。一般に、レミニセンスの影響により集中学習よりも分散学習の方が効果的とされる。

レミニセンスとは、記憶したことが、ある時間を経過して明確に思い出される現象。学習直後より一定時間後の方が成績が良い。

※毎日コツコツ勉強するのが分散学習、一夜づけが集中学習。
 

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心理学用語集・基礎 015 洞察

■ 心理学用語集・基礎 015 洞察 ■

ソーンダイクは、問題箱実験により試行錯誤学習と見出した。この試行錯誤に相反するのが、洞察である。洞察とは、問題解決事態において試行錯誤的に解決手段を探していくのではなく、情報を集めることで一気に解決の見通しを立てること。試行錯誤学習のように、繰り返しながら徐々に回答率を高めていくではなく、「あ!」というひらめきにより突然回答が導かれる。

心理学者のケーラーは、チンパンジーを使った実験により洞察を見出した。チンパンジーは、突然部屋の隅にあった空箱を積み重ね、エサを手に入れた。

ケーラーの洞察に対する見解は、課題解決自体は突然出現する非連続的な過程であることを示している。ソーンダイクの試行錯誤のような連続的な学習過程を強調する見解とは対照的である。

※「ひらめき」を心理学変換すると「洞察」となる。コロ助の「わかったナリ!」という表現に代表される。
 
 
■キーワード
ケーラー
ケーラーは、ヴェルトハイマー、コフカと共に「全体観」に基づくゲシュタルト心理学者

▼定義
洞察とは、問題解決事態において、その事態を構成する情報を統合し一気に解決の見通しを立てることである。洞察によって学習された行動は、その後、他の同様な課題に対しても適用される。チンパンジーが手の届かないところにあるエサを、棒や箱を積み重ねることによって獲得する「チンパンジーの知恵実験」により見出した。

▼意義
ソーンダイクの提唱した試行錯誤学習に対する理論の対立理論。問題解決の方法として試行錯誤学習と共に、後の学習心理の研究に大きな影響を与える。

▼関連知識
※問題解決
心理学における問題解決には3つのタイプの研究がある。

1.ソーンダイクの試行錯誤説に基づいて、問題解決とは刺激と反応の連合が変化することにより特定に反応が起こりやすくなるとする。

※ソーンダイクはネコを用いた問題がこの実験を行ない、問題解決は試行錯誤により徐々に成功率か高まっていく仮定であることを唱えた。

2.ゲシュタルト心理学が主に取り組んだもので、問題解決とは知識の再体制化にもとづく洞察であるとする。

※ケーラーは類人猿を対象として回り道、道具の使用、道具の製作など必要な状況を設定した実験から、問題解決は一気になされることを主張した。

3.問題解決とは探索しながら、要求されている状態に一歩ずつ進んでたどりつくという考えである。近年のコンピューターによる問題解決研究がこれにあたる。

ver1.1

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心理学用語集・基礎 014 試行錯誤学習

■ 心理学用語集・基礎 014 試行錯誤学習 ■

モーガンが動物の学習過程を説明するために用いた用語。ミスを繰り返しながら行動をしている間に、偶然正しい行動を学習する、という説。ソーンダイクはネコの問題箱実験を組織的に行い、試行錯誤学習を学習理論の基本原理の一つとして定着させた。

※適当にやっているうちに(ミスの繰り返し)うまくいったから(正しい行動)、今後はそのやり方で行います(学習)、というもの。
 

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心理学用語集・基礎 013 強化スケジュール

■ 心理学用語集・基礎 013 強化スケジュール ■

古典的条件付けの強化は2つの刺激を同時に提示すること。一方、オペラント条件付けの強化は、報酬を与えて、反応の頻度を増すこと。オペラント条件付けにおいて、強化の与え方を強化スケジュールという。

強化スケジュールは、連続強化と部分(間歇)強化の2つに分けられる。連続強化とは、行動に対して、全て強化する方法。必ず報酬が与えられる。これに対し、部分(間歇)強化とは、行動に対し、強化を与える場合と、与えない場合を設けること。必ずしも報酬が与えられるわけではない。基本的に部分強化の方が強い強化が得られ、反応が消去(なくなる)しにくい。

※先の「朝8時」の例でいうと、「あの子」が毎日必ず8時の電車に乗っていることを連続強化、時々朝8時の電車に乗っていないことがある場合を部分強化という。毎日必ず「あの子」がいるとは限らない方が、「朝8時」の電車にのろうとするモチベーションはより高まる。
 

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心理学用語集・基礎 012 強化

■ 心理学用語集・基礎 012 強化 ■

強化は、条件付けの場面で使用される用語。古典的条件付けとオペラント条件付けで意味合いが若干異なる。

古典的条件付けの強化は、2つの刺激を同時に提示すること。パヴロフの犬の実験では、エサと同時にベルを鳴らすこと。これに対し、オペラント条件付けの強化は、報酬を与えて、反応の頻度を増加させること。

※先の「朝8時」の例でいうと、「あの子が電車に乗っている」ことが強化になる。
 

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心理学用語集・基礎 011 オペラント条件付け

■ 心理学用語集・基礎 011 オペラント条件付け ■

条件付けには、「パヴロフの犬」の古典的条件付けの他に、オペラント条件付けがある。オペラント条件付けとはある行動を行った時、その行動に対して報酬や罰を与えることで、その行動をより強めること。報酬や罰といった外的な要因により行動を決定するのがオペラント条件付け。

「オペラント」とは、「自由な反応」という意味。つまり、行動に対して報酬が与えられると、その行動がより増す。

※オペラント条件付けは、ある行動を行うと何らかの「いいこと」があるから、その行動を行いやすくなる現象。その意味で「学習」という概念に近い。

※例えば、朝8時の電車に乗ると(ある特定の行動)、好きなあの子と改札口で一緒になる(報酬)。その後、朝8時の電車に乗るようになる(オペラント条件付け)。

※行動療法では、この形成されたオペラント行動を消去したり、または形成することで症状を改善しようとする。
 

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心理学用語集・基礎 010 般化

■ 心理学用語集・基礎 010 般化 ■

ある刺激に条件付けられた反応が、他の刺激に対しても反応すること。般化の程度は、その刺激が似ていれば似ているほど高くなる。

「パヴロフの犬」の実験の場合では、同じようなベルの音を呈示しても犬が唾液を流す状態のこと。

※般化とは、似ていると同じように反応してしまうこと。これとは逆に、ある特定の刺激に対してのみ反応することを分化という。
 

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心理学用語集・基礎 009 古典的条件付け

■ 心理学用語集・基礎 009 古典的条件づけ ■

道具的条件付け(オペラント条件付け)とともに2つの条件付けの1つ。レスポンデント条件付けともいう。条件刺激の呈示後に、無条件刺激を対呈示(一緒に呈示)することにより、条件反応を形成するもの。

ロシアの生理学者パヴロフは、犬の消化腺機能の研究をした。エサをみると犬は唾液を流す。そこでエサを与えると同時に関係のないベルを鳴らす。これをしばらく繰り返したあと、ベルを鳴らすだけでエサを与えないようにする。すると、犬はベルの音を聞いただけで、唾液を流すようになる。

このように、まったく関係のない刺激(ベル)と反応(唾液)が結びつけることを古典的条件づけという。

1.「エサ」(条件刺激)→「唾液」
2.「エサ」(条件刺激)+「ベル」(無条件刺激)→「唾液」
3.「ベル」(条件刺激)→「唾液」(条件反応・反射)

※一緒に示せば、条件付けられるというもの。
 

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心理学用語集・基礎 008 人間性心理学

■ 心理学用語集・基礎 008 人間性心理学 ■

ヴントの登場以後、要素主義を否定する形で無意識を重視した精神分析のフロイト、行動のみを研究対象とする行動主義のワトソンなどの流派が誕生した。そして1950年代にさらに新しい人間性心理学が誕生する。精神分析が「第一の心理学」、行動主義が「第二の心理学」、そしてこの人間性心理学を「第三の心理学」とよぶ。

精神分析や行動主義が、人間本来のもっている主体的な能力を軽視したことに対する批判から人間性心理学は誕生した。つまり、人間性心理学とは、様々な経験を通じて、生きる意味や価値を発見しようとする人間本来の営みに注目した心理学である。代表的な心理学者としてはマズローがいる。また、基本的特徴としてコーチンは、人間を全体的に理解する、直接的経験を重視する、研究者も共感的に関与する、個人の独自性を中心におく、過去や環境より未来を重視する、人間独自の特質・価値判断・自己実現を重視する、人間の健康的で積極的な側面を強調する、などをあげた。

※この立場に属する理論化としてはカウンセリング中心療法のロジャーズがあげられる。無意識や行動もいいけど、「人間を信じようよ!」という立場。
 

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心理学用語集・基礎 007 精神分析

■ 心理学用語集・基礎 007 精神分析

ヴントの要素主義に対して異議を唱えたのは、ゲシュタルト心理学のヴェルトハイマー、行動主義のワトソン、そして精神分析学のフロイトである。

ヴントは、「意識」そのものを研究対象としたが、フロイトは、「無意識」をも研究対象とし、心を「意識」「前意識」「無意識」の3つに区分することで研究を行った。「意識」とは、自分で意識できる部分。「無意識」とは、抑圧され通常は意識できない部分。「前意識」とは、意識と無意識の中間にあり、意識を向けることにより意識できる部分である。なかでもフロイトは、特に「無意識」について着目し、無意識に抑圧されたものを意識に開放することによって、心理的治療を行おうとしました。これを精神分析学とよぶ。

※抑圧とは
代表的な防衛機制で、感情、思考、空想、記憶を意識から締め出そうとする無意識の心理的作用。本人は抑圧されたこと(忘れたこと)自体、気づかない。

※精神分析では忘れ去った嫌な記憶を思い出し、考え、ふむふむと納得することで症状が改善するという仮説に基づく。
 

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心理学用語集・基礎 006 行動主義

■ 心理学用語集・基礎 006 行動主義 ■

現代心理学における基本的方法論の一つ。心理学は行動の科学であり、研究対象は客観的に測定できない意識ではなく、直接観察可能な行動でなければならず、その目的は刺激と反応関係の解明であるとする立場。

ワトソンは、目に見えない「意識」を除外。客観的に外から観察できる「行動」を研究対象とし、外から与えられる刺激に対してどのような反応をするのかということについて研究した。これをS-R理論(Sは【刺激Stimulus】、Rは【反応Response】)とよぶ。どの程度の刺激から、どの程度の反応が生じるかを考えた。刺激と反応も測定、数値化し、客観的に判断する。

ワトソンの行動主義は、心理学の歴史において大きな影響を与えることとなった。現在の行動療法、認知行動療法の源泉ともなる理論。

※「見えなきゃダメなんだよ!」という考え方。
 

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心理学用語集・基礎 005 ゲシュタルト心理学

■ 心理学用語集・基礎 005 ゲシュタルト心理学 ■

ウェルトハイマーが創始者し、ヴントに代表される「要素の総和から構成される心的現象」という要素主義の考え方を否定したのがゲシュタルト心理学。ヴントは人間の心を要素に分解するという考えであるのに対し、ウェルトハイマーは、人の心は要素に分解できるものではなく、全体の一つのまとまりとして捉えるべきであると考えた。ゲシュタルトは形態や姿を意味する言葉であるが、ここでは要素に還元できない、まとまりのある一つの全体がもつ構造特性を意味。

※「全体だ!」とする考え方
 

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心理学用語集・基礎 004 要素主義

■ 心理学用語集・基礎 004 要素主義 ■


ヴントは、1879年にライピチヒ大学に「心理学実験室」を開設し、この年は心理学の独立の年とよばれる。哲学としての心理学から、科学としての心理学の誕生である。ヴントは、「心」を「ある瞬間に、意識にのぼった経験のまとまり(直接経験)」と捉えた。例えば昔の本を見たとき、本の形だけではなく、本を読んだときの気持ち、そして懐かしいという感情も含まれる。ヴントは、これら全てを含んだものを心とした。

ヴントが研究したのは、人がその瞬間に何を意識したのかということである。被験者に対し、刺激を与え、そのとき意識したものを報告してもらう方法で心を解明しようと試みた。この方法を内観法といい、これにより心がどのような要素の分解できるのかを分析した。ヴントは、意識の中には様々な要素が存在し、その集合体により心が構成されていると考えた。この内観法により、意識を要素に分解する考え方を要素主義とよぶ。つまり要素主義とは、心の世界を構成要素に分解し、その結合法則を明らかにすることで心を明らかにしようとする立場である。

※【心】→【ヴント】→【内観法】→【意識を要素に分解】→【要素主義】
※部分(要素)があつまると、全体(心)が出来上がる

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心理学用語集・基礎 003 フェヒナーの法則

■ 心理学基礎用語 003 フェヒナーの法則 ■

外界の刺激の物理量と、人間の感覚量との関係を数量的に示したのがフェヒナーの法則。

例えば、真っ暗の部屋に電球を10個ほど用意。そして、1つずつ電球の明かりを点けていく。その時、「明るい」と感じる感覚量を調べるとする。ウェーバーの法則に従えば、電球1つの「明るい」と、電球10個の「明るい」は、10倍違うということになる。

フェヒナーは、そうではないとし、真っ暗の部屋で電球をつけると、最初の1つ目は、ものすごく明るく感じるが、2つ目、3つ目、4つ目・・・と電球をつけて行くに従い「明るい」と感じる量は少なくなると仮定。これを数学的に公式に当てはめたのが、フェヒナーの法則。感覚の大きさは、刺激の強さの対数に比例する。感覚の大きさを2倍にするのなら、物理的刺激の強度(明るさ・重さ)を2乗すればいい、ということを意味する。
 

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心理学用語集・基礎 002 ウェーバーの法則

■ 心理学用語集・基礎 002 ウェーバーの法則 ■

ウェーバーの見出した弁別閾(違うとわかる刺激値)に関する経験的法則。

手に重りを100gのせ、そこに1gずつ重りを加える。その結果、重さを感じたのが120g時。
手に重りを200gのせ、そこに1gずつ重りを加える。その結果、重さを感じたのが240g時。

このウェーバーの法則とは、重さを感じない時→重さを感じる時、を明らかにする法則のこと。【重さを感じない→重さを感じる】瞬間÷もともとの重さ=決まった定数。これがウェーバーの法則。【重さを感じない→重さを感じる】瞬間のことを、弁別とよぶ。今まで感じなかったものを感じる瞬間。そして、この弁別した値を弁別閾とよぶ。例で言えば、20gや40g。
 

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心理学用語集・基礎 001 精神物理学

■ 心理学用語集・基礎 001 精神物理学 ■

心理物理学ともいう。フェヒナーが心と身体の関係を科学(数学)として提唱した学問。物理的(数学的)な考え方で、心をとらえようとする。
 

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