カテゴリー「第18回 心理学用語・発達」の10件の記事

心理学用語集・発達 010 具体的操作期

■ 心理学用語集・発達 010 具体的操作期 ■

ピアジェは、子どもの知的面の発達を4つの段階に区分した。

1.感覚運動期(0~2歳前後)
2.前操作期(2~6歳前後)
3.具体的操作期(6~11歳前後)
4.形式的操作期(11歳~成人)

ピアジェは6歳前後から11歳前後までの子どもの思考は、具体的操作によって特徴付けられるとし、具体的操作期とした。6から7歳になると、見かけに左右されない論理的思考が可能となる。前操作期の特長である自己中心性にとらわれず、実際にモノを動かしたり、指で数えるといった「具体的な行動」によって論理的な思考が可能となる。

具体的操作期の子どもは、「AはBより重い」「BはCより重い」といった情報から「AはCより重い」と推論できるようになる。しかしながら、純粋に論理的な関係での推論を行うことはできない。具体的操作期の子どもは、あくまでも現実の具体物によって考えることが特徴である。
 

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心理学用語集・発達 009 前操作期

■ 心理学用語集・発達 009 前操作期 ■

ピアジェは、子どもの知的面の発達を4つの段階に区分した。

1.感覚運動期(0~2歳前後)
2.前操作期(2~6歳前後)
3.具体的操作期(6~11歳前後)
4.形式的操作期(11歳~成人)

1歳半から2歳前後から6歳前後までの思考を前操作期という。前操作期では、認知がイメージに基づいて行われる。ものごとを考えるとき、目の前にない対象を思い浮かべ関係づける。ままごとのような「ごっこ遊び」を盛んに行うようになる。

この時期の認知的な特徴は、自己中心性と保存性の2つ。

自己中心性とは、幼児が自分自身を他者の立場においたり、他者の視点に立ったりすることができないという、認知上の限界性を示す用語。自己とは異なる視点に気がつかない。子どもは、常に自分の視点から見た様子でしか物事を認識することができず、他人がどう見えるのかということを考えられない。

保存性とは、対象や形を変化させても、対象の量といった性質は変化しないという概念。例えば、2つの容器に同じ量の液体が入っていることを確認させた後、1つの容器の液体を底面積が小さく、高い容器へと移し変る。その後、2つの容器のどちらの液体の量が多いか尋ねると、前操作期の子どもは液体の量は実際には同じ量であるにも関わらず、背の高い方の容器の方を選択する。見かけの量に惑わされているのである。
 

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心理学用途集・発達 008 内言・外言

■ 心理学用語集・発達 008 内言・外言 ■

内言とは、音声を伴わない自分自身のための言語であり、思考時に使用される。一方、外言とは音声言語であり伝達の機能を果たす。

ピアジェは、自己中心的な言語が次第に社会化されていく中で、他者への伝達を目的とした社会的言語が発達するとし、「自己中心的な発話」から「社会的言語」へと進んでいくとした。これに対し、ヴィゴツキーは、課題解決中に子どもの独り言が増加することに注目し、内的発話を内言とした。ヴィゴツキーは、ピアジェの提唱する「自己中心的発話」もこの思考の道具としての内言であるとし、他者とのコミュニケーションのために発せられる言葉を外言とした。

※内言は内に、外言は外に、ただそれだけ。気をつけるべき点は、内言→外言か、外言→内言か。
 

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心理学用語集・発達 007 レディネス

■ 心理学用語集・発達 007レディネス ■

学習が効果を持つためには、心身がある程度発達していることが必要不可欠。このような学習成立のための準備性をレディネスという。子どもがある教育を受け入れるためには、それを可能とする発達的・能力的・経験的な条件が十分整っていることが重要である。なお、レディネスの形成には、成熟的要因と経験的要因の両者が関連している。

発達には、「学習優位説」と「成熟優位説」の2つの説がある。早期教育は「学習優位説」の典型。一方、レディネスは「成熟優位説」の立場。学習に対する様々な準備が整ってはじめて、学習の効果が現れるとする考え方。

例えば、小学校2年生で九九、方程式は中学生で教えることも、レディネスの概念をある部分含んでいるといえる。

※心身が成長しないと、学習の効果がない!ということ。適切な時期に適切な学習を行うことが重要であるとする。
 

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心理学用語集・発達 006 選好注視法

■ 心理学用語集・発達 006 選好注視法 ■

乳児はいつから母親の顔など、人の顔を識別しているのかという視覚発達を研究する方法として有名なのが選好注視法。

乳児でも、生後数日のうちに様々な刺激に対して注視(注目して見る)する行動が表れる。その注視している時間を測定することにより、乳児の好みを見極めることができる。新生児でも、生後6ヶ月の乳児でも様々な視覚刺激のうち、「人の顔」に近いものに対して注視する時間が長いということが判明している。
 

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心理学用語集・基礎 005 ストレンジ・シチュエーション法

■ 心理学用語集・基礎 005 ストレンジ・シチュエーション法 ■

ボウルビィのアタッチメント(愛着)の理論に基づき、エインズワースが乳幼児の母子間の結びつきを観察・測定するために開発した実験法。

まず、部屋に母親と子どもが入る。次に、見知らぬ若い女性が入り、母親は部屋から出て行く。しばらくした後、再び母親が戻り、若い女性と入れ替わる。このように状態で、子どもがどのような反応を示すかを観察する方法。

結果、子どもの反応は3つに分類される。

1つ目は、正常群。母親を安全基地とし、最初から活発に探索行動を行う。母親が部屋を出て行くと悲しい兆候を示すが、戻ってくるとすぐに泣き止み、再び探索行動を始める。

2つ目は、回避群。母親と一緒にいる場面でも接触しようとはせず、母親が出ていっても泣くようなことはない。母親が戻ってきても、母親を避ける行動を示す。

3つ目は、抵抗群。最初から部屋に馴染めず、母親との分離に対して激しく泣いて抵抗する。母親が戻ってくるとしっかりとしがみつき、片方の手で母親を叩くという行動を見せる。母親に接触したいという気持ちと、怒り・反抗・憎しみといった感情を同時に存在させている。

回避群や抵抗群の反応は、母親の子どもへの接触、つまり「愛着」の形成の仕方に原因がある。

回避群の母親は、子どもと身体的接触に強い嫌悪感を示す。子どもを抱きしめたり、愛情を表現することもなく、拒否的な態度が目立つ。一方、抵抗群の母親は、子どもとの身体的接触に嫌悪感を示すことは少ないが、乳児の発するシグナルに鈍感で、子どもの行動を妨害したり、無視したりすることが多い。
 

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心理学用語集・発達 004 母子相互作用

■ 心理学用語集・発達 004 母子相互作用 ■

発達初期における母子間のやりとり。これを通して、母と子のきずな(mother-infant bond)を確立する。

乳児は、泣いたり、笑ったり、声を出したり・・・などの様々なメッセージを母親に送る。母親は、乳児の様子を見て、乳児に合う形で接する。また、これとは逆に母親が乳児に対して、なでたり、声をかけたりすることによって、乳児が反応する場合もある。

このように、乳児の行動に対して母親が適切に反応する、母親の行動に対して乳児が反応することを母子相互作用とよぶ。母親が乳児に対して適切に反応することは、母子関係の安定性を生み、愛着の質に影響を与える。そして母性を育む上で、とても大切な働きかけになっていく。
 

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心理学用語集・発達 003 安全基地

■ 心理学用語集・発達 003 安全基地 ■

乳児は母親に対し愛着を形成すると、母親との接近や接触を激しく求めるようになる。が、しかし、いつまでも母親に接しているわけではない。やがて乳児は、常に母親に接触していなくても安心感を維持し、母親を安全基地として利用しながら探索活動や人間関係を広げる行動を行うようになる。

母親との間にしっかりとした愛着を形成した乳児ほど、母親を安全基地として探索活動に熱中することができる。安全基地の概念は、ボウルビィの「愛着」理論の中心概念であり、「愛着」の質を決める重要な要素。

※安全基地(母親のいる場所)があるがため、安心して探索活動ができるようになる。
 

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心理学用語集・発達 002 愛着

■ 心理学用語集・発達 002 愛着 ■

多くの赤ん坊は、生後6、7ヶ月になると見慣れた人だけに笑顔を見せるようになる。そして、母親が部屋から出ると泣き叫び、母親が来ると泣きやむ、という行動を示すようになる。これは普段から自分のことを世話してくれる人と、それ以外の人とを区別できるようになったことを意味している。

このように赤ん坊が母親と言う特定の対象に対して特別の感情を抱くようになったからであり、このような特定の対象に対する特別の情緒的結びつきを愛着(アタッチメント)という。

乳幼児が愛着の対象とするのは母親だけではなく、自分が発する信号に的確に答える人に愛着を向けるようになる。

※特定の対象に対する情緒的結びつきのこと。
 

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心理学用語集・発達 001 刻印づけ

■ 心理学用語集・発達 001 刻印づけ ■

ローレンツは、鳥類を用いて発達初期の経験の重要さを研究した。ローレンツは、ガンやカモなどの離巣性(早熟傾向)の鳥類を研究の対象とし、その結果、孵化した直後、一定期間内に最初に出会った対象を親とみなし、追従行動(後を追いかける行動)を行うようになった。これを刻印づけという。

刻印づけは、「刷り込み」、「インプリンティング」とも言われ、一度形成されてしまうと元に戻すことはできない。また「臨界期」を過ぎると追従行動は示されない。
 

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