カテゴリー「第11回 心理学用語・基礎・2」の37件の記事

心理学用語集・基礎 087 回避学習

■ 心理学用語集・基礎 087 回避学習 ■

回避学習とは、オペラント条件づけにより回避反応を形成させていくことである。

シャトル・ボックスの実験
 1.片側の部屋にラットを入れる
 2.ブザーを鳴らす
 3.床から雷撃を与える
 4.ラットは隣の部屋へ逃避する
 5.試行を繰り返す
 6.ブザー音の呈示があるとすぐ隣へ移動し、雷撃を回避する

こうした回避学習は、いったん成立すると消去が遅いという特徴がある。
 

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心理学用語集・基礎 086 強化

■ 心理学用語集・基礎 086 強化 ■

古典的条件づけにおける強化とは、条件刺激(CS)と無条件刺激(US)を対呈示することである。一方、オペラント条件づけにおける強化とは、それを与える、あるいは取り去ることにより行動の自発頻度が上がる刺激をさす。

・与える→自発頻度の増加:正の強化
・取り去る→自発頻度の増加:負の強化

たとえば、ネコにネコパンチされた子どもが、ネコに近づかなくなるというのは、古典的条件づけによって説明可能である。
・ネコ(CS)-ネコパンチ(US)

また、異性にプレゼントをしたら異性から褒められたり、あまりケンカをしなくなった人が、プレゼントをする習慣を身につけたのであれば、これはオペラント条件づけ説明可能である。
・異性からの賞賛(正の強化)
・ケンカの減少(負の強化)
 

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心理学用語集・基礎 085 代理強化

■ 心理学用語集・基礎 086 代理強化 ■

モデリングにおける学習過程において、モデルに対して与えられた強化を代理強化という。モデルへの強化によって学習者が間接的に強化を受けるところからこうよばれている。

学び手に対して、モデルを褒めたり、叱ったりすることで間接的に強化を与えること。モデルに対しての報酬や罰が学び手に対しても同様に報酬や罰としての機能を持つ。
 

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心理学用語集・基礎 084 効果の法則

■ 心理学用語集・基礎 085 効果の法則 ■

学習は反応が環境に対し何らかの「効果」を持つときに生起するというもの。問題箱の実験を通してオペラント条件づけの先駆的研究を行なったソーンダイクの唱えた法則。

要するに、反応が「満足させるもの(satisfiers)」であるならば反応は起こりやすくなるというもの。
 

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心理学用語集・基礎 083 条件反射

■ 心理学用語集・基礎 084 条件反射 ■

環境から与えられる刺激(条件刺激╱CS)によって、誘発される反応のこと。条件反応ともいう。

古典的条件付け(パブロフのイヌ)
1.食べ物(無条件刺激・US)→唾液分泌(無条件反応・UR)
2.メトロノームの音とエサの対呈示を繰り返す
3.メトロノームの音(条件刺激・CS)→唾液分泌(条件反応・CR)
 

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心理学用語集・基礎 082 遅延反応

■ 心理学用語集・基礎 083 遅延反応 ■

すでにある刺激に対して特定の反応をする準備状態であっても、刺激呈示直後に反応させず、一定の遅延期間経過後に反応させることをいう。

たとえば、イヌの目の前にエサを出し、エサに箱をかぶせ、一定時間経過後に許される反応をさす。

遅延反応は刺激呈示から反応までに遅延時間が設けられているため、反応には提示されていない視覚的刺激の代替となる何らかの内的な手がかりが必要であり、現在では作動記憶と考えられている。

※流れ
1.刺激を呈示
2.一定の溜め置き時間(知覚的手がかりなし)
3.(作動記憶)
4.反応
 

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心理学用語集・基礎 081 学習の転移

■ 心理学用語集・基礎 082 学習の転移 ■

先行学習と後続学習の間で相互になんらかの影響を及ぼす作用が働くことを、学習の転移(又は転移)という。この時、前の学習が後の学習を促進することを「正の転移」とよび、前の学習が後の学習を阻害することを負の転移とよぶ。

また、片側の手足で練習した効果が、反対側の手足に転移することを、両測性転移という。

※この転移は、精神分析における転移とは異なる。
 

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心理学用語集・基礎 080 対連合学習

■ 心理学用語集・基礎 081 対連合学習 ■

「株-イッヒ」のように刺激と反応を対にした系列を学習させ、第1の項目(株)を手がかにと第2の項目(イッヒ)を再生するという研究法。

一般的に、第1項目間(又は第2項目間)の類似性が高くなると学習は困難になる。しかし、第1項目と第2項目との類似性が高くなると、逆に学習は容易になる。
 

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心理学用語集・基礎 079 条件性強化子

■ 心理学用語集・基礎 079 条件性強化子 ■

条件性強化子とは、本来は強化する力を持たない刺激であっても、条件付けの経験によりはじめてその効果を持つに至った刺激である。この条件性強化子が一般化したものを般性強化子といい、金銭がその典型。この般性強化子は一度成立すると、一次強化子が伴わなくてもほぼ永続的に効力を持つ。

食物、水などが生得的な一次強化子と考えられるのに対し、古典的条件付けにおける中性刺激(ex.ベルの音)は、条件性強化子とよばれる。

人間の行動を左右するものの多くは、この条件性強化子である。

※まとめ
1.中性刺激→一次強化子(食べ物、水)
2.対提示を繰り返すと
3.中性刺激は反応を強める力が獲得され条件性強化子に
 

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心理学用語集・基礎 078 反対色説

■ 心理学用語集・基礎 078 反対色説 ■

色覚の三色説(ヤング=ヘルムホルツの三色説)では、それぞれ異なる波長に反応する3つの細胞を仮定し、それらの興奮比率により色の感覚が生じるとした。

3つの物質(錐体細胞)
 ・長波長に反応する錐体細胞:赤(R)
 ・中波長に反応する錐体細胞:緑(G)
 ・短波長に反応する錐体細胞:青(B)

 ・1と2が等しく興奮すると:黄
 ・全て興奮すると:無彩色

この三色説は混色、補色の事実、二大色覚異常を説明するなどの点で優れているが、対比や残像の説明に問題を残している。

これに対し、ヘリングは「黄色(Y)から赤や緑は見えねぇーよ!」という立場に立つ。そのため、赤(R)、緑(G)、青(B)、黄(Y)の4種を原色として位置づけ、赤-緑物質、黄-青物質、白-黒物質の3種の物質が、光刺激により異化、同化という化学変化を起こすことにより色覚が生じると論じた。

4つの物質と異化・同化
 ・赤(R)
 ・緑(G)
 ・青(B)
 ・黄(Y)

 ・赤(異化)-緑物質(同化)
 ・黄(異化)-青物質(同化)
 ・白(異化)-黒物質(同化)

反対色説は三色説と同じく代表的な色覚説だが、現在では両者を統合する段階説が受け入れられている。
 

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心理学用語集・基礎 077 味の四面体

■ 心理学用語集・基礎 077 味の四面体 ■

味の基本概念は、地域、時代によって多様であったが、ヘニングが「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」の4に分類した。

近年、「うま味」はこの4つの基本味の混合では作り出せない第5番目の基本味であることが示されている。

味の地図。
 

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心理学用語集・基礎 076 誘導運動

■ 心理学用語集・基礎 076 誘導運動 ■

誘導運動とは、動いているものと、止まっているものが逆転して観察される現象をいう。たとえば、流れる雲の中にある月を見ていると、あたかも雲が静止し月が雲と逆方向に動いているように見える。

この現象は、対象と自分との間にも生じる。ディズニーランドのホーンデット・マンションがこの典型。客は突然回転したように感じるが、もちろん部屋の方が回転しているだけ。「取り囲むもの」と「取り囲まれるもの」の関係が成立することで、自分が動いているように感じる。
 

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心理学用語集・基礎 075 自動運動

■ 心理学用語集・基礎 075 自動運動 ■

暗闇の中で静止した光点を見ると、動いていないのにも関わらず、動いて見える現象。仮現運動と同じく、運動錯視の1つ。

ゆらゆら動く。
 

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心理学用語集・基礎 074 感覚遮断

■ 心理学用語集・基礎 074 感覚遮断 ■

感覚遮断とは、被験者に目隠しをして、腕は円筒に、耳はスポンジで覆い、絶えず空調機の音がする防音室に入れて、柔らかなベッドに寝かせ、食事と排泄以外は一切活動を行なわせないようにした実験。

1940-50年代には、生体の行動はキャノンの提唱したホメオスタシスによって支配されていた。これに対し、生体は自ら働きかける能動的な存在であることを示したのが、感覚遮断実験である(これにより内発的動機の存在を明らかにした)。

※感覚遮断の時代的背景
1.1950-60年代ホメオスタシス全盛。
2.しかし、生体には自ら働きかける機能が存在するはず!とヘップ。
3.感覚遮断実験の実験で、ホメオスタシスの回復と動因低減だけが生活体を行動に向けているわけではないことを明らかに。
4.正常な心理状態の維持には、適度の刺激にさらされながら自発的に活動することが必要。

※感覚遮断実験の流れ
1.高額の報酬を準備し、被験者を募集する。
2.被験者に目隠しをして、腕は円筒に、耳はスポンジで覆い、絶えず空調機の音がする防音室に入れて、柔らかなベッドに寝かせ、食事と排泄以外は一切活動を行なわせないようにする。意味ある刺激を極度に制限させる。
3.被験者の落ち着きがなくなる。
4.思考力が低下する。
5.幻聴や幻覚、身体的な違和感が生じる。
6.被験者は2、3日で実験を放棄する。

▼関連知識
ちなみに、1980年代、地球を生きた有機的組織と捉えた「ガイア仮説」は、上記のホメオスタシスの概念を単純に拡張したものである。

※ガイア仮説
イギリスの科学者ラブロックが提唱した仮説。地球のような惑星全体を1つの生命体「ガイア」とみなし、惑星全体があたかも1つの生命体のように振る舞うという考え方である。
 

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心理学用語集・基礎 073 静止網膜像

■ 心理学用語集・基礎 073 静止網膜像 ■

われわれの眼球は知らずのうちに常に微動いている。その結果、網膜に映し出される対象像も、常に位置を変えている。この微動している網膜を「止め」たときに見える静止像を静止網膜像とよぶ。

1.微動する網膜
 →通常の網膜像
 →通常通り知覚する(見える)

2.静止する網膜
 →静止網膜像
 →対象は崩壊、消失、再現を繰り返し、見えなくなる

静止網膜像は、数秒程度で消失しはじめる。その時、何らかの意味ある形ごとに消失していくのが特徴である。例えば、人の横顔の場合、口や鼻、頭といったような意味のあるまとまりごとに処理される。

この現象は、視覚に持続的な微動が不可欠であること、また中枢過程が深く関与していることを意味している。
 

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心理学用語集・基礎 072 感覚の対比

■ 心理学用語集・基礎 072 感覚の対比 ■

感覚の対比とは、2つの対立する刺激が同時に又は継時的に提示されるとき、対立がより強調され知覚される現象をいう。

同一の色の濃さの灰色の紙を、白い紙の上と黒い紙の上にそれぞれおいて観察すると、灰色の紙は客観的には同じ色の濃さであるにもかかわらず、黒い紙の上の灰色の方がより明るく見える現象、信号でバスのエンジンが止まったとたん静かさが強調される現象、甘みの強いものを食べた直後に柑橘類を食べると酸味が調教される現象などはいずれも感覚の対比の例である。

この感覚の対比は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚のあらゆるモダリティ、同一モダリティにおいて様々な次元で生じる。
 

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心理学用語集・基礎 071 感覚の順応

■ 心理学用語集・基礎 071 感覚の順応 ■

順応とは、「新しい環境に応じて、慣れて、うまくやっていくこと」という意味。要は、慣れること。

たとえば、付き合いはじめたときは気になった、恋人の声の小ささも、しばらくたつと気にならなくなる。新しく買った空気清浄機の音がしばらくたつと気にならなくなくなり、やがてちょうどよいマイナスイオンを感じられるようになる。

このように、感覚器官に同一の刺激が持続して与えられると、刺激に対する感受性が低下することを順応という。

この順応は、視覚、聴覚、味覚、触覚といったあらゆる感覚モダリティについて行なわれるが、痛覚にはほどんど機能しない。

※流れ
1.刺激が気になる
2.持続的に呈示される
3.刺激閾の上昇(感じにくくなる)
4.感覚機能の応答性の低下(反応しにくくなる)
5.感覚の強度・性質・明瞭性が変化する
6.3~5に従い、刺激に対する感受性が低下する
 

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心理学用語集・基礎 070 奥行き知覚

■ 心理学用語集・基礎 070 奥行き知覚 ■

外界を見たとき、網膜上には2次元で処理されるのにも関わらず、3次元的に知覚する現象。ものを見たとき目には平面として知覚されるはずなのに、立体に見えるのは「なんぞや」というもの。

奥行き知覚(立体に見えること)を成立させる要因には、網膜像によらない要因と網膜像による要因とがある。

1.網膜像によらない要因(目の機能のため)
 A.眼球運動の手がかり
  ・水晶体の調整
  ・両眼輻輳
  ・両眼網膜像差

2.網膜像による要因(見え方によるため)
 A.絵画的手がかり
  ・肌理(キメ)の勾配
  ・高さ
  ・相対的大きさ
  ・重なり
  ・陰影
  ・親しみのある大きさ

 B.運動産出的手がかり
  ・運動視差
  ・運動奥行き効果
 

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心理学用語集・基礎 069 全体野

■ 心理学用語集・基礎 069 全体野 ■

人間が知覚できるレベルの刺激(刺激閾以上)を与えられても、視野内が等質であるならば知覚することはできない。このような視野は原初的な状態と考えられ、これを全体野とよぶ。

※つまり、刺激閾以上の刺激を受け取っても、明度差がないと知覚できないということ。全部均等なものは知覚できない、という状態。ピンポン玉を2つに分割して、それぞれ眼球を覆うことで全体野を経験することができる(らしい)。
 

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心理学用語集・基礎 068 アフォーダンス

■ 心理学用語集・基礎 068 アフォーダンス ■

例えば、今疲れ果て、ストレスがたまり、どっかで息抜きしたいと思っている人の目の前にPS2があるとする。すると、その人にはPS2が「ここにきて、ゲームしろ」と誘っているかのように見え、遊ぶだろう(たぶん)。

ギブソンは、外界の事物がわれわれに与えてくれる(アフォードする)行為のいろいろな可能性の予見情報を、われわれは直接に知覚するという。

上記の例でいえば、ゲームをする特性であり、むかついたときは鋼の剣に勝る攻撃力を持つ特性、狩をするときは投げ道具になる特性、料理をするときにはまな板になる特性なのかもしれない。

※モノがわれわれに使い方を提示するという考え方。モノ→人間・動物。
 

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心理学用語集・基礎 067 月の錯視

■ 心理学用語集・基礎 067 月の錯視 ■

月の大きさは一定にも関わらず、見る角度によって月の大きさが変化したように見える錯視。地平線にある月は大きく見え、真上に見える月は小さく見える。
 

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心理学用語集・基礎 066 知覚の恒常性

■ 心理学用語集・基礎 066 知覚の恒常性 ■

恒常とは、一定の状態を保ち、特に変化が見られないこと。大きさ、形、明るさ、色、方向などに認められる。

例えば、10m先にいる恋人が20m先まで遠ざかっても、恋人の身長が1/2に縮んだようには知覚されない。観察距離が変化するのにも関わらず、知覚される大きさは比較的一定に保たれる。

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心理学用語集・基礎 065 幾何学的錯視

■ 心理学用語集・基礎 065 幾何学的錯視 ■

平面図形の錯視のこと。

錯視とは、知覚しているものと、客観的な測定値が異なる現象。
 

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心理学用語集・基礎 064 閾下知覚

■ 心理学用語集・基礎 064 閾下知覚 ■

閾下知覚とは、知らないうちに認知や行動に影響を与える現象。

上映中映画にコカ・コーラの映像を観客には見えないように呈示した結果、コカ・コーラの売上が倍増したという逸話が存在する。

■キーワード
▼定義
刺激閾以下の刺激が呈示された際に、被験者がこれに気づかないにもかかわらず、被験者の認知、態度、行動に効果を及ぼす場合があり、これを閾下知覚という。

1950年代アメリカで映画上映中に使用され、閾下知覚の関心が高まった。今日では、潜在的・自動的な処理過程の反映と位置づけられており、マスキングやプライミング等の手法を用いて様々な研究が行なわれている。

▼関連知識
※1.刺激閾
刺激閾とは、刺激を感じる場合と、感じない場合の境目。絶対閾ともいう。これ以上強ければ感じるし、弱ければ感じない。刺激閾以下とは、刺激か検出されない状態。

※2.マスキング
単独で呈示されれば十分認知可能な刺激が、その刺激に前後して他の刺激が提示されると、検査刺激の認知が妨害される。この現象をマスキングという。

※3.プライミング
先行した刺激が、後続の刺激の処理に促進効果を及ぼすこと。これは無意識的に行なわれ、本人は気づいていない。意味記憶が関連する意味的プライミングと、知覚的類似性による知覚的プライミングがある。

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心理学用語集・基礎 063 モーガンの公準

■ 心理学用語集・基礎 063 モーガンの公準 ■

動物実験研究において、観察された動物の行動と観察者の妄想を区別する必要性を説いた。「ある行動がより低次の心的能力の行使の結果であると解釈できる場合は、その行動をより高次の心的能力の行使の結果であると解釈するべきではない」というもの。

ダーウィン進化論の系統進化の考えにその基礎をおくもの。このモーガン公準によって客観的方法論が模索され始め、後に実験の客観性を過剰に追及するアメリカ行動主義心理学へとつながっていった。

※たとえばネコに向って「トロ(名前)」と言って振り返ったとする。これはネコが言葉を理解して振り返ったのではなく、「トロ」という言語刺激によって反応しただけであって名前を理解したわけではない。要するにバカはバカだから、バカを賢いと恣意的に解釈するな、ということ。

※ダーウィンの友人の動物学者ロマーニズが、動物には人と同様の知的能力があると推定し、動物の知的行動は人間と連続しているとほざいたため、このモーガンの公準を提唱した。
 

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心理学用語集・基礎 062 問題解決

■ 心理学用語集・基礎 062 問題解決 ■

目標はあるが、うまくいかないとき目標に到達するための手段・方法を見出すこと。心理学史における問題解決研究は、2つの異なる立場がある。

・ソーンダイクの「試行錯誤」
いろいろやっていくうちに偶然出来るようになる。

・ケーラーの「洞察」
「あっ」とひらめいてサクッと出来るようになる。
 

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心理学用語集・基礎 061 刻印付け╱刷り込み

■ 心理学用語集・基礎 061 刻印付け╱刷り込み ■

卵から孵って、一定期間内に見た動く対象に後追い行動を示す現象。親だけではなく、多種の動物や人、動くおもちゃであっても後追い行動は生じる。
 

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心理学用語集・基礎 060 図形残効

■ 心理学用語集・基礎 060 図形残効 ■

はじめに見た図形が、後に見る図形に影響を及ぼすこと。

1.視野内に同じ大きさの2つの図形を呈示する .● ●
2.一方を白紙で覆う .● □(白紙)
3.2つの中間点を数分間凝視する
4.白紙を取り除く .● ●
5.呈示され続けた図形が、小さく、色が薄く、後方に退いて見える .・ ●

→図形残効

ちなみに、その後の実験からケーラーの説明に合致しない事実が発見されたり、また神経生理学的にみてケーラーの説には問題があることが指摘されるなど、この現象については理論的にいまだ不明な点が多い。
 

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心理学用語集・基礎 059 プレグナンツの傾向

■ 心理学用語集・基礎 059 プレグナンツの傾向 ■

プレグナンツの法則または原理ともよばれる。視覚の中で形が知覚されたとき、まとまって知覚される。このときより簡素な秩序あるまとまりをなそうとする傾向をプレグナンツの傾向という。

見たものをまとめる(知覚による群化)とき、より単純にまとめようとする傾向。
 

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心理学用語集・基礎 058 現在作成中

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心理学用語集・基礎 057 まわり道

■ 心理学用語集・基礎 057 まわり道 ■

ある問題において、一見関係なさそうだが実際には問題解決を導く選択をいう。
 

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心理学用語集・基礎 056 現在作成中

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心理学用語集・基礎 055 図と地

■ 心理学用語集・基礎 055 図と地 ■

ルビンは知覚野がいくつかの領域を含むとき、それが自然と図と地の構造を持つと指摘した。図とは、視野の中で中心に位置し浮き立つものであり、地とは、その周囲にあって背景に退くものである。

たとえば、灰色の背景に1つのみかんが描かれているとき、みかんが図、その背景が地となる。

知覚野にさまざまな意味が重なって関与してくるときは、図と地の関係が個人の興味や関心などに基づいたゲシュタルト形成に規定される。

※人の多い駅前で待ち合わせしたとき、待っている恋人が「図」で、人ごみは「地」となる。
 

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心理学用語集・基礎 054 反転図形

■ 心理学用語集・基礎 054 反転図形 ■

多義図形ともいい、ひとつの図形が2つ以上の見え方をする図形のこと。

・ルビンの盃
・ネッカーの立法体
・ウサギとアヒル

などが、その典型である。
 

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心理学用語集・基礎 053 感情の三次元説(三方向説)

■ 心理学用語集・基礎 053 感情の三次元説(三方向説) ■

ヴントによって唱えられた感情の基本構造に関する説。
意識を構成する心的要素として、
 ・簡単感情
 ・純粋感覚
の2つを挙げたが、

簡単感情は、
 ・快-不快
 ・興奮-沈静
 ・緊張-弛緩
という3つの軸から3次元で表される。
 

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心理学用語集・基礎 052 創造的結合

■ 心理学用語集・基礎 052 創造的結合 ■

ヴントは、意識を、
 ・純粋感覚
 ・簡単感情
の2つからなる心理的要素の集まりと考え、それらが集まった時、個々の要素を越えた性質を持つと考えた。これを創造的統合の原理とよんだ。

純粋感覚(5)+簡単感覚(5)=意識(10+α)
→全体は要素の集まりという考え方は、ゲシュタルト心理学にもつながる。
 

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心理学用語集・基礎 051 特殊神経エネルギー説

■ 心理学用語集・基礎 051 特殊神経エネルギー説 ■

感覚神経系が感覚モダリティに応じて分化していることをはじめて明確に述べた仮説。ミュラーは、感覚は刺激に直接反応するわけではなく、外界の刺激が生じさせる神経興奮の結果として間接的に生まれるものであると考えた。

たとえば、40~50度のものを皮膚の冷点に刺激しても温感ではなく冷感が感じられたり、眼球が圧迫されたときに光を感じたり、音波が耳に達しなくても耳鳴りを感じたりする矛盾した感覚の生起はこの例である。
 

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