カテゴリー「第15回 心理学用語・臨床・3」の51件の記事

心理学用語集・臨床 150 ヒステリー

■ 心理学用語集・臨床 150 ヒステリー ■

子宮(hysteron)というギリシア語を語源とするヒステリーは、ヒポクラテス以来長い歴史をもち、定義も多義的で変遷を遂げている。一般的な定義は以下の5つほど。

 1.神経症の下位概念のヒステリー型神経症(転換型と解離型)
 2.心因反応としてのヒステリー原始反応と固定化
 3.ヒステリー性格者の人格反応
 4.疾病利得が顕著に見られる神経症ないし心因反応
 5.広義の心身症の一型

※1.の「ヒステリー型神経症」が現在最も一般的なヒステリーの概念。詳しい内容は「臨床心理学各論 006 ヒステリー」を参考に。

※現在、ヒステリーという語は、正式には使われていない。転換ヒステリーは、「転換性障害」、解離ヒステリーは、「解離性障害」としてDSMに記載されている。
 ・転換(性)ヒステリー →転換性障害
 ・解離(性)ヒステリー →解離性障害

▼ 1.ヒステリーの変遷
古代
 ・「体内で子宮が動きまわる婦人病」
 ・「子宮が充血し、局所的に窒息が生じる病気」

中世
 ・「子宮に鬼神が宿る病気」
 ・ヒステリー特有の身体症状は、スチグマータと呼ばれ魔女狩りの対象に

19世紀中頃
シャルコーが1970年代に「病理解剖学的な器質的病変のみられない機能障害」としてのヒステリーの概念を確立し、その要因として遺伝的変質を重視した。この時期はじめて女性特有の病気だとみなされてきたヒステリーが、男性患者も確認される。

シャルコーの弟子ジャネは、心理的緊張と共に生じる意識野の狭まりと、人格的意識の解離によってヒステリー特有の症状を引き起こすという解離説を唱えた。

フロイトは、ベルネーム(催眠治療によるヒステリーの精神療法)、ブロイアー(催眠浄化法)の方法を追試しながら精神分析療法を創始したが、その途中でブロイアーとの共同研究を発表した。

フロイトは、はじめ防衛の概念を用いてヒステリーを説明したが、その後、防衛を捨て抑圧の概念に切り替える。「ヒステリーは幼児期に未解決なエディプス・コンプレックスの思春期以後の再生、つまり幼児的な近親相姦願望と、その抑圧の力動的葛藤によって生じる」と考えたからである(しかし、この考えは後に修正される)。

その後、シュナイダーやクレッチマーらがそれぞれの立場からヒステリーの概念を用いているが、しだいにフロイトの神経症論が定着し、ヒステリーをその一病型として位置づけ、転換型と解離型を分ける傾向が進んだ。

1980年のDSM-Ⅲにおいて、従来のヒステリーの名称のもとにまとめられていた各障害は、
 ・身体型障害の一型としての転換障害
 ・解離型障害における心因性健忘、心因性遁走、多重人格
などに収められることとなった。
 
 
■キーワード
▼提唱者
シャルコー
1970年
催眠によりヒステリーの心因性を明らかに

1895年
フロイトとブロイアーが共著で「ヒステリー研究」を表し、ヒステリーの発症要因として精神的外傷があることを示唆

▼定義
解決が困難である問題に直面した時、認知したり、言語化することで自我を防衛することが出来ず、その代わりに意識消失、マヒ、失声などの症状が表れることがある。これをヒステリーという。ヒステリーは、脳の器質的障害の結果ではなく、心理学的な障害であり、その症状は回復可能である。

ヒステリーは、痙攣発作、運動麻痺、感覚麻痺などの知覚・運動機能に障害を生じる転換性ヒステリーと意識消失、記憶障害、朦朧発作、幻覚などの精神機能に障害を生じる解離性ヒステリーに2分される。

ヒステリーという用語は、DSM-Ⅲの分類で消失し、現在のDSM-Ⅳでは、転換性ヒステリーは主に身体表現性障害の転換性障害に、解離性ヒステリーは解離性障害に区分されている。

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心理学用語集・臨床 149 二重拘束(ダブル・バインド)

■ 心理学用語集・臨床 149 二重拘束(ダブル・バインド) ■

1956年、精神医学のジャクソンらと共にグレゴリー・ベイトソンによって提唱された概念。この二重拘束とは、二者間のコミュニケーションにおいて、話し手が聞き手に対してある意味の内容をもつ言語的メッセージを与える一方で、それと矛盾するメッセージを同時に非言語的メッセージとして与えたり、少し時間をおいて言語的に与えるとすると、聞き手はそのどちらの意味に受け止めてよいのか混乱し、葛藤状態に宙吊りになってしまうことをいう。

たとえば、両親が「もっと甘えていい」といいと言葉では言うが、態度では「甘えるな」という矛盾したメッセージを発した場合、子どもは両親の真意を敏感に感じ取り甘えようとなしない。これに対し両親は、「なぜ甘えない?」と苛立ったり、嘆いたりすると、子どもはどちらの行動を取っても両親に不快にし、怒られるという状況が生まれる。この状況を二重拘束という。

ダブル・バインドともいい、このような状況が幼少の頃から繰り返されると、精神分裂病(統合失調症)を発病すると考えられていた。
 
 
■キーワード
▼提唱者
ベイトソン

▼定義
二重拘束とは、ベイトソンにより精神分裂病(統合失調症)の発症要因として概念化されたものである。二者間のコミュニケーションにおいて矛盾するメッセージが繰り返し提示され、それから逃れることが出来ない状況である。

現在では、二重拘束理論は精神分裂病(統合失調症)の発症原因として否定されているが、精神分裂病(統合失調症)をコミュニケーションの観点からアプローチしたことは、現在の家族療法の方向性を定めたといえる。

▼関連知識
※二重拘束(ダブル・バインド)の状況から逃れるために
1.メッセージの文脈を捏造する →精神分裂病・妄想型
2.全てのメッセージを受け入れる →精神分裂病・破瓜型
3.どちらも無視してひきこもる →精神分裂病・緊張型

※二重拘束(ダブル・バインド)の6つの要因
1.2人以上の人間が存在
2.最初に否定された命令が下される
3.最初の命令とは矛盾した第2の命令が下される
4.矛盾する事態から逃げてはならないという状況になる
5.自分は二重拘束の中にいることを認識する
6.二重拘束を繰り返し経験する

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心理学用語集・臨床 148 カタルシス

■ 心理学用語集・臨床 148 カタルシス ■

もともとはギリシャ語で、体内にたまった汚物を体外に排出し、体内を浄化するという意味。

過去の苦痛で屈辱的な体験、恐怖や罪悪感を伴う体験を、意識に保つことが不快である。そのため、知らずのうちにこれらの感情を無意識に抑圧してしまう。これらの気持ちを思い出して言語化するとき、その体験にまとわり突いている感情や葛藤がその言語表現と共に表れ、それにより「たまっていたものが排出され」、心の緊張がほぐれるようになる。これをカタルシスという。

たとえば、落ち込んでいたときに人に話したら気分が楽になった、フラれたときに話を聞いてもらったら少し回復した、などもこのカタルシスの1種といえる。

このカタルシスの発端は、ブロイアーのヒステリー患者が、無意識の鬱積した感情表現を促すことにより、症状が改善され、これを患者自身が「煙突掃除」と呼んだときである。催眠や暗示と結びついたこのカタルシスは精神分析学が催眠からはなれ、精神分析(解釈に重点がおかれる)を行なうようになってからは重視されなくなった。

しかし、今日でもカタルシスの概念は自律訓練法、遊戯療法、芸術療法において生かされ、緊張発散による治療効果が認められている。また日常生活の場でも、話すことによって「楽になる」経験は誰しも精神衛生として経験しているはずである。
 
 
■キーワード
▼提唱者
ブロイアー

▼定義
意識に保持するに堪えない不快・不安・恐怖・罪悪感を伴う体験は、無意識に抑圧される。このような心的外傷体験、欲求、感情、葛藤などを想起し言語化することで心的緊張を開放させる方法をカタルシスという。

カタルシスを最初に用いたのは、ブトイアーのヒステリー治療である。特にフロイトと共同研究したアンナ・Oの症例は、その治療効果を示している。精神分析の発展に伴い、催眠や暗示と結びついたカタルシスよりも解釈に重点が置かれるようになったが、現在、カタルシスの考え方は、自律訓練法、遊戯療法、芸術療法によって利用されている。

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心理学用語集・臨床 147 プライマリー・ケア

■ 心理学用語集・臨床 147 プライマリー・ケア ■

プライマリー・ケアとは、病気の治療や予防、健康の維持増進のために、人々が最初に接する保健医療サービスである。Primary Health Careとは直訳すると、一次医療あるいは初期医療をいい、それぞれの国や地域によって、地域保健を重視したプライマリー・ケアと日常の医療を重視したメディカルケアのどちらかに重点がおかれる場合が多い。

包括的な概念として用いられる場合は、社会生活を営む人間を全体的に捉え、患者個人だけではなく家族や社会への働きかけなど多面的に患者に接する概念を意味する。健康と疾病を理解し、予防教育を含む臨床活動を展開することまで含まれている。
 
 
■キーワード
▼定義
プライマリー・ケアとは、専門的な治療に先立ち最初に施される治療のことである。包括的な概念としては、社会生活を営む人間を全体的に捉え、個人の健康と疾病の理解、予防教育を含む臨床活動を目的とする。

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心理学用語集・臨床 146 心身症

■ 心理学用語集・臨床 146 心身症 ■

心身症とは、身体的な症状を主とするが、発症の原因に社会的・心理的な問題が強く関しているものをいう。この社会的・心理的な原因の多くは、「ストレス」であり、神経症などの他の精神疾患を伴う身体症状は除外される。

心身症の症状は、非常に広範囲に及び、循環器、呼吸器、消化器、神経・筋肉系など、様々な臓器・身体部位にまたがっている。代表的な心身症は、以下の通り。
 ・胃や十二指腸潰瘍、
 ・過敏性腸症候群、
 ・気管支喘息、
 ・本態性高血圧
 ・甲状腺機能亢進症
 ・蕁麻疹

心身症になりやすい人の性格傾向として、シフネオスらは失感情症(アレキシサイミア)という概念を提唱した。アレキシサイミアの特徴は、想像力が乏しいこと、自分の感情が言語化できないこと、情動の表現が制限されていること、事実関係のみで感情表現が伴わないこと、機械的な対応が多くコミュニケーションが困難であること、などをあげている。

ストレスを認識することができずにストレス状態が持続し、その結果、一気に体の変調として現れてくる。また、社会に過剰適応するタイプもストレスが溜まりやすく、心身症になりやすい。

治療は、身体疾患と心理療法の2本柱で行なう。心理面での影響が強いと薬物療法で治療したとしても再発しやすい。心理的な原因を探り、解決していくことが再発を防ぐためにも必要である。
 
 
■キーワード
▼定義
心身症とは、身体疾患の中で、その発症に心理的・社会的要因が強く関与している身体疾患である。器質的なし機能的な障害が認められ、神経症やうつ病、他の精神疾患に伴う身体症状は除外される。

心身症は、現実的なストレス環境に由来する現実心身症と、本人の性性格傾向に問題があるとする性格心身症に2分される。特に、この性格心身症に関して、アレキシサイミア、過剰適応といった性格特性との関連性が指摘されている。

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心理学用語集・臨床 145 てんかん

■ 心理学用語集・臨床 145 てんかん ■

てんかんとは、脳の慢性的な異常で痙攣発作を繰り返す大脳疾患(つまり病気)である。発作が起こると、痙攣だけではなく、意識を失ったり、感情が爆発したり、精神的に混乱をきたすこともある。てんかんは漢字で「癲癇」と記述し、意味は下記の通り。

 ・「癲」 :狂ったり、倒れたりすること。
 ・「癇」 :ひきつけや痙攣を起こすこと。

発病は乳児期に多く、3歳以下で約60%といわれる。大脳の灰白質のニューロンの異常放電が原因であり、脳波にトゲのような形状の棘波(きょくは)が観察される。

てんかんの発作は、大発作、小発作、精神運動発作、ミオクローヌス発作などにわけられる。

大発作は、突然意識を失い、身体が硬直し、痙攣する。しばらくすると眠るような状態になり、数分で回復するが、意識はもうろうとした状態が続く。発作の起こる回数はまちまちで、1年に1回しか起こらない場合もあるし、1日に数回起こることもある。意識が戻らず発作を繰り返す場合は、薬で治療しないと命に関わる。

小発作は、突然発作が起こり、数秒間意識を失い、身動きしない発作である。患者は発作が起こったことに気づかずに回復することが多い。

精神運動発作の主な症状は、健忘症である。意識がもうろうとし、目的のない行動をする。ミオクローヌス発作は、四肢などにビクンとするような症状がみられ、筋肉の瞬間的な収縮によっておこる。

てんかんを根本的に治す方法はないが、抗痙攣薬によって患者の90%は痙攣の予防や治療ができる。
 
 
■キーワード
▼定義
てんかんとは、脳の慢性的な異常によりてんかん発作を繰り返す大脳疾患である。てんかん発作は、灰白質の異常放電によって発生し、運動、意識、知覚および行動の異常として現れる。

てんかんは乳児期に多く、約60%は3歳以下で発病する。また、てんかんの原因となる大脳疾患は、周産期の脳損傷が多いとされる。てんかんを根本的に治す方法はないが、薬物療法により患者の90%は痙攣の予防や治療ができる。

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心理学用語集・臨床 144 性同一性障害

■ 心理学用語集・臨床 144 性同一性障害 ■

性同一性障害とは、生物学的には完全に正常であるにもかかわらず、その反面、人格的には自分が別の性に属していると確信している状態である。生物学上の性と、心理・社会的な性に関して、自己認識が一致していない。

たとえば、男性の場合、生物学的には男性だが、本人は自分を女性だと思い、男性の身体を持っていることや、男性として振舞わなければならないこと(性役割)に対して持続的な不快感を示す。さらに、臨床的に意味のある苦痛を感じ、社会的、職業的な機能障害が認められる。

つまり、生物学的な自分の性に対して嫌悪感を抱き、その一方で反対の性に対する一体感をもっている状態である。
 
 
■キーワード
▼定義
性同一性障害とは、生物学的な性と反対の性に対して強い同一感をもち、同時に自分の性に対する持続的な不快感やその性役割に対する不適切感を示す障害である。さらに臨床的に意味のある精神的苦痛を感じ、社会的・職業的な機能が妨げられる。

性同一性障害は、2歳から4歳頃の間に異性への関心が始まるとされる。このうち青年期・成人期に至るまで性同一性障害の診断基準を満たす症状を維持するものは極めて少ない。成人の場合、青年期後期から成人期の比較的早期に発症するタイプと、成人期以降に発症する遅発タイプに大別される。特に、後者は服装倒錯フェティシズムの既往を持つことが多い。また、性ホルモンの投与や性転換手術を希望するものもいる。

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心理学用語集・臨床 143 身体表現性障害

■ 心理学用語集・臨床 143 身体表現性障害 ■

身体表現性障害とは、痛みや吐き気、しびれなどの自覚的な身体症状があり、日常生活が妨げられるものをいう。医学的な説明はできない。

DSM-Ⅳによると身体表現性障害には、以下の4つが含まれる。

・身体化障害と転換性障害
・疼痛性障害
・心気症
・身体醜形障害

これらの症状は、原因や症状の経過が共通していない。ドクターショッピングを繰り返す例があり、困難な患者である。身体表現性障害の原因は、すべて心理社会的なものにより発症し、重症度や持続期間に影響を与える。

身体表現性障害の患者に、身体症状の原因は心理社会的なものであると説明しても効果はない。そのため、患者に対応する医師を1人に集約し、患者の要求に部分的に応じながら信頼関係を結ぶ必要がある。そして、身体症状の原因が心理的な要因であることに気づかせ、患者が進んで精神科を受診するようにしていく。
 
 
■キーワード
▼定義
身体表現性障害とは、医学的な説明が見出せないのにも関わらず、身体症状があり日常生活が妨げられる障害である。原因は、心理社会的なものであり、詐病や仮病ではない。

DSMによると身体表現性障害には、身体化障害と転換性障害、疼痛性障害、心気症、身体醜形障害などが含まれる。

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心理学用語集・臨床 142 転換性障害

■ 心理学用語集・臨床 142 転換性障害 ■

転換性障害とは、通常の精神疾患や運動疾患では説明できず、症状の発症や悪化と関連する心理的要因を持つ障害である。通常は単一の症状を示し、治療の必要がないごく軽度のものも含めれば有病率は高い。

 1.無意識の葛藤や心理的なストレス
   ↓
 2.身体症状や精神疾患に「転換」

この転換性障害は、従来の「転換性ヒステリー」にあたる障害である。主に運動機能の欠陥と感覚機能の欠陥を招く。

運動機能の欠陥
 ・平衡感覚の障害
 ・マヒ
 ・部分的な脱力
 ・声が出ない

感覚機能の欠陥
 ・痛覚の喪失
 ・目が見えない
 ・声が聞こえない

転換性障害は、小児期後期から成人早期にかけて急激に発症する。10歳以前の発症や35歳以降の発症はマレである。個々の転換性症状の持続期間は短く、2週間以内に症状が消失することが多い。患者の3╱4は転換性障害を繰り返さないが、1╱4はストレスのある時期に再発する恐れがあるとされる。
 

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心理学用語集・臨床 141 心気症

■ 心理学用語集・臨床 141 心気症 ■

心気症とは、体の具合が少しでも悪いと、自分は何か重い病気にかかっているのではないかと悩みとらわれることをいう。

たとえば、胃の調子が少しおかしいと胃癌なのではないかと思い込み、恐怖を感じる。医者に診てもらっても体の異常は見つからないが、患者は納得せず、医者が癌を隠していうるのではないかと疑い、ますます思い悩む。そして、ドクターショッピングを繰り返す。

心気症の患者は、自分の状態ばかりにとらわれ、特別な扱いや治療を気にするようになる。それにより、対人関係や家庭生活にも支障が生じ、仕事が妨害されたりする。
 

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心理学用語集・臨床 140 健忘性障害

■ 心理学用語集・臨床 140 健忘性障害 ■

健忘性障害とは、DSMにおいて「せん妄」、「痴呆」と共に認知障害に区分される障害である。記憶が通常の物忘れとは異なるレベルで失われ、社会的・職業的に重大な支障をきたす。

一般的に、発症前後の記憶が障害され、遠い記憶は保持されやすい。健忘には、発病以降の経験が記憶できなくなる「前向健忘」、発病以前の経験が想起できなくなる「逆向健忘」、非意図的に記憶を補完するために生じる「作話」、記憶を間違って想起する「記憶錯誤」などがある。

 ・前向健忘
 ・逆向健忘
 ・作話
 ・記憶錯誤

健忘性障害は、アルコール乱用と頭部外傷によって見られることが多い。
 

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心理学用語集・臨床 139 血管性痴呆

■ 心理学用語集・臨床 139 血管性痴呆 ■

血管性痴呆とは、DSMにおいて認知障害に区分される障害である。アルツハイマー型痴呆と共に、痴呆の2大症状。

血管性痴呆は、脳血管の疾患が原因で起こる痴呆である。60歳から70歳に多くみられ、突然発症する。症状は段階的に進行し、急激に機能低下を招く。

※脳血管障害
脳血管障害とは、脳の血管の異常に起こる全ての疾患のことをいう。一般的には脳卒中とよばれる。脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、能動脈硬化症、高血圧性脳症など多くみられる。この血管性痴呆も、脳血管障害によっておこる脳血管性の認知症である。
 

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心理学用語集・臨床 138 アルツハイマー型痴呆

■ 心理学用語集・臨床 138 アルツハイマー型痴呆 ■

アルツハイマー型痴呆は、DSMにおいて認知障害に区分される障害である。1907年、ドイツの精神病理学者A.アルツハイマーが報告したのが始まり。

アルツハイマー型痴呆の脳を解剖すると、脳は全体的に縮んでいる。特に認識をつかさどる部位の萎縮はひどく、色素タンパクが脳にしみついている(老人斑)のが大きな特徴である。

主な症状は、物忘れがひどくなる、同じことを何度も聞く、食事をしたことを忘れるなど、判断力や記憶力が低下し、やがて人を間違えたり場所や時間がわからなくなる。さらに症状が進むと、ものや言葉がわからなくなり、行方不明になったりする。人格面でも変化が起こり、入浴・排泄・食事など日常生活にも支障をきたすようになる。その後、寝たきりになり、死に至る場合も多い。
 

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心理学用語集・臨床 137 痴呆(認知症)

■ 心理学用語集・臨床 137 痴呆(認知症) ■

痴呆は、せん妄、健忘と並んでDSMにおいて認知障害に属される障害である。老化による脳の全般的な萎縮によって精神機能が病的に低下した状態。多くの場合65歳以降に発症し、進行性の経過をたどる。

痴呆になると主に知的機能が障害される。主な症状としては、物忘れがひどくなる、同じことを何度も聞く、食事をしたことを忘れる、計算ができなくなる、今どこにいるか、今日は何かわからなく、などの症状が現れる。痴呆が進行すると、ものや言葉がわからなくなる、行方不明になる、感情の豊かさや清潔感がなくなる、などの症状が現れる。

 ・記憶があいまいになる
 ・言葉をうまく使えない
 ・神経機能が慢性的に減退

痴呆の中で最も多いのは、アルツハイマー型痴呆、血管性痴呆の2つである。アルツハイマー型痴呆は、脳の神経細胞の欠落により認知機能に低下を生じるものであり、一方、血管性痴呆は、脳血管障害の結果、脳の損傷部位に関連して認知機能の特定要素が低下するものである。

※長い間、「痴呆」や「痴呆症」とよばれてきたが、2004年12月に新しい呼び名として「認知症」が提示された。現在、日本では要介護認定(介護保険制度)を受けている人の2人に1人が、認知症の症状を示している。

※個人的には、脳の器質的変化が病因であるのにも関わらず、「認知症」とよばれる意味がわからない。痴呆を認知症とよび替えるぐらいなら、「自閉症」をもっと適切な名称に変更して欲しいと思うのだが。
 

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心理学用語集・臨床 136 せん妄

■ 心理学用語集・臨床 136 せん妄 ■

せん妄とは、認知障害の1症状で、DSMでは以下の3つが認知障害とされる。

 ・せん妄
 ・痴呆
 ・健忘

基本的な症状は意識障害で、気分・認知・行動に異常が認められ、注意を維持することができなくなる。幻覚・妄想、睡眠障害を伴う急性の意識変容で、1日のうちでも変動があり比較的安定している時期と、症状が顕著に現れる時期が交互に出現する。

DSMによる分類

せん妄
 1.一般身体疾患を示すことによるせん妄
 2.物質誘発性せん妄
   ・物質中毒せん妄
   ・物質離脱せん妄
   ・複数の病因によるせん妄
 3.特定不能のせん妄
 

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心理学用語集・臨床 135 選択性緘黙

■ 心理学用語集・臨床 135 選択性緘黙 ■

緘黙(かんもく)とは、言葉を習得し、器質的な障害が認められないのにも関わらず、言葉を発しない状態のことである。緘黙の中で子どもに多くみられるのが、この選択性緘黙である。

選択的緘黙は、家の中などで普通に話すことができるのにも関わらず、特定の場所(学校など)や特定の人物(先生や友達など)に対して、話をしないというものである。心理的原因により発症し、発症時期の多くは幼稚園や保育園への入園時点と小学校入学時期に集中している。

ほとんどの症例は、数週間から数ヶ月で治るが、何年も継続する場合もある。長期化すると予後は悪い。

※「話さない」→「緊張しない」・「不安が軽減する」→「話さない」ことが強化される。このメカニズムが症状を持続させる要因であり、長期化すると予後が悪くなる原因でもある。
 

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心理学用語集・臨床 134 分離不安障害

■ 心理学用語集・臨床 134 分離不安障害 ■

分離不安障害とは、愛着を持っている人と別れることに対し過剰な不安を示す症状である。不安が1ヶ月以上持続し、ひどく悩んだり行動面に支障をきたすようになる。

幼児や年少期の子どもは、愛着を持っている人から実際に別れたり、その恐れがあることに対して、ある程度の不安を示すのは正常である。しかし、この分離不安障害の不安は、あまりにも過剰で発達上不適切な不安である。

DSMによると、分離不安障害は、不登校、分離への恐れや苦悩、分離が予期される際の頭痛・腹痛など身体症状への訴え、分離にまつわる悪夢などの形で症状を発症する。18歳以前に発症することが診断基準だが、青年期になっての発症はマレで、学齢期の子どもに多くみられる。

肉親や友人、ペットの死、転居や転校などは、この分離不安障害の引き金になることがある。また遺伝的に不安になりやすい性質も大きく関わっている。
 

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心理学用語集・臨床 133 トゥレット障害(トゥレット症候群)

■ 心理学用語集・臨床 133 トゥレット障害(トゥレット症候群) ■

複数の運動性チックと音声チックが同時に起こる症状である。これらのチックがほとんど毎日のように起こり、1年以上続くとされる。しばしば反響言語や汚言症を伴い、ほとんどが幼児期から青年期にかけて発症する。男児に多い。

トゥレット障害では、はじめに顔や首にチックが起こり、その後、チックは身体の下の方で進行する傾向がある。また強迫症状や注意集中の困難、他動を伴うこともある。注意困難はチックの発症前に、強迫症状は発症後に起こることが多い。
 

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心理学用語集・臨床 132 チック障害

■ 心理学用語集・臨床 132 チック障害 ■

チックとは、特定の筋肉で起こる急速は反復運動のことである。チックには、運動性チックと音声チックの2つが存在する。

運動性チックには、まばたき、額にしわを寄せる、頭を振る、肩を上下にする、足踏みするなどがある。一方、音声チックには、咳をする、クンクンと鼻をピクつかせる、鼻を鳴らすなどがある。

症状が一種類に限定される場合を単一チック、複数の症状がある場合を多発性チックとよぶ。

DSMによると、チック障害は以下の4つに分類される。
 ・トゥレット障害
 ・慢性運動性または音声チック障害
 ・一過性チック障害
 ・特定不能のチック障害
 

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心理学用語集・臨床 131 行為障害

■ 心理学用語集・臨床 131 行為障害 ■

行為障害とは、DSM-ⅣならびにICD-10において、「通常、幼小児期から青年期に発症する行動および情緒の障害」として分類される。

子どものイタズラや、青年期の反抗のレベルが度を越えている状態。攻撃的、反社会的、反抗的な行動様式を何度も繰り返す。

 ・人や動物に対する身体的攻撃
 ・放火
 ・うそや窃盗
 ・家出や怠学

欲求不満耐性の低さや落ち着きのなさ、かんしゃくの爆発や挑発されやすい無鉄砲さが特徴的である。発症年齢は、男児で9~10歳、女児で12~13歳で、比較的男児に多く見られる。

ADHDの一部が行為障害につながるケースも報告されている。また行為障害が、反社会性人格障害に発展することが多い。

ICD-10には亜型分類として、次の4つをあげている。
 ・「家庭限局性行為障害」・家庭内にのみ限られる
 ・「非社会性行為障害」・同年代の交流が少ない
 ・「社会性行為障害」・同年代の交流は正常の範囲
 ・「反抗挑戦性障害」・10歳未満の小児に見られる

※ニュースに出てくる少年犯罪は、大体この「行為障害」が当てはめられる。これが成長したものが「反社会性人格障害」。
 

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心理学用語集・臨床 130 注意欠陥╱多動性障害(ADHD)

■ 心理学用語集・臨床 130 注意欠陥╱多動性障害(ADHD) ■

注意欠陥╱多動性障害とは、小児期に発症し、同年齢の他の子どもに比べて、落ち着きがない、集中力がなく注意力が散漫である、衝動を抑えられないといった行動が頻繁にみられる。

基本的特徴としては、不注意・多動性・衝動性の3つ。
 ・不注意
 ・多動性
 ・衝動性

不注意(注意力散漫)とは、1つのことになかなか集中できず、気が散りやすい状態である。課題をしていても数分で飽きてしまう。ケアレスミスをおかし、人の言うことを聞かず、「ボー」としているように見える。

多動性とは、じっとしていなければならない状況で過度に落ち着きのない状態である。授業中歩き回ったり、手足を動かしたり、理由もないのに立ち上がったりする。

衝動性とは、人が話している最中に突然割り込んだり、他人を妨害し、ジャマしたりする状態である。突然突拍子もないことを口に出したり、会話をさえぎったりする。

情動的にも不安定で、欲求不満耐性が低い。

こういった不注意、多動性、衝動性の問題が年齢及び知能に比べて著しい場合に診断がくだされる。原因は、脳機能の障害により行動が抑制できないと考えられている。

学齢期の子どもの有病率は、3%~5%だが、青年期・成人期における有病率は明らかにされていない。
 

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心理学用語集・臨床 129 アスペルガー障害

■ 心理学用語集・臨床 129 アスペルガー障害 ■

アスペルガー障害とは、1944年にハンス・アスペルガー(オーストリア小児科医)が発表した症候群に起源を発する。自閉的精神病質ともいい、小児期の発達障害の1つで、「知能は正常で、対人関係の障害と奇異な行動を示しはするが、言葉の遅れはない」。

基本的特徴
 ・対人関係の障害
 ・奇異な行動

「対人関係の障害」とは、表情や身振りによるコミュニケーションが顕著に低下しており、仲間を作ることは困難で、人と楽しみを共有することは少ない状態である。また情緒的相互性の欠如がみられる。

「奇異な行動」とは、習慣や儀式にこだわる、自分の関心のある事柄には熱中する、手足をパタパタさせたりする、など反復的で情動的な行動パターンを繰り返す状態である。

男女比は9対1で、男性に多い。

知的なレベルではあまり遅れてはいないが、共感性の欠如、コミュニケーションの欠如によって、気がつくと集団から取り残されてしまい、そのための悩みや苦痛を受けることがある。
 

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心理学用語集・臨床 128 小児期崩壊性障害

■ 心理学用語集・臨床 128 小児期崩壊性障害 ■

小児期崩壊性障害とは、レット障害と同じく、ある時期まで正常に認められた発達が、ある時期を境に損失する障害である。生後2年間は正常な発達が認められるが、その後10歳までに次の項目のうち2つ以上が損失する。

 ・獲得した言語
 ・対人行動
 ・適応行動
 ・排便・排尿機能
 ・遊び
 ・運動能力

そして、以下のうち2つ以上の症状が見られる。

 ・人とのやりとりの障害
 ・意思伝達の障害
 ・常同的行動などの障害

小児期崩壊性障害は、一般的に重度の精神遅滞を伴い男児に多く発症する。発症はマレで、自閉性障害より少ない。
 

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心理学用語集・臨床 127 レット障害

■ 心理学用語集・臨床 127 レット障害 ■

レット障害とは、生まれてから順調に発達したのにも関わらず、ある時点から特有の欠陥が多数現れる症状。頭部の発達が遅れ、技能の損失、対人関係・歩行・言語などに重篤な障害がみられるようになる。

この障害は女児のみにみられ、重度または最重度の精神遅滞を示す。4歳以前、通常は生後1・2年に発症し、障害の回復はきわめて困難である。
 

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心理学用語集・臨床 126 自閉性障害(自閉症)

■ 心理学用語集・臨床 126 自閉性障害(自閉症) ■

自閉性障害とは、主に対人関係に特異な障害が見られる広汎性発達障害の1つ。発症率は1万人に1人、男児が女児の4倍多いとされ、ほとんどは3歳までに発症する。

自閉症という言葉は、1943年にアメリカの自動精神科カナーが、早期幼児自閉症という名称を用いて11の症例を報告したことからはじまる。カナーは、自閉症を幼児期に発症した統合失調症(精神分裂病)と考えていたため、この「自閉」という言葉を用いた。

しかし、今日では小児精神病という見方に変わって、知的障害、情緒性障害、対人関係の障害など、子どもの持つ諸機能が広範囲に障害を受ける発達障害のひとつとみなされる。

自閉症の基本的な特徴は以下の3つ。
 1.対人関係の障害
 2.言語あるいは非言語的コミュニケーションの障害
 3.行動や興味の偏り(限定)
通常、3歳までに発症し、男児に多い障害である。

1.対人関係の障害とは、周りの人に関心を示さない、人と視線が合わない、周囲の人に共感することがない、などである。

2.言語あるいは非言語的コミュニケーションの障害とは、話し言葉の発達に障害がある、人の話をオウム返しする、指差しや人の身振りをマネすることがみられない、「ごっこ遊び」や「物まね遊び」をしない、などである。

3.行動や興味の偏り(限定)とは、ある特定の分野の名称を全部覚える、いつものパターンをくずされることに強く抵抗する、常に同じ行動をする、などである。

上記の3つの他に、自傷傾向、パニック、偏食、恐怖反応などを指摘する学者もいる。

たいていの症例では、精神遅滞の診断を伴い、中等度の症状を示すことが多い。また、およそ75%の自閉性障害の子どもは、発達の遅れた機能を示す。

昔は、親の養育態度に問題があり、幼児期の環境が悪いために自閉的行動が見られるとされたが、現在では認知的な障害が原因として想定され、行動的なアプローチにより改善を促していく方法がとられる。

※自閉症についてもっとも早く報告されたのは、メラニー・クラインが1932年にその著書において小児分裂病と記載いた一例である。カナー自身も、自閉症を幼児期に発症した統合失調症のように考えていたらしく、その特徴である「自閉性」の類似点から、「早期幼児自閉症」という名称を用いた。
 

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心理学用語集・臨床 125 広汎性発達障害

■ 心理学用語集・臨床 125 広汎性発達障害 ■

・広=ひろい
・汎=あまねく全体にわたる・ひろい
・性=ある傾向・特徴を持った性質

広汎性発達障害とは、

 ・対人関係
 ・意思伝達能力
 ・常同的な行動・興味

などの発達が文字通り広範囲にわたって、障害されている状態である。DSM-Ⅳの下位分類は、

 ・自閉性障害、
 ・レット障害、
 ・小児期崩壊性障害、
 ・アスペルガー障害、
 ・特定不能の広汎性発達障害

の5つである。これらの障害は、一般的に生後1歳までには明らかになり、しばしば精神遅滞を伴うことがある。
 

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心理学用語集・臨床 124 学習障害(LD)

■ 心理学用語集・臨床 124 学習障害(LD) ■

学習障害とは、知能が劣っているわけではなく、視覚や聴覚と言った感覚器官にも目立った問題がないのにも関わらず、「読み」・「書き」・「計算」といった基本的な学習能力に困難がある場合をいう。

このような、「読み」・「書き」・「計算」の学習上の問題は、単に成績が悪いというレベルではなく、該当する年齢の達成目標に遥かに及ばないレベルのものである。

学習障害の原因は、中枢神経の軽い損傷ないし機能不全によるものと推定されている。

※アメリカ合衆国学習障害機関相互委員会は、「学習障害とは、聞く、話す、書く、推理する、計算するなどの能力及び社会的技能の獲得としようの著しい困難としてあたわれる、異種類の障害群をあらわす用語である」と定義した。
 

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心理学用語集・臨床 123 精神遅滞(精神薄弱)

■ 心理学用語集・臨床 123 精神遅滞(精神薄弱) ■

精神遅滞とは、出産前や出生後早期に脳に何らかの損傷を受けたり、機能不全が生じたため、生後まもなくの頃から知的発達が遅れ、学習や社会生活に困難を生じる状態で、知的障害のこと。精神遅滞は知能の遅れが18歳までにあらわれたものをいい、知能が普通に発達したのち低下するものを痴呆(認知障害)という。

人口の2~3%がIQ70以下の精神遅滞と報告されているが、実際に精神遅滞と認められるのは、1~1.5%程度である。

知能機能は、一般的に2つ以上の知能検査を実施して測定される。標準化されたものとしてウェクスラー小児用知能検査やスタンフォード・ビネーなどが用いられ、70以下のIQの場合に精神遅滞と言われる。

※WHO(世界保健機構)では、1954年に「精神薄弱(mental subnormalという用語を用いているので、厳密には平均水準以下という意味)とは、精神能力の全般的発達が不完全又は不十分な状態」と定義した。

精神遅滞では、知能検査による知的水準の評価だけではなく、適応行動の評価も重要になる。DSMでは、年齢相応の行動が行なえない「適応行動の障害」に関して、適応スキルを10領域に分類し、その中で2つ以上の領域で支援を必要とすることとしている。

10領域は以下の通り。
 ・コミュニケーション
 ・身辺処理
 ・家庭生活
 ・社会的スキル
 ・地域の社会資源の利用
 ・自己決定
 ・健康と安全
 ・実用的教科学習
 ・余暇
 ・職業

アメリカ精神遅滞学会(AAMR)の定義では、知的水準よりも社会適応の方が重視されている。従って、たとえ知的水準が低くとも、社会適応出来ていれば精神遅滞とは判定されない。

DSMでは、IQの水準により以下の4つに分類される。
 ・軽度精神遅滞
 ・中度精神遅滞
 ・重度精神遅滞
 ・最重度精神遅滞
 

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心理学用語集・臨床 122 適応障害

■ 心理学用語集・臨床 122 適応障害 ■

適応障害とは、ストレス反応の一形態。ストレスにより気持ちや行動に問題が生じる生涯である。

DSM-Ⅳによると、患者の示す症状は以下の6つの病型に分類される。

1.「抑うつ気分」が優位に観察される型。だるい、暗い気持ち、希望がない状態。
2.「不安」が優位に観察される型。些細なことを必要以上に心配する。
3.「抑うつ気分」と「不安」の混在する型(1+2)。
4.反社会的問題行動というべき一連の行動上の障害が主症状とする型。
5.情緒反応と行動上の障害が混在している型(3+4)。
6.上記に分類することの出来ない特定不能型。

適応障害の症状としては、不安が募ったり、イライラしたり、気分が沈んだり、と。ストレスの性質は問わない(つまり、些細なものでも可)。
 

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心理学用語集・臨床 121.5 睡眠時随伴症

■ 心理学用語集・臨床 121.5 睡眠時随伴症 ■

睡眠障害は、

 ・睡眠異常
 ・睡眠時随伴症

の2つに区別される。睡眠時随伴症とは、睡眠時や睡眠から覚醒に移るときに関連して起こる異常な行動や、生理学的現象である。

主なものは以下の3つ。

 ・悪夢障害
 ・睡眠驚愕障害
 ・睡眠時遊行症

悪夢障害は、恐ろしい夢で目が覚めてしまうことを特徴とする。睡眠驚愕障害は、自分の叫び声と共に目覚めてしまうことを特徴とする。覚醒時、強い恐怖心や発汗などがみられる。睡眠時遊行症とは、睡眠中歩き回ることを特徴とする。
 

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心理学用語集・臨床 121 概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害

■ 心理学用語集・臨床 121 概日リズム睡眠障害 ■

概日リズム(サーカディアンリズム)とは、1日の内因性リズムのことである。多くの動物は、この概日リズムとよばれる約24時間周期のリズムで活動している。

人間の場合、約25時間といわれているが、自然の昼夜の環境に合わせて24時間周期で活動している。例えば、人間の血圧は夜間に下がり起床時に近づくと上がりはじめるなど、一定のリズムで変化している。血圧だけの他に、体温、代謝、ホルモン分泌なども周期的に変動しているのである。

この概日リズムと社会生活上の睡眠リズムとのズレによって生じる睡眠障害が、概日リズム睡眠障害である。1日のうち、ある時は不眠で、またあるときは過剰な眠気にさらされるようになる。

概日リズム障害は、以下の3つ型に分類される。

 ・睡眠後退型(徐々にズレてしまう型)
 ・時差型(海外旅行などの時差ボケ型)
 ・交代勤務型(交代勤務を主とする職種にみられる型)
 

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心理学用語集・臨床 120 呼吸関連睡眠障害

■ 心理学用語集・臨床 120 呼吸関連睡眠障害 ■

呼吸関連睡眠障害とは、肥満など原因により上気道が閉じられて睡眠中に呼吸が停止したり、減少することにより、不眠や過剰な眠気を生じる疾患である。睡眠時無呼吸なども、呼吸関連睡眠障害の一種。

睡眠中には多きないびきや短いあえぎと、静寂が交互に出現するが、本人は気づいていない場合が多い。この呼吸関連睡眠障害の原因としては、以下の3つが知られている。

 ・無呼吸
 ・減少呼吸
 ・低喚起(血中の酸素・二酸化炭素の異常)

そして、これらの原因から3つの診断名が与えられる。

 ・閉塞性睡眠時無呼吸症候群
 ・中枢性睡眠時無呼吸症候群
 ・中枢性肺胞性低換気症候群

※上気道とは
人間の息の通路のうち、気管支・喉頭・咽頭・鼻腔など。要するに呼吸するための道。
 

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心理学用語集・臨床 119 ナルコレプシー

■ 心理学用語集・臨床 119 ナルコレプシー ■

ナルコレプシーは、「原発性不眠症」や「原発性過眠症」と共に、睡眠障害に分類される障害である。居眠り病ともいわれる。

はっきりと目が覚めているはずの時間帯に、突然我慢できない眠気が襲い、1日数回、数分から数時間居眠りが続く。この他、おきているときに大笑いしたり怒ったりすると急に全身の力がなくなる、眠りにはいるときや目覚めた直後に手足がマヒして金縛りにあったようになる、夜眠りに入るときに現実感のある幻覚をみる、などの特徴がある。

 ・抵抗できない回復性の睡眠発作
 ・情動脱力発作
 ・入睡時や出眠時に幻聴を見る

原因は、わかっていないが遺伝的な要素が疑われている。また、脳の神経物質の伝達量が過剰であるという説もある。
 

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心理学用語集・臨床 118 原発性過眠症

■ 心理学用語集・臨床 118 原発性過眠症 ■

原発性過眠症とは、「原発性睡眠障害」の中の「睡眠異常」に含まれる障害である。

1ヶ月以上過剰な眠気、あるいは不意に眠ってしまう状態が継続する。原発性過眠症は、突然眠ってしまうよりも、眠気が徐々に強まって睡眠に至るケースが多い。

典型的な原発性過眠症は、15歳から30歳頃までに発症し、何年もかけて徐々に進行していく。多くの場合、治療しない限り、経過は良くならない。
 

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心理学用語集・臨床 117 原発性不眠症

■ 心理学用語集・臨床 117 原発性不眠症 ■

原発性不眠症とは、「原発性睡眠障害」の中の「睡眠異常」に含まれる障害である。

原発性の不眠症には、寝ることが困難であったり、途中で目が覚めてしまい睡眠が維持できない状態が、1ヶ月以上継続する。一般的に心理・社会的ストレスを受けたときに、突然発症するケースが多い。

原発性不眠症は、原因となったストレスが消失した後でも維持されることが多い。これは眠れないことに対する不安や苦痛が悪循環を形成するからであると考えられる。「眠らなければならない」という気持ちが強くなりすぎて、負の条件付けによって不眠症が維持される。

従って、電車に乗っているときなど、眠ろうとしていないときには入眠できる。

※試験のことを考えたり、試験日直前になると、強い不安により眠れないことがある。これはとても自然なことで、特別な現象ではない。従って、緊張して寝付けないときに、いかにして寝るかが重要な問題となる。

私は、寝つけないときは必ず「映画を作る」。監督になり、どのような演出で、どのようにストーリーが展開していくのかを考える。不安の原因(入試など)については、一切考えるのをやめる。もちろん、試験が頭から離れないこともあるが、「それはそれとして」として切り替え、「映画を作る」。すると、いつの間にかに自然と寝てしまう。

試験が近まれば近まるほど、緊張する度合いが増し、寝付けなくなる。その時、いかにして寝るか、いかにしてリラックスした状態をつくるか、今のうちから考えておいて損はない。
 

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心理学用語集・臨床 116 睡眠障害

■ 心理学用語集・臨床 116 睡眠障害 ■

睡眠とは、周期的に起こる生物の正常な休息状態である。目が覚めている覚醒状態とは対照的に、睡眠では血圧や呼吸、心拍といった生理機能が低下し、外界からの刺激に対する反応も鈍くなっている。睡眠深度によって、睡眠段階を1(浅い眠り)~4(深い眠り)に分類される。

睡眠障害の原因は、以下の4つに大別される。
 ・精神疾患(気分障害や不安障害)による睡眠障害
 ・身体疾患による睡眠障害
 ・物質誘発性睡眠障害
 ・上記のいずれもよらない原発性睡眠障害

このうち原発性睡眠障害はさらに2つに分類することが出来る。
 ・睡眠異常(不眠や仮眠などの覚醒に関する障害)
 ・睡眠時随伴症(睡眠中に起こる異常な障害)

原発性の不眠症には、入眠困難や間欠的な覚醒、早朝覚性が含まれる。ストレスを受けたときに発症することが多く、その後は覚醒反応が負の条件付けによって維持されると考えられている。この他、原発性過眠症(いわゆる過眠症)やナルコレプシー、呼吸関連睡眠障害、概日リズム睡眠障害などが睡眠異常の区分に含まれる。

また睡眠時随伴症は、さらに3つに区分される。
 ・睡眠時遊行症(いわゆる夢遊病)
 ・睡眠驚愕障害
 ・悪夢障害

睡眠時遊行症(いわゆる夢遊病)は、主に睡眠の初期にベッドから立ち上がって周囲を歩き回り、翌朝、覚醒したときにはそのことを覚えていない症状である。睡眠驚愕障害は、主に睡眠初期に突然絶叫し、極度の興奮や激しく体を動かす症状を表す。この2つの障害は、児童、特に男児に多く発達障害などの原因が考えられるが自然に治癒するものである。
 

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心理学用語集・臨床 115 神経性過食症(神経性大食症)

■ 心理学用語集・臨床 115 神経性過食症(神経性大食症) ■

神経性過食症(神経性大食症)は、10代後半から20代の女性に多く、むちゃ食いエピソードを繰り返す特徴をもつ。体重の増加を防ぐために、嘔吐したり、下剤・利尿剤・浣腸の乱用、絶食、過剰な運動などの代償行動を繰り返す。

神経性過食症は、男性よりも女性に多く、神経性食欲不振症よりも、発生平均年齢は高い傾向にある。

神経性大食症になりやすい性格は、内気で従順な優等生タイプに多いとされ、幼少時の親子関係、特に母親との関係が虐待や愛情の欠乏など不適切である場合が多い。

※いわゆる過食症
 

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心理学用語集・臨床 114 神経性食欲不振症(神経性無食欲症)

■ 心理学用語集・臨床 114 神経性食欲不振症(神経性無食欲症) ■

神経性食欲不振症は、主に10代、20代の女性に発症する。肥満に対して異常なまでの嫌悪感をもち、自分の理想とする体重の目標を低く設定する。そのため、周りから見れば必要とないと感じても、意図的・無意識的に食事を制限し、その結果ひどくやせてしまう。

神経性食欲不振症は、低栄養状態になり、生理が止まってしまうなど身体にも影響があらわれ、生命の危機に陥ることもある。そのため、早期の治療が必要である。
 

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心理学用語集・臨床 113 摂食障害

■ 心理学用語集・臨床 113 摂食障害 ■

摂食障害とは、精神的なことが原因で異常な食行動をとる精神障害である。青年期の女性に見られることが多く、標準体重より大幅にやせてもなお食事を取ろうとせずにいたり、その反動で過食して全てを嘔吐したり下剤を服用したりといった極端な食行動がみられる。

うつ病や脳の障害が原因の場合は、摂食障害に含まれない。摂食障害は、次の2つに大別される。

・神経性食欲不振症(神経性無食欲症):拒食症
  a.制限型
  b.むちゃ食い╱排出型

・神経性過食症(神経性大食症):過食症
  a.排出型
  b.非排出型

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心理学用語集・臨床 112 離人症性障害

■ 心理学用語集・臨床 112 離人症性障害 ■

自分の精神又は身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じている持続的・反復的な体験を特徴とする。「自分が自分でない感じがする」、「自分の周囲にいる人が疎遠に感じられる」などの訴えがある。解離性障害の一症状。

自分が夢や映画の中にいるように感じ、第3者的に感じる感覚を持つ。従って、様々な感覚が麻痺したり、感情がなくなったり、自分の行動がコントロールできなくなる。ただし、現実検討能力が失われたわけではない。

離人症性障害の障害有病率は明確ではないが、成人の約半数は人生のある時期に強いストレスによって起こった短い離人症エピソードを1回は体験しているとされる。また、生命に関わるような危険にさらされた人の約30%と、精神疾患のために入院した患者のほぼ40%は一過性の離人症を経験している。
 

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心理学用語集・臨床 111 解離性同一性障害

■ 心理学用語集・臨床 111 解離性同一性障害 ■

解離性同一性障害とは、多重人格のことである。一人の人間の中に2つ以上の明らかに異なった人格が存在し、しかもある時点で優勢になった人格はその間その人間を支配する。優勢となる人格は、時間の流れの中で交代する。

一般に第1人格は第2人格の存在を知らないことが多く、また第2人格は第1人格を別の人間と認識していることが多い。

解離性同一性障害は、心的外傷が主な原因とされている。幼児期に虐待された経験などの心的外傷を切り離すことで、自分の人格を守り、一方で、別の人格が発達したと考えられる。
 

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心理学用語集・臨床 110 解離性健忘

■ 心理学用語集・臨床 110 解離性健忘 ■

解離性健忘とは、名前などの重要な個人情報を含む広範囲の記憶を思い出すことが出来なくなる症状である。通常は強いストレスを伴う出来事に関する記憶を思い出せなる。また、記憶をさかのぼったときに、患者から思い出せない空白の期間があるという訴えを聞くことがある。

解離性健忘は、幼い子どもから成人に至るまであらゆる年齢で発症する。期間は数分から数年に至るまで様々で、一度解離性健忘が生じると外傷体験に対して健忘が生じやすくなる。
 

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心理学用語集・臨床 109 解離性遁走(とんそう)

■ 心理学用語集・臨床 109 解離性遁走(とんそう) ■

解離性遁走とは、家庭や普段の職場から突然放浪に出るもの。周囲の人には予測できない。また、同時に過去の出来事を思い出せなかったり、氏名などの個人情報が混乱したり、別人として振舞ったりする。

遁走期間は、数日から数ヶ月に至るまで様々。遁走中は一般に精神病理を持っているようには見えない。発症の原因は、強いストレスや心的外傷であるとされる。
 

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心理学用語集・臨床 108 解離性障害

■ 心理学用語集・臨床 108 解離性障害 ■

解離とは、催眠療法全盛期にジャネがヒステリー性のもうろう状態を説明するために用いた用語。強い情動体験や外傷的な記憶によって、意識や人格の統合的な機能が一時的に破綻したり、首尾一貫した形で交代する現象である。

DSM-Ⅳでは、解離性障害を以下の4つに分類している。
・解離性健忘(丸ごと忘れる)
・解離性遁走(逃げ出す)
・解離性同一性障害(いわゆる多重人格)
・離人性障害(自分が自分だとは思えない)

よく映画や小説の中でみられるが、精神科を受診する患者の中ではマレである。解離は、傷をおった心の防衛反応の結果生じると考えられている。

※シャルコー
フランスの神経科医で臨床精神医学の父。サルペトリエール病院のスタッフに加わって精神科の診療所を開設、動診療所は当時としては最高の評価を受けた。専門は、ヒステリー、催眠、失語症の研究。シャルコーのもとには世界中から弟子と研究者が集まった。最も有名な弟子はフロイトである。

※解離の流れ
女性に多く発症するため「ヒステリア(子宮)」から「ヒステリー」が誕生する。この時代は脳の病気とされた。1870年代になると、シャルコーの催眠による治療により「心の病」として知られるようになる。

フロイトは、ヒステリーを心の葛藤の転換として捉え転換性ヒステリーを提唱。現在では「転換性障害」呼ばれる。一方、ユングは、ヒステリーのもうろう状態や多重人格に注目。現在では「解離性障害」と呼ばれる。
 

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心理学用語集・臨床 107 強迫性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 107 強迫性人格障害 ■

強迫性人格障害とは、秩序、完全主義にとらわれ効率を犠牲にする精神障害。規則や予定表などの実行に労を惜しまず、過度に注意深く、繰り返す傾向がある。細部に至るまで細心の注意を払う。

娯楽や対人関係を犠牲にしてまでも仕事にのめりこんだりする。道徳、倫理に過度に誠実で融通が利かない。過剰な完璧主義者といえる。ただし、この様に徹底した完璧主義であるがため、自らの生活や社会生活を崩壊させる。

ちなみに、この様な行動を行なうことにより他人の行動に支障をきたしたり、迷惑をかけたりするという事実に、強迫性人格障害の患者は一切興味がない。

女性よりも男性の方に2倍ほど多く診断される。

※規則・秩序・繰り返し・注意深さがとりえの元恋人。仕事が好き。でも、無職。
 

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心理学用語集・臨床 106 依存性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 106 依存性人格障害 ■

依存性人格障害は、他人から世話をされたいという過剰な欲求があり、過度なまでに依存、従属してしまう精神障害である。分離不安を強く感じる特徴をもつ。

自分自身に自信がもてず他人を当てにし、日常生活におけるさまざまな意思決定をゆだねてしまう。

加えて、依存していた相手と親密な関係が終わると、自分を支える依存対象を求めることも大きな特徴である。自分一人では何も出来ないと感じ、一人でいることに耐えられない。女性より男性に多いとされる。

※過剰に依存する元恋人。今は友人と付き合っている。
 

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心理学用語集・臨床 105 回避性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 105 回避性人格障害 ■

回避性人格障害は、強い劣等感や不適切感をもち、他人から拒否されたり否定的評価を受けたりすることを極度に恐れる。加えて、それらに過敏になりすぎるあまり常に強い不安感や緊張感をもっている。

そのため人間関係を回避したり、ごく限られた人間としか親しい関係が結べず、自ら社会的活動を制限してしまう。ただし、内面では人と関わりたいという気持ちがあり、この点で分裂病型人格障害とは異なる。

※すぐ約束をやぶる恋人。不安や緊張が高まりデートは全てドタキャン。
 

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心理学用語集・臨床 104 自己愛性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 104 自己愛性人格障害 ■

自己愛性人格障害は、自分の存在が非常に偉大であり、他人よりも能力や独創性がすぐれている思い込む精神疾患である。そのため、周囲から注目を集め賞賛されたいと考えている。

自分に対する万能感を持ち、他人への共感に欠如している。尊大で傲慢な態度をとる。しかし、その一方で他人に嫉妬し、尊大で傲慢な態度をとる。

一般的に自己愛性人格障害は、幼児期に正常な自己愛の発達が阻害された結果、発症すると考えられている。

※「私はお姫様(王子様)なの」という恋人。「すばらしいです」と言う私は下僕。
 

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心理学用語集・臨床 103 演技性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 103 演技性人格障害 ■

演技性人格障害は、常に注目の的になっていようとする精神疾患である。通常の目立ち方とは異なり、性的に誘惑したり、挑発的な行動を取る。また自分に関心を向けるため、派手な外見をし、誇張した感情表現を行なう。

※まるでドラマのヒロインが現実に出てきたかのような、いろんな意味で飛びぬけた恋人。
 

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心理学用語集・臨床 102 境界性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 102 境界性人格障害 ■

現在、「ボーダーライン」とよばれる(流行)の障害。精神病と神経症の中間に位置づけられた疾患として誕生しもので、カーンバーグの人格構造論に由来する。

主な特徴は以下の通り。
 ・感情や対人関係が非常に不安定
 ・強い衝動性

過剰な理想化とその逆の過小評価の両極端を揺れ動く対人関係、不安定な自己像と空虚感。不安定な感情と・気分。対人関係では孤独に耐えられず周囲の人々を感情的に強く巻き込み、相手から見捨てられまいとする過剰な努力などを特徴とする。女性に多く見られ、成人早期には非常に強い傾向が見られるが、年齢とともに安定していく傾向が見られる。

※燃え上がるように愛する恋人。巻き込まれて、巻き込まれて、付き合うことが非常に疲れる。でも、惹かれる。
 

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心理学用語集・臨床 101 反社会性人格障害

■ 心理学用語集・臨床 101 反社会性人格障害 ■

小動物への攻撃、嘘つきや窃盗、重大な規則違反など、青年期の反抗を超えたレベルの反社会的行動は、「行為障害」と呼ばれる。この行為障害が発展したものが「反社会性人格障害」である。

反社会性人格障害とは、刑罰を受けても違法行為を繰り返す、良心の呵責が欠如している、人をだます、怒りっぽく喧嘩っ早いなどを特徴とする人格障害である。

 ・無責任で罪悪感を持つことが出来ない
 ・攻撃性や衝動性が高い
 ・法や規則を犯して他人の権利を侵害する

反社会性人格障害の鑑別には、これらの特長に加え、15歳以前に行為障害を起していること、そして発症年齢が18歳以上であることが挙げられる。

※刑罰を受けたことがよくある恋人といえる。よく財布からお金が抜かれ、叩かれる。
 

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