心理学用語集・社会 051 コンティンジェンシー・モデル
■ 心理学用語集・社会 051 コンティンジェンシー・モデル ■
コンティンジェンシー・モデルとは、フィードラーによって提唱されたリーダーシップ理論で、条件即応モデルともよばれる。フィードラーは、最適なリーダーシップ・スタイルはリーダーを取り巻く状況に従い変化するため、ある特定のスタイルがあらゆる状況において最適にはならないという立場をとる。
そのため、この理論ではリーダーシップによる集団の効果を、リーダーシップ・スタイルと集団に関する様々な状況要因との関係から説明しようとする。
フィードラーは、まずリーダーシップ・スタイルの指標としてLPC得点を求める。LPC得点とは、リーダーが使いにくい部下をポジティブに捉えている(高LPCリーダー:人間関係志向的)か、ネガティブに捉えている(低LPCリーダー:課題達成志向的)かを評価するものである。
次に、リーダーを取り巻く状況要因は、「リーダーと成員の関係」、「課題の構造化の程度」、「リーダーの地位勢力」の3つを挙げている。これらの3要因は組み合わされ8つの状況(オクタント)が構成される。
研究の結果から、集団状況がリーダーにとって中程度有利なときに高LPCリーダーが効果的であり、一方状況がリーダーにとって有利か不利なときには低LPCリーダーが効果的であることが示されている。
※まとめと補足
コンティンジェンシー・モデルは、「ケース・バイ・ケースだろ、リーダーシップって」という立場をとる。
LPC=高:人間関係志向的(人間重視派)
LPC=低:課題達成志向的(仕事重視派)
状況要因
・リーダーと成員の関係(良or不良)
・課題の構造化の程度(構造的or非構造的)・目標などの明確さのこと
・リーダーの地位勢力(強or弱)
結論1.集団状況は中程度有利→高LPCリーダー
・リーダーと成員の関係は普通
・課題の構造度は
リーダーと成員の関係が不良なら→構造的
リーダーと成員の関係が良なら→非構造的
・リーダーの地位勢力は無関係
・リーダーの状況統制力は中程度
要するに「普通な状況」に近い。普通な状況では、人間関係に関心を持つリーダーの方が効果的である。
結論2-1.集団状況は有利→低LPCリーダー
・リーダーと成員の関係は良い
・課題の構造度は構造的
・リーダーの地位勢力は強弱どちらでもかまわない
・リーダーの状況統制力は高統制
→リーダーにとって有利な状況である。有利なので、人間関係よりも課題達成に関心を持つリーダーの方が効果的。
結論2-2.集団状況は不利→低LPCリーダー
・リーダーと成員の関係は不良
・課題の構造度は非構造的
・リーダーの地位勢力は強弱どちらでもかまわない
・リーダーの状況統制力は低統制
→リーダーにとって不利な状況である。不利なので、人間関係よりも課題達成に関心を持つリーダーの方が効果的。
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