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心理学・補足 001 ブローカ中枢とウェルニッケ中枢

▼ 1. ブローカ中枢(発話の中枢)
フランス人の外科医ブローカは、しゃべることのみに障害のある患者の脳を解剖し、左の前頭葉の下前頭回に脳梗塞の病変を発見。この領域が後の運動性言語野、あるいは発見者の名前からブローカ野と呼ばれる。

この領野は通常左半球にあり、20世紀初期のドイツの精神科医ブロードマンの脳地図ではおおむね44野に対応する。なお、ブローカ野の痕跡は原人(ホモ・ハビリス)の左前頭葉に見られるため、話し言葉の起源は原人の出現(およそ270万年前)にさかのぼるとされている。

▼ 2. ウェルニッケ中枢(言語理解の中枢)
ドイツ人の脳外科医ウェルニッケは、言語を自由に話せるが話の内容が不自然であり、耳もよく聞こえるが話を聞きとる能力が低い患者の症例を発表した。患者の脳を解剖すると、左半球の側頭葉の上側頭回と中側頭回の後方部に損傷をもつことが確認された。この場所を聴覚性言語野、あるいは発見者の名前をとってウェルニッケ野と呼び、特に話し言葉の理解にかかわる領野であるとされる。

この領域は通常左半球にあり、20世紀初期のドイツの精神科医ブロードマンの脳地図では22野の一部に相当する。なお、チンパンジーの左側頭葉で人間のウェルニッケ野に相当する領野が発見され、言語進化の研究者から注目を集めている。

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