はじめに 院試勉強法 002 心理学勉強法
■ はじめに 院試勉強法 002 心理学勉強法 ■
■ 心理学勉強法 ■
心理系大学院の専門科目(心理学・臨床心理学)は、論述形式であることが多い。問題数は3問から5問程度あり、A3解答用紙合計3枚埋めることが求められる。
この形式の問題は、論述トレーニングを行わないと絶対に記述することは出来ない。たとえ、その問題の「答え」が頭に浮かんだとしても、それを文章としてA3解答用紙に埋めることは、日ごろ練習しておかないと不可能に近い。
従って、長文論述に解答することを主眼におくと専門科目の勉強は、「心理学・臨床心理学概論の理解」、「基礎知識・用語の獲得」、「論述トレーニング(演習)」の3段階が必要となる。
※大学院によっては、論述問題と穴埋め・1行解説などが併用されている場合が多いが、穴埋めや1行解説については論述問題とは異なり、特別な勉強をする必要はない。論述の勉強をするうちに自然と解答できるようになる。長文論述を出題しない大学院もあるが、長文論述は知識の整理にとても役立つので行っておくことをお薦めする。
【キーワード】
●論述問題にはトレーニングが不可欠
●論述以外の問題に関しては、過去問の確認程度でよい
●心理学の勉強には3つのプロセスがある
●心理学・臨床心理学概論の理解(→▼1へ)
●基礎知識・用語の獲得(→▼2へ)
●論述トレーニング(→▼3へ)
▼ 追記(2005/11/11)
「心理学・臨床心理学概論の理解」、「基礎知識・用語の獲得」は、このサイトのみの勉強で全て獲得できる。
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※注意
心理学系の予備校やネット通信添削など、院試対策の講座は多くあるが、特にそのような講座を利用する必要はない。なぜなら、これらの講座を運営しているのは素人だからである。
大学受験の大手予備校の講師は、年収1億超える人がゴロゴロいる。彼らは年収が示しているように「教えること」のプロであり、それゆえ講師の講義を受け、言われた通りに勉強すれば成績は必然的に上がる。
しかし、心理学系大学院の予備校(及び添削講座)を運営しているのは、院生である。彼らはプロではなく、時給で雇われた学生である。やっていることは、心理学のテキストを「ドウドウ」と発表しているに過ぎない。
プロの講師が講義をしているのであるならともかく、数万~数十万もの学費を払ってド素人(院生)の発表を聞くなんてバカバカしすぎる。もし、予備校やネット講座に興味をもっているのであれば、少し立ち止まって考えた方がいい。
本当に高い学費を払ってまで、素人のバイトに付き合う必要があるのかと。
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▼ 1. 心理学・臨床心理学概論の理解 “森を見る段階”
第1段階で必要なことは、心理学全般の知識の獲得することである。広く、浅く心理学を学ぶ段階。第1段階で使用するテキストは、「心理学」と、このサイト「臨床心理学にいる」。
心理学
鹿取 広人 杉本 敏夫 
まず、「心理学」をゆっくりと全部読む。重要なことは暗記するよりも、確実に理解しながら読むこと。出来れば黒太字は暗記するつもりで。内容が広範囲に渡るが、臨床心理学の位置づけを知るのに必要不可欠なプロセスである。
※ただし、この鹿取広人・杉本敏夫著の「心理学」は、必ずしも詳しく解説されていないので、理解できない部分がでてくるかもしれないが、そこにあまりこだわらず進むことが大切である。もしわからない部分が比較的多めであるのなら、ジンバルドーの現代心理学シリーズで代用できる。
それと平行して、「臨床心理学にいる」をはじめる。はじめる場所(第○○回)はどこからでもかまわないが、ゆっくりと、確実にすすめることがとても重要である。
【キーワード】
●「心理学(東大出版会)」を確実に理解しながら読む進める
●「臨床心理学にいる」をゆっくりと確実に進める
●とりあえず概要を理解し、キーワードを暗記につとめる!
▼ 2. 基礎知識・用語の獲得 “木を見る段階”
第2段階で必要なことは、第1段階で浸透した心理学知識をより深め、確実なものとして理解・暗記することである。
そこそこ深く学ぶ段階といえる。
この段階で使用するのは、引き続きこの「臨床心理学にいる」と自分が良いと思った心理学参考書の2つ。両テキストが相互補完的に、心理学の理解を深めてくれる。
※お薦め参考書は、「臨床心理学にいる お薦め書籍 心理学・受験対策」に詳しい解説を載せているので参考に。もちろん本屋で自分に合うと思った本があれば、それを用いればよい。
【キーワード】
●引き続き「臨床心理学にいる」
●「臨床心理学にいる お薦め書籍 心理学・受験対策」
●自分の好きな心理学の本(多くて5冊程度)
▼ 3. 論述トレーニング “森と木を実際に書き写す段階”
第3段階で必要なことは、知識を体系的に書き出すトレーニング。
新しい知識の獲得というよりも、知識の整理と再体系化、そして知識間のリンクの作成がメインとなる。
論述公式を学ぶ段階。
試験まで3ヶ月をきったら、必ず論述トレーニングを行う必要がある。論述で重要なことは、概論や用語の知識のみで書かれた論述解答を読み込み(input)、それと同じような論述を書き出す(output)こと。
・論述公式 【概論知識・用語】+【論述公式】=【長文論述の解答】
論述トレーニングを行なう上で一番の問題は、まともな参考書が発売されていないことである。それらしい本である「臨床心理士・指定大学院合格のための心理学問題集・大学院入試問題分析チーム(編集)」(というよりも、このシリーズ全般)は、文章自体意味不明で、試験中それを再現することは絶対不可能だし、そもそも試験官はあのような解答を全く望んでいない。
「試験に出る心理学・臨床心理学」は、きちんとした日本語なのだが、レベルが高すぎて再現することは難しい。ただ、論述の手本として使うことができるので、その意味では利用価値が高いといえる。
いずれにしろ重要なことは、今まで学んだ知識で論文らしい形式で論述をすることである。
【キーワード】
●論述トレーニングは必須過程
以下に述べるのは、長文論述を書き上げるための基本形である。設問パターンにより多少異なるが基本形を理解しておくと、試験時はじめて目の当たりにする問題でも容易に解答することが出来るし、一定水準以上の論述が確実に書けるようになる。
詳しい模範解答、記述法、パターンは「長文論述・基礎篇」「長文論述・応用篇」で解説予定(2005/11/19現在)である。
□ 1.長文論述基本形
問題「AとBについて述べよ」解答法
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▽ 第1段落
1: AとBの共通点(全体の15~20%)
両者を包括する概念を提示し、それに対してAとBの位置づけを明確にする。
例えば、「ロールシャッハ・テスト(A)とTAT(B)について述べよ」という問題の場合、「ロールシャッハ・テストとTATは共に投影法人格検査である」とはじめ、共通点を記述する。全体の要約に近いものが第1段落となる。
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▽ 第2段落(全体の30%ぐらい)
2: Aについて
2-1: Aの短い概論(特徴)
ここでは、基礎用語の短文論述と同じ解答を記述する。1行解答に近い形で、「ロールシャッハ・テストとは、ロールシャッハによって考案された投影法人格検査である。初めはインクブロット・テストと呼ばれ・・・」と続ける。
2-2: Aの長所と短所
Aの長所や短所について記述する。もちろん長所・短所がなければ2-1を補強する文章を書けばよい。
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▽ 第3段落(全体の30%ぐらい)
3: Bについて
3-1: Bの短い概論
3-2: Bの長所・短所
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▽ 第4段落(全体の15~20%)
4: まとめと注意点
最後に第1段落と同じく両者についてまとめ、その後、それに関する注意点や留意点を記述する(なければないでかまわない)。
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段落ごとの分量は、絶対厳守する。頭でっかちや、腹が出た文章になってはならない。バランスよい文章を書くことが至上命題である。
【キーワード】
●第1段落AとBの短い概論(15~20%)
●第2段落Aについて(約30%)
●第3段落Bについて(約30%)
●第4段落まとめと注意点(15~20%)
これが基本形である。
この基本形を守り、論述問題を解答すれば良い。設問はいろいろ変化するが、どの問題に対しても基本形は利用することが出来る。
実際自分ならどう試験で解答するのか想定しながら勉強することが重要。注意することは、実際に書き出す(output)こと。これはペンやエンピツを使って実際書いてもいいし、ワードを使って打ち出しても良い。Inputしたものをoutputしなければトレーニング(勉強)していることにはならない。
【キーワード】
●基本形の厳守
●バランスよく書く
●実際に書き出すことが重要
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