心理学用語集・臨床 050 箱庭療法
■ 心理学用語集・臨床 050 箱庭療法 ■
箱庭療法は、ローエンフェルトが子どものための心理療法として考案したものを、カルフがユング理論を背景に発展させたもの。作品をつっているうちに、そこに自然に現れる無意識の調和を取ろうとする力、心の全体像の象徴的表現がクライエントの自己治癒力を刺激し、「母子一体感」を生む。それにより不安が解消されるという効果がある。
この技法の用具は、57×72×7cmの砂箱で、内側が青く塗られている。使用する玩具に規定はないが、人物・動物・植物・建物・乗り物・怪獣などが使用される。箱庭の制作は、クライエントの意識任せ作ることに固着しない。
箱庭療法の優れた点としては、言語表現が困難なクライエントにも適用可能である点であり、その表出されるものが非言語的・無意識的なものを抽出しやすい点。また箱庭を行うことがクライエントのカタルシスを簡便に促すという利点もある。他の療法を比較して触覚的、視覚的であり、クライエントが比較的中心におかれるといった特徴もある。
作品の見方はユング理論に基づくことが多く、作品の統合性、空間配置、象徴の顕現、死と再生などのテーマが挙げられる。現在では、子どもの心理療法だけでなく、大人の精神調和を図るためにも用いられる。
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